真・恋姫†無双 〜新たなる外史の始まり〜もう一つの物語10
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真・恋姫†無双〜新たなる外史の始まり〜もう一つの物語9

 

 

 

 

 

 

左慈がいた

 

樹「なんでお前がここにいる!!」

 

左慈「そんなのは決まっている!この外史の北郷一刀を殺し、この外史を終わらせる為だ!」

 

ある程度は想像していたが、まさか此処までとは

 

樹「・・・・・ひとつ聞く」

 

怒りと涙を堪えつつ、聞く

 

左慈「なんだ」

 

樹「何で俺の居た外史を破壊した?」

 

左慈「異端は排除する、それだけのことだ」

 

イマナンテイッタ?

 

たったそんな理由で、愛華を愛する人たちを、民を殺したというのか?

 

樹「たったそれだけの理由で・・・・・」

 

左慈「お前にとってはたったそれだけの理由≠ゥもしれんが俺達『外史否定派』にとっては重要な事だ」

 

その一言で抑えていた怒りが爆発した

 

樹「ふざけるなぁああぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁああああぁぁぁあぁあ!!!!」

 

左慈にいっきに詰め寄り、刀を振り下ろす

 

樹「そんなくだらない理由で愛華達を殺したというのか!!」

 

左慈は振り下ろされた刀を左腕で防ぐ

 

左慈「ふん!あんな傀儡共、どうなろうが俺の知ったことではない!!」

 

押し返される

 

樹「貴様ァ!!」

 

二刀で様々な方向から、攻撃を放つ

 

左慈「貴様では俺を殺すことなどできん!!」

 

だがそれらも全て、防ぐ又は交わされてしまう

 

ドゴォ!!

 

最後の一撃を放った隙を疲れ、腹に奴の一撃を受けてしまう

 

樹「ガッ!!」

 

立ったまま数m後方に飛ばされる

 

左慈「貴様の攻撃など俺には止まって見える。次はこっちから行くぞ!!」

 

左慈が一気に駆け寄り、勢いをつけた右ストレートを放つ

 

樹「(これなら交すことが出来る!!)」

 

そう思い避けようと身体をずらそうとする

 

バギィ!!

 

だがそれよりも速く、奴の右が頬を貫く

 

樹「グッ!!」

 

顔が後方に仰け反る

 

其処に更に腹にアッパーが来る

 

樹「グゥッ!!」

 

左慈「まだまだ!!」

 

目にも留まらぬ速さで、拳撃を繰り出してくる

 

樹「ガァアアァアアァア!!!!!!!!」

 

それら全てはただ速いだけかと思ったら、的確に急所を突いてくる

 

しかも一撃一撃が重く鋭い

 

その拳撃を数十発喰らい、俺は立ってるのもやっとの状態だった

 

左慈「今度こそあの世に送ってやるよ!!」

 

朦朧としてきた意識の中で左慈のその一言が聞こえた

 

霞む目で目の前を見ると、左慈が右足を振り下ろそうとしていた

 

樹「(ああ、ここで仇も討てずに死ぬのか。ごめん愛華、皆)」

 

自らの最後を予見し、目を瞑り一撃が来るのを待つ

 

愛華『樹様!今こそ彼方に授けられた力を使うときです!!』

 

愛華の声がし、目を開けると全ての時が止まっていた

 

左慈は足を今にも振り下ろしそうな勢いで止まっていた

 

愛華は、今にも消え入りそうな姿で目の前に立っていた

 

樹『力たって、どうやって使えばいいか解らないよ!!』

 

愛華『馬鹿!!あの時夢と外史の狭間で彼方に言ったはずです!!思うだけでいいんです!!私を!あの時樹様が愛した人たちを!!思ってください!!!』

 

樹『思う?』

 

愛華『はい、思えば樹様が愛した人達の力が使えます。たとえば思春さんならばその速さを、愛紗さんなら誰にも負けない力強さを、恋ちゃんならばその無双の力を、思うだけで使えるのです!!』

 

樹『思う、思う・・・・・・・・、左慈に勝てるだけの速さと鋭さが欲しい!!思春!!凪!!力を貸してくれ!!!!!!』

 

あの二人を思った

 

止まっていた時が再び動き出した

 

左慈「死ねえ!!」

 

それまで止まっていた左慈の足が振り下ろされる

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ガギンッ!!!

 

左慈「な、に?」

 

左慈は驚いていた

 

何故ならさっきまで満身創痍で、立つのもやっとな男が自分の攻撃を右手で止めているからだ

 

左慈「貴様!何をした!!」

 

そう聞くが返事はない

 

自らの足を掴んでいる篭手をつけた右手が段々光ってきている

 

右手だけではない、篭手をつけた左手、更には篭手と同じ色合いの具足も光ってきている

 

その光は段々強くなり、最終的には銀色に光った

 

樹「この力は・・・・・・・」

 

篭手と具足を見入っていた左慈は、樹の声が聞こえそちらをみる

 

樹「この力は、お前に殺されてしまった冥雄達の力を一時的に自らの物に出来る」

 

左慈「何だと!!クソ!太公望のジジイ!!余計な事を!!」

 

樹「さっきまでよくもやってくれたな、次はこっちの番だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

樹「覚悟しろよ?この力は制御できそうにない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左慈の足を渾身の力で握り、思いっきり投げる

 

 

左慈「ウォ!!」

 

投げられながらも左慈は宙で体制を立て直す

 

樹「隙だらけだ」

 

左慈「な!」

 

左慈は驚く、さっきまで自分を投げたモーションのまま立っていた樹が自分の目の前にいるのだから

 

樹「喰らえよ!!」

 

腹に蹴りを放つ

 

左慈「ガハッ!!」

 

背中がくの字に折れる

 

樹「まだまだあぁぁ!!」

 

そこから更にアッパーカット、右フック、踵落としを極める

 

その攻撃は全て、先の左慈が放った拳撃より更に速く鋭い

 

左慈「ガハ!!」

 

左慈は血反吐を吐く

 

樹「こんなので済むと思うか!!愛華達は喰らった痛みや苦しみはこんなもんじゃない!!!

自らが行った数々の所業を悔いながら、あの世に行け!!!」

 

凪が使っていた奥義、猛虎襲撃を放つ

 

猛虎襲撃は左慈の腹に当り、奴を吹き飛ばす

 

だが、奴の姿が消えた

 

樹「何?」

 

???「どうも初めまして、遠藤樹」

 

左慈の変わりに長髪の男が立っていた

 

樹「お前は誰だ?」

 

干吉「私の名前は干吉、左慈と同じ外史否定派です」

 

その言葉に襲い掛かりそうになるが、抑える

 

樹「左慈はどこに行った?」

 

干吉「彼なら今は、外史の狭間で治癒をしています。左慈の傷が完全に治ったら彼方にはもう一回左慈と戦っていただきたいのです」

 

樹「何故そんなことを俺に頼む」

 

干吉「はい、私は表向きは左慈が大好きなホモという役目を演じていますが、私は左慈の事を嘆いているのです

確かに私と彼は外史否定派、その外史の発端を消し、その外史を消滅させる事が目的です

ですが最近、左慈はやり過ぎているのです」

 

樹「やり過ぎている?」

 

左慈の行ったホモ、という言葉に引きながらも聞く

 

干吉「はい、この世界全ての発端となる外史が現れたとき、私達はその世界の泰山の山頂にある外史の発端となる銅鏡を破壊する事で外史を消滅させました、その外史の北郷一刀は関雲長と共に自らが生み出した自らが元いた世界と似て異なる新たな外史にいきました

そうやって北郷一刀が生み出していった外史を破壊していった私達ですがある時左慈の様子がおかしくなったのです

これまで通り銅鏡を破壊せずに北郷一刀と彼が所属した国を殺していったのです

それも全部外史否定派の間では全て禁止されているのにもかかわらず」

 

樹「何で奴は殺していったのだ?」

 

干吉「彼はこう言ってました『銅鏡を破壊していたのでは手間が掛かる!!直接北郷一刀を殺してやる!!!』そう言って彼は数々の北郷一刀を殺していきました」

 

怒りを覚える

 

樹「何で俺がいたであろう世界の外史までもが殺されているんだ?」

 

干吉「さっきも左慈が言っていましたが我々は外史否定派、こういった外史を全て終わらすことが目的、だから彼方がいた外史も破壊していったのです」

 

樹「もういい、今すぐ俺の目の前から消えろ」

 

干吉の話しを聞いて怒りが沸々と沸いて来る

 

ふざけやがって、左慈の野郎絶対ぶっ殺してやる

 

干吉「解りました、ではお願いします」

 

そう言って奴は姿を消した

 

樹「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そろそろ、限界か」

 

左慈に喰らった攻撃のダメージがぶり返してきた

 

周りを見るとどうやら戦闘は終わったみたいだ

 

そのことに安心すると、意識を手放した

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ここまでよんでどうでした?

 

自分でも書いてて驚きです

 

こんなご都合主義ですいません

 

それでもお楽しみ頂けたら嬉しいです

 

では次回で会いましょう

説明
10回です
色々あって更新が遅れましたが、お待たせしました
お楽しみ頂けたら嬉しいです!
では、どうぞ
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コメント
ガチホモかと思ったがあれは演技だったのか!!(キラ・リョウ)
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