恋姫無双異聞録〜外史に降り立つ鬼〜 04
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―――Side 一刀―――

 

 

俺が、幽州の太守として反董卓連合に参加して数日が立った 初めての顔合わせのときに、暁鬼さんに会えると思っていたんだけど、身を寄せている蜀の厳顔さんに聞いたら洛陽に先に向かってしまったらしい やっぱり魔化魍が絡んでいるのかな? とりあえず、談笑して自陣に戻るときに桃香と朱里が睨んでた・・・多分、嫉妬ですね 分かります まあ、その後曹操が愛紗を勧誘しに来たけど大事にならなくてよかったよ とりあえず、今連合軍は虎牢関の前に布陣している 水関では華雄が出てきたらしいけど即効で討ち取られたらしい その様子がおかしかったことから影武者ではないか?という意見が出て、あっけなさにそれが事実であると結論付けられた そして今俺たちの横には、公孫賛軍や蜀軍が居て後曲に配置されたんだけど、前線の様子がおかしいらしい 

 

 

愛紗「様子を見てきましょうか」

 

 

朱里「待ってください 何があるか分かりませんからもう少し様子を見たほうがいいです」

 

 

愛紗が、偵察に行くと進言したけど朱里や雛里に却下された どうすればいいのかと悩んでいると厳顔さんや白蓮がやってきた あ、ちなみに協力体制をとっています

 

 

白蓮「前線の様子は分かるか?」

 

 

雛里「・・・いえ」

 

 

桔梗「それはこちらに任せてもらおう」

 

 

厳顔さんの言葉に全員がその顔を見る すると、厳顔さんは横にいた李典さんに話しかけた

 

 

桔梗「真桜 出来るか?」

 

 

真桜「お師匠様に教わったから茜鷹を操るくらいは出来るで♪頼むで?」

 

 

李典さんは、そういって手に持っていた円盤を音叉でたたいた すると、円盤が暁鬼さんと初めて会った時に見た小さな鳥になった そして、その小さな鳥は前線のほうに飛んでいった

 

 

桃香「な、なんですか!?今のは!?」

 

 

桃香が驚いて厳顔さんに問いかけているけど、それを止める人は居ない だって、厳顔さんと李典さん以外の気持ちは一緒だったから そして、話を聞くとあの小さな鳥「茜鷹」は暁鬼さんの所有物らしい 他にもいろいろ種類があるらしいけど・・・暁鬼さんって一体何者なんだろう?

 

 

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真桜「お、戻ってきた」

 

 

桔梗「真桜、再生を頼む」

 

 

戻ってきた茜鷹が、また円盤状になった 李典さんはそれを音叉にはさみ回すと録音されたらしい音が聞こえ始めた

 

 

『あれは呂布と張遼ではない!化け物だ!』『姉者!』『祭!戻りなさい!』

 

 

桔梗「・・・魔化魍が出たのか?」

 

 

真桜「まずいんちゃうか?お師匠様がおらんと倒せんで!?」

 

 

厳顔さんたちはあせり始めた なんでも、魔化魍は暁鬼さんでないと倒すことは難しいらしい 腕に憶えのある将なら、善戦は出来るらしい

 

 

愛紗「とにかく、対策を考えなけれ「前線が撤退してきます!」何!?」

 

 

愛紗の部隊の兵の報告に全員が前を見ると、二十代中ほどの男女と元の世界に居たような妖怪が二匹ほどこちらに向かってきた 多分あれが魔化魍ってやつなんだろう それに威圧されたのか曹操軍や孫策軍の兵が後退してきた

 

 

桔梗「どうすれば・・・真桜、音撃管は!?」

 

 

真桜「あるけど、倒せるかは分からんで!?」

 

 

桔梗「それでも、何もしないよりましだ!」

 

 

そう言って、厳顔さんたちは自陣に走っていった とにかく、あの魔化魍をどうにかしないと!

 

 

童子「君、北郷一刀?」

 

 

男の人がしゃべりかけてきたけど、その声は女の人のようだった その問いに答えると目の色が変わって

 

 

童子「じゃあ、死んで?」

 

 

って狙いは俺!?

 

 

愛紗「ご主人様、下がってください!」

 

 

鈴々「兄ちゃん、ここは鈴々たちに任せるのだ!」

 

 

愛紗たちが俺を守るように魔化魍たちに武器を向けるけど、簡単には勝てそうにない このまま、守られているのか?

 

 

紫苑「退いて!」

 

 

突然走ってきたのは蜀軍の黄忠さんだった その手にはトランペットが握られていた 

 

 

一刀「ちょっと!?トランペットで何を!?」

 

 

俺の言葉を無視して、黄忠さんはトランペットについている引き金を引いた すると、魔化魍たちに見えない弾丸が当たっているように見えた なんなんだよあれは

 

 

紫苑「さすがにこれでは無理、か」

 

 

凪「紫苑様!援護します、行くぞ!」

 

 

楽進さんや戻ってきた厳顔さんたちが、魔化魍に向かっていく それに触発されたのか後退してきた曹操軍や孫策軍の将も向かっていくけど数人がかりでも、圧倒されている このままじゃ・・・

 

 

一刀「俺にはどうすることも出来ないのかよ「諦めるな少年!」へ?」

 

 

暁鬼「どらぁ!」

 

 

どこから現れたのか暁鬼さんが魔化魍の一匹を蹴り飛ばしていた

 

 

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―――Side 暁鬼―――

 

 

伝言を渡した浅葱鷲が切羽詰っていたように戻ってきたので月たちより先に、虎牢関のほうに走ってきたんだが・・・危なかったな しかし、画皮が北郷君を狙っているということは魔化魍や童子・姫を操っている存在がいるということか

 

 

紫苑「暁鬼さん!」

 

 

暁鬼「紫苑か・・・無事のようだな 凪、お前も怪我はないか?」

 

 

凪「大丈夫です・・・すみません お役には立てませんでした・・・」

 

 

ん?そんなことで落ち込んでいるのか?というか、魔化魍を生身で倒したら俺の立つ瀬がないんだが・・・

 

 

暁鬼「気にするな お前にできることを精一杯やればいいんだよ そして、少年 君も諦めるのが早すぎるぞ?もう少し、頑張ってみよう」

 

 

一刀「へ?あ、はい」

 

 

さて、一気に決めるとしますか?

 

 

暁鬼「凪、これもっといて」

 

 

凪「え!?私がですか?」

 

 

『迅雷』を預けるだけなのに、なぜ顔を赤くする必要がある?・・・あ〜そういうこと?一応ね俺もそれなりに女性との付き合いは長いから分かるよ・・・って、考えるのは後だな 鬼角を振動させ変身をする やはり、蜀に戻ったら鍛えなおすか 紅じゃないと、きついんだよな〜

 

 

―――Side 華琳―――

 

 

華琳「あれが、天の鬼・・・」

 

 

桂花「外見は、あの化け物と変わらないですよ・・・」

 

 

確かに桂花の言うとおりだが、おそらくあの姿は化け物を倒すための姿 両手に持っているのは太鼓の撥だけど、ただの撥ではないことは見ていて分かる 

 

 

秋蘭「次元が違う・・・」

 

 

春蘭「今のままでは自信はない・・・」

 

 

おそらく、天下を治めようとするとあいつとも戦うことになるはず その時は決して過小評価するのは止めておいたほうがいいわね・・・しかし、化け物と戦う姿はまさしく「鬼」ね もしくは同じ「化け物」かしら?

 

 

―――Side 雪蓮―――

 

 

雪蓮「まさしく「鬼」ね」

 

 

姿が変わったときは蜀軍をのぞく連中は驚いていたわね それも当然かしら?だって、普通の男が化け物に変身したんですもの ただ、変身したといってもそこまでおどろどろしくないから、慣れればそうでもないわね

 

 

祭「しかし・・・さっきから何を叫んでいるんじゃ?」

 

 

『あるぜんちんばっくぶりーかー』ってなに?

 

 

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―――Side 暁鬼―――

 

 

暁鬼「ドラゴンスープレックスゥ!」

 

 

画皮1「ギャッ!」

 

 

・・・はて?いつからプロレスに?・・・ああ弱らせるためにしているんだった とりあえず、童子と姫を先に倒すか こいつらは、音撃打じゃなくても倒せるしな そう考えた俺は、怪童子の懐に入り込み

 

 

暁鬼「鬼闘術『火炎拳』!」

 

 

怪童子「ギャア!」

 

 

炎を纏わせた拳を叩き込み爆殺した後、妖姫に飛び掛り今度は雷を纏わせた蹴りで爆殺する

 

 

暁鬼「よし、次はお前らだ!紫苑・桔梗、画皮を一匹足止めしてくれ!」

 

 

紫苑「了解です!」

 

 

桔梗「承知!」

 

 

少しの足止めぐらいならあいつらなら出来る そのうちに、残りの画皮に『灰燼』を取り付け『業火絢爛』で一気に倒す そのまま、足止めさせていた画皮にも音撃打を叩き込み倒すことが出来た

 

 

暁鬼「ふう・・・なんとか間に合ったか」

 

 

桔梗「危なかったぞ!」

 

 

紫苑「無事で戻ってきてくれて安心しました」

 

 

凪「師匠!『迅雷』を」

 

 

暁鬼「凪、そのまま持っていてくれ 桔梗、浅葱鷲に伝言を頼んでいたんだが・・・どうだ?」

 

 

桔梗「沙和に命じて、万事問題なしだ」

 

 

パーフェクトだ さて・・・周りを見ると、全員俺を見ていたんだが・・・これどうしよう?

 

 

暁鬼「・・・まあ、放っておこう」

 

 

桔梗「それでいいのか?」

 

 

暁鬼「問題ない」

 

 

そして、自陣に戻ろうとすると北郷君が話しかけてきた ちなみに、後ろで部下と思わしき少女たちに止められているけど

 

 

暁鬼「・・・何かな少年?」

 

 

一刀「暁鬼さんは、あのような力を手に入れることが出来たんですか?」

 

 

あのような力・・・多分鬼の力だろうな

 

 

暁鬼「そうだな・・・今は教えることは出来ないな」

 

 

そう言うと、北郷君は少し落ち込んだようだった なんか、いつかの明日夢くんを見ているような気がした なるほど、響鬼さんが悩んでいた理由が分かったよ 「俺は人に教える自信がない」だったか?仕方ないな・・・あまり得意ではないが

 

 

暁鬼「そうだな・・・君が力を欲する理由は何なのか?そして、その力で何をするのか・・・それを考えてみてくれ もしそれが分かったときは・・・そうだな 鬼の修行を試しに受けてみるのもいいかもしれないな」

 

 

一刀「え?」

 

 

暁鬼「存分に悩めよ?少年」

 

 

はあ〜ガラにもないこと言った気がする・・・俺、弟子持ったことないんだよな・・・もし、北郷君が「修行つけてくれ」といったら俺に出来るのかな?ま、今考えることではないか

 

 

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「舞台裏」

 

 

え〜この外史の一刀に明日夢くんフラグが立ちました

 

 

暁鬼「・・・俺、弟子持ったことないんだけど?」

 

 

狂骨「諦めたほうがいいですよ?」

 

 

刑天「かと言って、本当に弟子になるかは分からないらしいけど」

 

 

呂刀「ところで、今回華琳とかが暁鬼さんを「化け物」扱いしていたけど」

 

 

ああ、それはさすがに親しくないものとかが見ればそうなるかな〜?と思ったので 実際、劇場版では鬼は迫害されていたので

 

 

狂骨「なるほど」

 

 

呂刀「とりあえず、次回は連合編の終わりです」

 

 

暁鬼「そして、オリ展開を交えつつ進むと」

 

 

狂骨「とりあえず次回またお会いしましょう」

 

 

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「紹介ページ」

 

 

鬼闘術『火炎拳』:拳に炎の氣を纏わせ敵を攻撃する技 童子や姫はこれで倒すことも出来る

 

 

弟子:次世代の「鬼」となる候補生たちのこと 原作では車を運転したりするサポーターの役割を担ったりしていた 弟子は、少年・少女もいた(明日夢やあきら・京介が、そのポジション)

 

 

鬼角:暁鬼が変身するときに使用する変身アイテム 形は音叉 ディスクアニマルの起動や録音した音の再生にも使われる ここでは何とか制作方法を思い出した暁鬼より真桜が一個複製することに成功した そのため、暁鬼が居なくてもディスクアニマルを起動したり、録音した音を再生することが可能となった

 

 

説明
第4話です


反董卓連合編2です
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コメント
ブックマン様:まあ、あそこにも「鬼」は居ますからね・・・ん?誰〜?(ザシュ(鴉丸)
キラ・リョウ様:フラグ回収は出来るんでしょうかね?^^;(鴉丸)
各陣営の反応が楽しみですね。呉あたりはあんまり気にしない感じがします。(ブックマン)
一刀が鬼になるのか?!(キラ・リョウ)
jackry様:伊達に鍛えてませんからねw(鴉丸)
韻様:所詮はかませ犬ですよ(マテ(鴉丸)
投影様:とりあえずは警戒からでしょうねw(鴉丸)
人間は初めて見るモノに対しては好奇または恐怖の反応見せますしね。画皮弱いですね(笑)(韻)
周囲のあっとした反応、いいですね。これで大陸中に鬼の存在が知られましたね。これからこの鬼に対して諸侯がどんな対応をしてくるのか気になります。(投影)
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恋姫無双 真・恋姫無双 仮面ライダー響鬼 

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