PRF-006 Panta Rhe
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説明
FAコンペ「P3コン」参加機体になります。
通算で5体目の可変FAです。

囚人No.33
罪状:性別,年齢,経歴詐称、及びそれを知った人間をグミ状の食べ物で毒殺した疑い。

2020/12/28 長らくさぼってた後日談を追加しました。
こちらの機体のパイロットの回収役もさせてもらいました→http://tinami.jp/lmt5


-以下設定-

ウィンリート設計局による次世代可変機開発計画「Project Panta Rhei(プロジェクト・パンタレイ)」にて開発された同社の第3世代可変FAの試作モデル。
この機体は計画の6号機にあたるが、5号機まではシミュレーターや模型での開発にとどまっているため実機としてロールアウトしたのはこの機体が初になる。そのため、開発時は通し番号で呼ばれてた機体だが、ロールアウトの際にプロジェクト名と同じ名前が付けられた。
第3世代機は可変機としての統合性能の向上をもとに開発されており、汎用性を追求した第2世代の「ATフレーム」とは対照的に、フレームの汎用性を落とし部分的には機体ごとの設計を行うことによってトータルスペックの向上を図っている。
5号機までのシミュレーション上ではあるが、試作段階においても現行量産されている同社の第2世代機を上回る性能が確認されている。
しかしながら、なぜ1メーカーの試作モデルが懲罰部隊にて運用されているのかは全く不明である、一説には潜入もしくは囚人を使ってテストしているのではという噂もある。


パイロット
ミミ・アレセイア(仮名?)
戦時中より目的は不明ではあるが幾つかの部隊に経歴を詐称して潜入していた疑いのある少女。(時にはどうやってか年齢や容姿まで偽っていたため、少女の姿の本来のものかは不明)
収監時に調査された本来のものと思われるデータについても、意図的に消されたのか一部欠損が見られ本人も語らないため、名前や正式な所属部隊が不明であった。(部隊の項目については「鳥煮亭」という飲食店と思われる名前が登録されたらしい)そのため当初は囚人番号の33番で呼ばれていたが、かわいくなくて気に入らないという理由で「ミミ・アレセイア」という名前を名乗ったが本名なのかは不明。
過去に何人かを食べ物で毒殺した疑いもあったが、これについては否定しており、自分のおやつを試食させたらみんな倒れたと証言している。実際、成分分析を行った結果は問題なく、追加調査で死者もいなかったことが判明している。
戦闘には積極的に出撃するが、時折非効率的な行動をとったりあえて戦局が不利ななるような行動が見受けられる、何かの理由があるらしいが本人は詳しく語ろうとはしない。


-後日談-

ペレグリンでは出自など関係なく皆が囚人で、黙っていれば深く関わってくる者もいないため、機体の運用データ収集の為に潜入しているミミにとっては都合がよかった。

運用データ収集自体は概ね良好に進んでいたが、1つの問題として脱出方法の確保ができないままとなっていた。
当初の予定では必要数のデータが集まった段階で脱走する予定だったのだが、想定よりも某国の監視が厳重で、脱走を試みた数名がことごとく抹殺されていたのを確認しているため別の脱出方法を確立する必要があった。

ある程度の月日が経った頃、今までにない大規模な作戦が予定されていること、その作戦で戦果を上げたものは『恩赦』による釈放が約束されることが部隊内に通達された。
この通達はまたとない機会だった、戦果を挙げることができれば正式に釈放、そうとはいかなくとも大規模作戦の混乱に乗じた脱出プランを用意する算段があったからだ。

通達の後からは部隊内の空気がだいぶ険悪な様子へと変わっていた。どうやら部隊内の対立を煽るような噂が多々流れているようだった。それなりの月日を部隊内で過ごすうちに、他にも囚人に偽装して潜入している者がいることには気づいていたので、噂の出所にはいくつか心当たりがあったが、あえて追及はせずに利用させてもらうことにした。作戦時の混乱が大きいほどこちらとしても都合がいいからだ。
とりあえず食堂にあるウォーターサーバーに、普段食べている黒い渦巻き状のおやつをペーストにして色がばれない程度に薄めたものを混ぜておくことにした。

作戦当日、戦果は上々、要塞地下にあるメインジェネレータの破壊も成功し、後は脱出するだけだった。
長いシャフトを落ちてくる瓦礫を避けながら飛行する中で、ふと前方で爆散する機体が目に入った。戦闘で外装ユニットを使い果たし、コアユニットのみとなった15号機だった。おそらくそのコアユニットも損傷が激しく限界を迎えたのだろう、投げ出されたパイロットが自機とすれ違い落ちていくのが見えた。
助ける義理はないと思いつつも、確かめたいことがあったため行動は起こしていた、すぐさま機体を変形、反転させ落下するパイロットに追いつき確保すると、自分以外が入ることは想定していなかった極狭コックピットに無理やり押し込んだ。救助に時間を割いたため要塞の崩壊や爆破がすぐそこまで迫ってきていたものの、機体の飛行性能をもってすれば現状からでも脱出は難しくはなかった。(脱出中に確認したところ、予想通り彼が対立を煽る噂を流した1人だった)

帰還後、戦果が認められ釈放となり、晴れてデータ収集任務は完了となった。


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タグ
フレームアームズ P3コン 

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