魔神達の幻想入り 第6話
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アリスちゃんが風呂から上がってきたのは、日が沈んだ夜のことだった。

サイ「アリスちゃん、この世界のことを詳しく聞きたいんだけどいいかな?」

アリス「そうね。単に言うなら、ここは幻想郷、貴方達とは異なる世界よ」

サイ「異世界かぁ・・・・・・てっきりパルキアの異次元世界かと思ったんだけど、違ったようだね」

アリス「パルキア?」

サイ「僕達の世界に住む、空間の神だよ。僕達の世界は、時間、空間、反転の3つと科学が発達した世界で、僕達はポケットモンスター、縮めてポケモンと呼ばれる生き物のと暮らしているんだ」

アリス「ふーん。そういえばさっきから『僕達』って言ってるけど、他にもいるわけ?」

サイ「僕は大魔神って呼ばれる会の会員なんだ。会長さんや他の人とは、今は何処にいるのか分からないままなんだ。話を変えるけど、幻想郷ではどんな生き物がいるの?」

アリス「そうねぇ・・・妖怪はとにかくとして、私以外の魔法使いや、吸血鬼がいるわ」

サイ「単に妖怪の住む世界ですね。吸血鬼や魔女って西洋妖怪の類ですから」

アリス「ちょっと!それじゃあ私も妖怪扱いじゃないの!?」

サイ「僕が言ったのは魔女なんだけど・・・」

アリス「変わりは無いわよ!」

サイ「う・・・じゃあ魔法使いは人間の類で、」

アリス「それでいいわ」

気が変わるの早い・・・。

僕はそろそろお風呂に入らせてもらうことにした。明日から探索を開始するため、早めに寝るのである。

服を脱ぎ、室内に入った僕は蛇口を握ってこう思った。

 

みんな、無事でいてくれてるのかな・・・?

 

僕はこの暗くなった心を、蛇口を捻った後に出てきた暖かいシャワーを浴びて、洗い流すことにする。

 

 

僕はバルト。別名、炎の貴公子と呼ばれてる小さき会員。宴の最中で眠った僕が目を覚ましたときには、不思議にも布団の上にいた。

バルト「おかしいなぁ・・・確か、ソファーの上にいたはずなんだけど・・・」

エビス「バルトはん、起きたようですなぁ」

声がしたと所には、エビスさんがいた。けど、ベンケイさんやサイさん。そして会長さんが見当たらない。

バルト「エビスさん、他のみんなは?」

エビス「それが神社辺りを探しても見つからへんのや」

・・・え?神社?

バルト「ちょっと!神社ってどういうこと!?ここって僕達のアジトじゃないの!?」

エビス「それが、ワテも気がついたときはいつの間にか神社にいたもんで・・・。どうも知らない場所やけど、今は会長はん等を探さんとヤバいのは確かなんや。そんでこの方にも協力を願ってもらっておるんや」

エビスさんがそう言うと、緑の長い髪に青と白の服を着た綺麗な人が部屋に入ってくる。

エビス「ここ、守矢神社の巫女の早苗はんや」

「東風谷 早苗です。どうぞよろしくお願いします」

バルト「バ・・・バルト=エイズンです。あの、僕達はその・・・」

エビス「この世界のことはワテが聞いておいたんやが、どうもポケモンのいない世界みたいや」

バルト「え!?」

早苗「ここは幻想郷。貴方達のいる世界とは全く違った世界なんです」

違った世界・・・僕たちはそこへ飛ばされちゃったわけなんだ。

エビス「辺りを探しても見つからないとすると、もっと別の地域にいる可能性はあるとされるんやけど、もうすでに夜になろうしておるわ」

バルト「・・・明日になっちゃうんだね」

早苗「けど大丈夫よ。明日、私の知っている人に会うから、それまで休んでいればいいわよ」

早苗さんは心配だった僕を励ましてくれた。そうだよ、特に会長さんやサイさんは、サバイバルに慣れている人だからきっと無事だ。

と、僕が吹っ切れた瞬間に大声が聞こえてきたのは、外の方からだった。

「早苗ーっ!今日は外で酒でも飲むぞー!」

バルト「・・・エビスさん、さっきの声は?」

エビス「ここの神様や」

また僕に「えっ?」の文字が映った。外にでてみると、デカいしめ縄(?)見たいなのをつけた女の人が焚き火にあたりながら酒を飲んでいる。あれが、神様・・・!?

早苗「あの人は八坂 神奈子。エビスさんの言うとおりにこの神社の神様よ」

バルト「この世界にも神様がいるの!?」

「あたしも神様なんだよ!」

後ろから声がしたのでビックリして振り向くと、蛙の帽子を被った女の子がいた。

「あたし洩矢 諏訪子!よろしく!」

早苗「けど意外だわ。外の世界でも神様が存在しているのね」

エビス「正式には神と呼ばれるポケモンやけど、13の数に及ぶ神と呼ばれるポケモンの他、伝説や幻と呼ばれるポケモンもおりますからなぁ。ほな、ワテも酒飲ませてもらいましょか」

エビスさんはそう言って神奈子さんのもとへ行き、酒をいただき始めた。

バルト「あの、僕は未成年なんだけど・・・」

早苗「面下げてる飲み物でもいいんじゃないかしら?」

僕の唯一手放さない道具として、水の入った水筒がある。でも、所詮はただの水だけど・・・

バルト「でも、焚き火なら断然好きですよ!こういうのって楽しいですから!」

諏訪子「じゃあいこ!ホラッ!」

諏訪子ちゃんは僕の手を引いて焚き火のほうへ暖まりに向かった。

 

神奈子「案外気が合いそうな顔してるな。もういっちょどうだ?」

エビス「すんまへんなぁ」

諏訪子「へぇ〜、それでそれで?」

バルト「僕の会長さんは凄く強いんだ!師匠みたいな人で・・・」

早苗「フフッ・・・賑やかな外来人が来たことね・・・」

 

僕達は焚き火にあたりながら、楽しい夜を過ごした。

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というわけで第6話でした。

サイはやっぱりイケメンだ!!シャワー姿カッコよすぎだよ!!

また、基本的に風呂シーンは男性のみということにしているので気にすることは無いです。

そしてついにバルトも動きました!今回はエビスと同行であり、守矢神社からのスタートとなります!

それではこの2人のプロフィールを紹介!!

 

名前:バルト

本名:バルト=エイズン

別名:炎の貴公子

年齢:12歳

性別:男

血液型:B型

性格:悪戯好き。ただそれだけ

容姿:ただ普通の赤い半袖服と、グレーの長ズボン。髪型は金髪の短髪で、赤の瞳。首には水の入った水筒を吊るしている。

好きな事:火遊び、悪戯

嫌いな事:ジュウゴロウの説教

戦歴:バトルタワーを炎タイプだけで400連勝。図鑑はジュウゴロウ同様

備考:最年少の炎使いトレーナー。水筒はバトルのあとに必ず飲むことが多い。

実は花火などといった火遊びがジュウゴロウの悩みの種であるために、バルトはよく遊びまくっている。

戦いでも無茶苦茶な部分があるが、会長であるジュウゴロウの背中を見て強くなっていくことを誓っている。

 

 

名前:エビス

本名:サイゴウジ エビス

別名:黒い流星

年齢:26歳

性別:男

血液型:O型

性格:陽気だけど他人にはしっかりと目を見る優れた男。センスがとてもいい

容姿:紫と黒の長袖シャツに、黒の長ズボン。髪型は短い黄色で、顔は割と悪そうな人。(単に言えば、ソウルシルバーのラムダと似ている)

好きな事:魚捌き、料理

嫌いな事:狭い、または細い場所(スピードが出せないから)

戦歴:ポケスロンスピードチャンピオン

備考:大阪弁で喋る会員の1人。音速チームのプロで、とにかく速くて強い。

ポケモン達は実はというとポケスロンで鍛えられており、大会に参加するたびにレベルアップしたことからバトルでも活躍するようになった。

攻撃と防御に繋がるスピードは実際に戦うと四天王でさえも補足できないが、絶大なジュウゴロウやシジマの奥義を受け継いだサイはこのスピードについていけれてる。

因みにエースのガブリアスのスピードは100m、3.8秒の信じられない速さ。

 

さぁ残るのはベンケイのみ!誰と出会うのかは、次回のお楽しみで!

次回、第7話へ続く!!

説明
ポケットモンスターの世界に住むトレーナー達が幻想郷へやってくる不思議な物語。
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