恋姫・十二の外史  ゼロ話
説明
二年前
三国の戦いが終わり皆が幸せの手にした記念すべき日に、天の御使い北郷一刀は月を見上げていた。
「こんな所にいたの?」
今、三国のそうそうたる面々が祝いの宴をしていた。
魏王であり国の最重要人物である彼女は、他の王たちから逃れて彼に声をかけた。
「・・・華淋」
彼は振り向かず、空を見上げたままだ。
「・・・・・桂花が言っていたわ。予想は必ず悪い方が当たるってね」
「・・・ごめんな」
「貴方が謝る必要ないわ。これは私の失態だもの」
「でも・・ごめん」
「・・・・・・・謝るくらいなら・・・・此処にいなさいよ」
「・・・・ごめん」
しだいに彼の姿がぼやけだす。
「これから・・・貴方はどうなるの?」
「分らないよ。元の世界に戻るのか・・・他の世界に飛ばされるのか・・・それとも」
それは彼がもっとも想像したくなく・・・一番可能性の高い予想。彼の存在自体の消滅
大局に逆らうな、逆らえば身の破滅
「・・・・・・」
「・・・・・・」



『そろそろ行くか』
『おお!!』


「消えないで」
「さようなら・・・誇り高き魏王」
「・・・消えないでよ」
「さようなら・・・さみしが‘バゴオオオオ!!‘ぐはぁあ!!」
「一刀!?」
今にも消えそうな彼の後頭部に何かが飛んできた。
「今、消えられると込まるんでね」
「大丈夫かなあの人」
「貴方達・・・いったい」
「彼の知り合いだよ。最もこの世界じゃないけどね」
「いててて・・・・お前は」
起き上がった一刀は相手を見て驚いた。
「記憶は思い出したみたいだな」
「一刀、こいつは誰なの?」
「いや・・・その・・・こいつは」
「曹操殿、私達への説明は控えていただきたい」
「どうしてかしら?」
「彼の消滅を止めたから・・じゃ、駄目ですか?」
「え?」
さっきまで消えかけていた彼の体は、何故か元の姿に戻っていた。
「・・・・・・」
「・・・かり・・‘ドン‘」
彼女は彼の胸に飛び込んだ。
「・・・・ぅ・・・・う・・よ、よかった・・・ほんとに・・・よかった」
「華淋」


抱き合いながら彼は心の中で会話をした。
『ありがとうな、イレギ』
『礼は倍返しな』
『お前、性格変わっただろ?』
『いろいろあったんだよ』
『最後に会ったのは蜀だったか?』
『その様子だと説明は不要か?』
『俺に終焉を道引けか?』
『十二だ。二年後、十二の外史が順番に終焉を迎える。その終焉をお前が導かないと』
『この世界の俺は消滅するか』
『危険と悲しみ・・・・あと』
『いや、言わなくていい。つうかあの記憶は思い出したくなかった』
パピオンマスクが脳裏にちらつく
『・・・・まあいいや。二年はこの世界で暮らせるから』
『ああ、わかった。ところでその子は?』
『俺の連れだ。名を飛鳥』
『よろえしく』
『ああ、よろしく』
『じゃあ・・二年後』
『ああ・・・二年後に』

最初の外史・・・・・・それは蜀




二年前の約束を描いてみました。話はかなり強引ですorz

これから外史渡りの絵を描きますので意見やコメントお願いします^^
前作の話をご存じの方へ
華蝶がどこかで舞い降りる・・・・いつか書きたいと思っています
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コメント
一刀ガンバ(ブックマン)
まぁ、この後の落ちは言わなくてもわかりますよね。一人酒が入りまくっているので一刀の命には危険は無い・・・・はず(ーー)(物語のイレギュラー)
の、覗きがいる(キラ・リョウ)
覗いてる奴らが怖(ズシュッ(トウガ・S・ローゼン)
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