真・恋姫無双another 風ストーリーその6
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私達があの拠点を潰したおかげで、それまでかなりの勢いを誇っていた黄巾党の動きが鈍りました。

それと同時に、各諸侯達の動きが活発化。

それなりの成果をおさめているようです。

 

先日も桃香さん達から、黄巾党を倒したという報告の使いがやってきました。

わざわざ使いをよこすようなモノでもないと思うのですが、よほど嬉しかったのでしょうね。

 

白蓮さんは、その使いの人にこれまた丁寧な返事をしたためて渡していました。

 

桃香さん達とは、今後も友好的な関係が続けられそうです。

 

それとは対称的な驚く報告も来ました。

洛陽を狙った黄巾党約三万が、呂布さん一人の前に返り討ちにあったというものです。

この報告を聞いて、白蓮はもちろん星ちゃんですら絶句していました。

お兄さんからの情報で、凄い武将という話は聞いていましたが、これほどとは思いませんでした。

今は敵でもなければ味方でもないので、特に問題はないですが、敵には回したくないという認識で一致しました。

 

そんな感じで、一応の成果を上げて順調そうに見える黄巾党討伐ですが、不安な点がありました。

それは、お兄さんが首魁とあげた張角の正体が全く見えないという事です。

 

黄巾党の人を捕らえて色々聞き出そうとするのですが、その張角という名前すら出てきません。

 

首魁を叩かねばこの戦いは終わらないのに、肝心の首魁の正体が見えないようでは先に進めません。

これはもう、黄巾党を地道に叩いて少しずつでも情報を集めていくしかないようです。

 

そう決めて、地道に黄巾党討伐をしていたある日の事です。

その日に捕らえた黄巾党の人は、今まで見た事無いものを持っていました。

 

「なんでしょうかね、これは?」

「さて〜?とりあえず、白蓮さんの元に持っていきましょうか〜。」

 

私と稟ちゃんで調べていたその人は紙切れを持っていました。

紙は非常に貴重なモノなので、よほどの事がない限り資料や文書は竹簡や木簡に書きます。

にもかかわらず、この人は紙を持っていました。

内容はよく分かりませんですが、きっと貴重な情報に違いありません。

早速、白蓮さんに報告に行きました。

 

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「黄巾党が何やら紙切れを持っていたというのは本当か?」

「はい。これです。」

 

稟ちゃんは、白蓮さんに紙切れを手渡しました。

 

「これか・・・。なんだこれは?」

「さて〜、なんでしょうね〜?」

 

紙切れには何やら地名と日時、そして席という文字と一緒に何やらよく分からない文字列が書かれていました。

何の事だか分からず、私達は頭を抱えていましたが、お兄さんだけは違ったようです。

 

「それって、なんかライブのチケットみたいだな。」

「らいぶ?」

「ちけっと?」

「北郷、それは何だ?」

「ライブって言うのは、歌手が大勢のファン・・・じゃない応援してくれる人を集めてその前で歌を披露するんだ。」

「それで?」

「それは誰でも参加できるわけじゃなくて、そのライブのチケットを持っていないとダメなんだよ。」

「一刀殿、そのちけっととは一体何なのですか?」

「引換券みたいな物かな。歌を聴ける対価を払った証明みたいな物・・・とでも言えばいいのかなぁ。」

「とにかく、そのちけっとを持っていないとダメという事なのですね〜。」

「そうだね。」

「それで、これがそのちけっとだとして、一体何のちけっとなんだ?」

「そこまでは、分かんないよ。その書いてある場所に行ってみれば判るんじゃないかな。」

「それもそうだな。風、稟、早速調査の人間を派遣してくれ。」

「はい。」

「わかりました〜。」

 

白蓮さんに指示されて私達は、調査する人を派遣しました。

その報告が来るまで、これを持っていた黄巾党の人からも色々話を聞こうとしたのですが、一切話そうとしません。

情報封鎖の徹底ぶりには、驚きを超越して呆れてしまうほどでした。

 

そして数日後、私達が放った調査の人が戻ってきました。

その人の報告によると、何やら大きな円形の場所に女性が歌を歌っていたという事です。

さらに、それを見ていたのは黄巾党の人と同じ格好をした人達だったそうです。

これは大発見ではないでしょうか。

 

「きっと、それが張角達じゃないかな。」

「おそらくな。しかし白蓮殿、どうするのだ?」

「そうだなぁ。」

「我々も参加しましょう。」

 

稟ちゃんの言葉に皆さん驚きます。

 

「稟!!いきなり何を!!」

「一刀殿の言うとおり、その紙切れはそのらいぶとか言うモノの参加引換券だと思われます。なら、それを持っていきかつ黄巾党と同じ姿格好をしていれば紛れ込む事は可能でしょう。ならば、我々も参加して隙を突いて張角や他の者達を捕らえるのが得策かと。」

「そうですねぇ〜。その場の周りに兵士さんを忍ばせておけば危険もそれほど無いでしょうし〜。」

「実際にその中に参加する者には若干の危険はあるだろうが、千載一遇の好機であるのは確実だろうな。」

「なに、私が参加すれば問題無いだろう。」

 

そう言って星ちゃんが胸を張ります。

 

「そうだな。星なら数千の黄巾党に囲まれてもひけを取らないだろう。この紙切れは2枚あるからあと一人は・・・北郷だな。」

「えっ、俺?」

「そうだ。そう言った場所にも慣れていそうだしな。なに、その場を取り囲むように兵士達を配置するし、星もいるから大丈夫だ。」

「そうだぞ、北郷殿。大船に乗ったつもりで任せよ!!」

「まあ、仕方ないか。星、いざって時は頼むよ!!」

「ああ、任せよ!!」

 

こうして、黄巾党の首魁らしき人物に接触する事になりました。

これで、一連の事態の収拾が図れればいいのですが。

 

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その紙切れに書かれた日時に合わせ、私達はお城を出発しました。

白蓮さん、稟ちゃん、そして私は兵士さんを連れて普通に行軍です。

星ちゃん、お兄さんは黄巾党と同じような格好をして、その上から大きめの外套を羽織りました。

こうしないと、途中で黄巾党と間違えられてしまう可能性があります。

 

その会場のそばで、星ちゃん、お兄さんと別れました。

2人は黄巾党のフリをして、そのらいぶというモノに参加します。

 

私達は星ちゃんとお兄さんが中に入ったのを確認すると、そこを取り囲むように兵士さんを配置しました。

幸いにも周りは森に囲まれていたので、隠れるにはうってつけでした。

 

紙切れに書かれた時間になり、女性の声がしたかと思ったら、それを上回る男性の声が響いてきました。

そして、歌声も聞こえてきます。

何やら楽しそうな雰囲気ではありますが、私の居る場所からでは中の様子を見ることが出来ません。

あとで、星ちゃんとお兄さんに感想を聞くことにして、今は星ちゃんからの合図を待つことに集中しましょう。

 

どれくらいの時間が経ったでしょうか。

真上に近かった太陽の位置も地平線へとだいぶ近づきつつありました。

中からは相変わらず女性の声とそれに合わせるかのような男性の声が響き渡っていました。

 

しばらくして、“ありがとう”という女性の声がしたかと思ったら星ちゃんの声が響き渡ってきました。

 

「張角よ、待たれい!!我が名は幽州の公孫賛一の武将趙雲!!このまま我に投降するならよし。そうでないのならこの場にいる者どもと一緒に我が槍の錆にしてくれよう!!」

「今だ!!皆の者、旗を大きく立てよ!!」

 

白蓮さんの言葉に呼応するように旗を立てていきます。

それと同時に隠れていた兵士さんと私達もその場所を見下ろすように姿を現しました。

 

「姉さん、あれは?」

「囲まれちゃっているみたいね。」

「え〜!!わたし達捕まっちゃうの?」

 

中央で三人の女性が何やら話をしてました。

あれが張角と、その姉妹みたいです。

誰が誰だかは分かりませんが・・・。

 

「張角さま達を逃がすんだー!!」

 

周りにいた黄巾党の人達が私達や星ちゃん達に襲ってきました。

 

「させるかっ!!」

 

とっさに星ちゃんは隠し持っていた槍を振り回し、襲いかかってきた黄巾党を吹っ飛ばしました。

しかし、あんな槍をどこに隠していたんでしょうか。

お兄さんも何とか振り払っています。

私達が連れてきているのは特に優秀な兵士さん達ですから、数で劣っていても地形に有利な私達は黄巾党などモノの数ではありません。

そんなやり取りがしばらく続いていた時のことです。

 

「みんな、待って!!」

 

張角とおぼしき女性が叫びました。

 

「もうこれ以上、私達のために傷つくのはやめて!!」

「私達はこの人達に従います。」

 

張角とおぼしき女性の横にいた別の女性がそう言いました。

この言葉に今まで暴れ回っていた黄巾党は動きを止めました。

それと同時に私達も動きを止め、推移を見守ることにしました。

 

従うという言葉を肯定に受け止め、白蓮さんがその三人の女性の元に行きます。

いざという時のために、そのそばには星ちゃんがいます。

 

「私は幽州の公孫賛。あなたが張角か。そちらの二人は?」

「私は妹の張宝。」

「同じく張梁。」

「私達が投降すれば、ここにいる人達を助けてくれますか?」

「約束しよう。」

「・・・分かりました。私達は、あなた方に投降します。」

「仕方ないもんね。」

「うん。」

 

張梁と名乗った女性が一番しっかり者のようです。

 

「聞いたか!!この張角達は我々に投降した。速やかに武器を放棄せよ!!そして、傷ついた者達を治療するのだ!!」

 

白蓮さんの言葉に、黄巾党は武器を放棄します。

そして、今の争いで傷を負った人達を治療していきます。

 

「ここではどうしようもない、私の城に来ていただくぞ。」

「はい。」

 

素直に従う張角さん達。

こうして、一連の黄巾党の騒動は一応の終わりを見せました。

 

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「さて、この者達の処遇なのだが・・・。」

 

ここは幽州にある白蓮さんの居城内の玉座の間です。

玉座に座るのが太守の白蓮さん。

その横に私と稟ちゃん。

そして、星ちゃんにお兄さんが立っています。

 

その私達とちょうど向かい合う形で、先日投降した張角さん達三姉妹が座っています。

今からこの三人をどうするか決めるところなのです。

 

黄巾党に関しては、三人が投降したと同じくらいに張角を捕らえ処刑したという噂を流しました。

時間はかかるかもしれませんが、これで今の騒動は収まっていくでしょう。

 

「このままこの三人を朝廷に出せば、間違いなく処刑だろう。普通ならそうするべきなのだろうが・・・。」

「わたし処刑いやだー!!」

「ちぃもいやだよ〜!!」

 

白蓮さんの言葉に、張角さん、張宝さんが騒ぎます。

ですが、張梁さんが落ち着いて言いました。

 

「落ち着いて姉さん達。この人達はそういう気がないみたいだから。」

「そうなの?」

「ああ、そうだ。だから安心なされよ。」

 

星ちゃんの言葉に落ち着きを取り戻す二人です。

 

「しかし、朝廷に出さないにしても私達が匿っていると知られれば大変なことになるぞ。」

「その点は心配ないと思いますよ。実際、諸侯の間でも張角の正体を知っている人はほとんどいないはずです。ましてや、歌を歌う旅芸人なんて誰も想像しないでしょう。」

「そうですね〜。それにもう処刑したという噂を流しましたから〜。あとは皆さんが勝手に死んだと思ってくれますよ〜。」

 

この点については不安はありませんでした。

実際に私達も張角という名前はお兄さんの言葉で分かってはいましたが、それが旅芸人の三姉妹だとは知りませんでした。

私達でこうなのですから、他の諸侯や朝廷は分かっていないでしょう。

張角さんの名前がばれても、同姓同名だと言えば勘違いしてくれそうです。

 

「だが、北郷の時もそうだったが、我が城に何もしない者を置いておくほど余裕はない。三人にも何かしてもらう必要がある。」

「あの、私達を捕らえておこうとはしないのですか?」

 

張梁さんの言葉は尤もです。

処刑はしないにしてもこれだけの騒ぎを起こした張本人です。

普通は、縛って身動きの取れないようにするなどの処置をとります。

ですが、今の三人ははっきり言って自由の身です。

 

「いや、私もそうするべきだと思うのだが、こいつがなぁ。」

 

そう言って白蓮さんはお兄さんを指さしました。

 

「いや、今回の騒動って三人のファンが暴れたって事でしょ?ちょっと過剰すぎた部分もあったけどそれは三人には関係の無い事だよ。」

「こんな事を言ってだなぁ。」

「本当に、北郷殿は美人には甘いなぁ。」

「全くです。」

「えっ・・・あっ・・・いや・・・。」

 

星ちゃんと稟ちゃんから攻められてぐうの音も出ないお兄さんです。

 

「そんなわけで、城内でよければ自由にしてくれて構わない。だが、その前に何をやってもらうか決めないとな。」

「わたし、戦いとか苦手だし・・・。」

「ちぃも無理。」

「私も戦は無理です。」

 

旅芸人の三人に武は期待していません。

とはいえ、知の部分も特に人手不足と言うわけではなく、正直やってもらうこと無い状態です。

だからといって無罪放免というのも問題あります。

なので、悩んでいるのですが、ここでお兄さんが発言をしました。

 

「彼女達にはこれまで通り歌ってもらおう!!」

「はい?」

「一刀殿。それでは我々に益はないですよ。」

「いや、彼女達の歌にはなんていうかこう元気にしてくれる不思議な力を感じたんだ。星も感じただろ?」

「ああ、確かに彼女達の歌には惹きつけられるモノがあったな。」

「なるほどな。だが、それとこれからも歌い続けてもらう事に何の繋がりがある?」

「彼女達には地方の砦なんかに出向いてもらって歌ってもらうんだよ。」

「なるほど。それで兵達の士気を高めようというわけですね。」

「そう。それにただでさえ娯楽の少ないこの時代に砦の警備だけでは不満もたまっていくと思うんだ。だから、彼女達の歌で少しでも気分転換出来れば悪い事じゃないだろ?」

「なるほどな。」

 

お兄さんの言葉は尤もです。

張角さん達の歌にそれほどの効果があるか私は聞いていないので何とも言えませんが、娯楽が少ないと言うのは事実です。

さらに砦の警備は、ここの警備以上に不満がたまりやすい環境にあると言えます。

それを避けるため定期的に交代要員を送るようにしていたのですが、それでも限界はあるでしょう。

 

「それと、この間のようなライブみたいなモノを開くのもいいと思う。」

「それで民を集めてその収益を得ようというわけですね。」

「ご名答。」

「娯楽に飢えているのは民も一緒ですからね〜。評判を呼べばかなりの収入を得られそうですね〜。」

「それと同時に、兵士とかの募集をして彼女達に『戦う人が好き』とでも言わせれば・・・。」

「兵士の補充も出来るというわけか。」

「な?俺達にとって悪い事でもないだろう?」

「確かにな。」

 

お兄さんの提案には説得力がありました。

結果、張角さん達はこれまで通り歌を歌ってもらうことになりました。

まずは、砦回りから始めることになりますが、不満はないようです。

 

「私達からすれば破格のご配慮。感謝痛み入ります。」

「ありがと〜!!」

「悪くないわね。」

 

張梁さんの堅苦しい言葉に比べ、張角さんと張宝さんの軽さは驚きです。

でも、この三人だからこそ上手くいっているのかもしれません。

 

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「では、まずは・・・『待って下さい』。」

 

白蓮さんが指示しようとしたところに張角さんが割り込みました。

 

「わたし達の信頼の証として皆さんに真名を預けます。」

「ちょっと、天和姉さん!!」

「確かに、それは必要ですね。」

「ちょっと、人和まで・・・。」

「ちぃ姉さん、真名を預ける事で私達の信頼の証を皆さんに示す事が出来ると思うの。そうしないと、始まらないのよ。」

「うー、分かったよ。」

「じゃあ、ちーちゃんも納得したところで、私の真名は天和っていいまーす!!」

「私の真名は地和よ。」

「私の真名は人和です。これからよろしくお願いします。」

 

突然の事に驚きましたが、彼女達が私達に真名を預け信頼を得ようとしてくれたのなら、私達もそれに応えないといけません。

 

「そう言う事なら、私達も真名を預けないといけないな。私の真名は白蓮と言う。」

「私は稟です。」

「私は風ですよ〜。」

「私は星だ。以後もよろしく。」

 

私達は真名の交換をしました。

しかし、お兄さんには真名がありません。

なので、この場では名乗りはしなかったのですが、天和さんがそれを指摘します。

 

「あれ〜?そっちのお兄さんの真名は?」

「俺には真名がないんだ。それにこの世界の住人じゃないし。」

「えー、それってどういう?」

「北郷は、天の御遣いなんだよ。」

「えー!!天の御遣いってあの流星と共に降り立ちこの大陸を平和にするって言う・・・。」

「そうだ。だから北郷殿には真名がないんだ。」

「ちょっと、白蓮に星も。それは本当かどうか分からないだろ。」

「いえ〜。お兄さんは間違いなく天の御遣いですよ〜。風はそう思います〜。」

「私もです。」

「参ったなぁ。」

 

私達のやり取りに天和さん達は興味を持ったようです。

しきりにお兄さんを眺めています。

 

「それで、お兄さんの名前は?」

「俺?俺は北郷一刀だ。」

「北郷一刀・・・。一刀さんだね。」

 

お兄さんの名前をしきりにつぶやいています。

なんだか嫌な予感がするのは私だけでしょうか。

 

「それで、三人には早速砦を回ってもらいたいんだが、同行者が必要だな。」

「そうですね。兵士を数名付けるべきかと思いますが。」

「私は一刀さんがいい!!」

「えっ!?」

 

天和さんが突然叫びました。

兵士さんではなくお兄さんを付けて欲しいと言う事のようです。

これには当然反対します。

 

「いや、北郷にはやってもらう事があるから一緒に行かせるわけにはいかない。」

「えー、いいじゃない!!ねぇ、ちーちゃんもそう思うよね?」

「そうねぇ、悪くはないわね。」

「ちょっと、姉さん達。私達はそんなワガママ言える立場じゃないでしょ?」

「でも・・・。」

 

人和さんが事態の収拾を図ろうとしますが、天和さんはなかなか納得しません。

白蓮さんは呆れてものも言えないようです。

私としてもどう言っていいか分かりませんでしたが、お兄さんが何とかしようとしました。

 

「一緒に同行は出来ないけど、時々様子を見に行ったりはするよ。白蓮、連絡を取る人間は必要だろ?」

「た・・・確かにな・・・。」

「本当?きっとだよ!!」

 

結局、天和さん達に同行するのは数名の兵士さんになりました。

お兄さんは時期を見てその様子を見に行く係になりました。

あとは連絡係も兼ねています。

 

こうして、黄巾党の首魁であった張角こと天和さん達は私達の仲間になりました。

これが心強いモノなのか今は分かりません。

ですが、結果として私達を助ける事になるとはこの時は思いませんでした。

 

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あとがき

 

その6という事で、黄巾党の乱が終わりました。

天和達は、原作通り華琳にという事も考えました。

ですが、せっかくなので、白蓮の陣営に入ってもらいました。

 

これで、兵士の補充が容易になるので白蓮陣営はかなりのモノになりそうです。

 

作中のチケットですが、本当は地名とか時間とか書きたかったのですが、地理に疎い上、この時代の時間がどのように表されているか分からず、こんな表現になりました。

ライブの様子も本来は細かく書く方がいいのでしょうが、この作品はあくまで風の視点で進んでいきます。

作中にも書きましたが、風の居た場所からはライブの様子は確認できないため、こんな感じになりました。

書く方としては楽でしたが、少しボリュームが少なくなっちゃったかなと複雑です。

 

次は前半の最大の山場が訪れます。

ある程度中身は絞り込んでいますが、苦手の戦闘シーンも間違いなくありそうなので、今まで以上に時間がかかるかもしれません。

気長にお待ちいただければ幸いです。

 

今回もご覧いただきありがとうございました。

説明
真・恋姫無双の二次小説です。

風の視点で物語が進行していきます。

今回で黄巾党の乱が解決します。
あと、新しい仲間も登場します。

作中の口調が原作と異なる部分もあるかもしれませんのでご了承下さい。

誤字脱字報告、感想、叱咤激励お待ちしております。
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コメント
面白い展開ですね。速い展開ではありますが雑さは見受けられないので魅力的です。個人的にはもうすこし引っ張ってもいいかと思いますが、これはこれでありでしょう。魏にオリジナル軍師のテコ入れはあったほうがいいかもしれませんが、ジュンユウとか(Kazushi)
これで兵の士気問題は解決。新兵も入ってくるし、いいことずくめだな。(ブックマン)
風の危惧は現実のものとなってしまうのでしょうかw三姉妹による徴兵力、資金収集でハム軍も袁家に対抗できる見込みが出来てきましたね。(だめぱんだ♪)
張三姉妹が仲間になりましたか、続きが楽しみです!!(キラ・リョウ)
三国志シリーズで魅力値高武将の徴兵→武力値高武将の治安コンボで兵隊を増やしまくりましたが、それ以上の徴兵力w (yosi)
つまりこれからの展開は「戦争なんてくだらないわ!私たちの歌を聴きなさい!」となるわけですね(違(moki68k)
なかなか強力な人物が味方になりましたね。次回の更新も楽しみにしてます。(トーヤ)
黄巾党に紛れ込んで天地人三姉妹を仲間にするという意外な展開に驚きました。 続きを楽しみにしています。(よしひろ)
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真・恋姫無双 恋姫†無双  白蓮   一刀 天和 地和 人和 

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