魔神達の幻想入り 第7話
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ベンケイ「うむ・・・ここはどうも我輩がいるような場所ではない雰囲気じゃな・・・」

我輩の名はベンケイ。大魔神の会長殿に使われる歌舞伎トレーナーであるのだが、我輩は今、昔懐かしい屋敷の前にいた。

我輩は今まで会長殿達と宴を満喫していたのだが、いつの間にかこの場所にいるなんて、夢とはいえないほどのリアルな感じである。

さて、この場所にいるのもどうかと悩むが、時間はすでに夜となっていた。ここで泊めてもらうしかなかろう・・・と、我輩はドアに立ち寄りノックをする。

「はぁ〜い」

返事がした。どうやら若い少女のようだ。ドアが開くと予想通りに爽やかさをあらわす水色の服を来た少女が出てくる。

ベンケイ「すまぬが、一晩宿を貸してほしいのだができぬか?」

「いいですよ。充分広いですから」

充分広いという言葉に少し安心した我輩は中に入れさせてもらった。

 

今にポツンと置かれているちゃぶ台の前に座禅を組むと、さっきの少女がお茶を持ってくる。

ベンケイ「お主は1人で暮らしてるのかね?」

「はい。それが何か?」

ベンケイ「いや、寂しいのかと思ってな・・・その顔なら寂しい感じはないようで安心じゃな。名を言い忘れてたが、我輩はオオクラザワ ベンケイと申す」

「私、河城にとりっていいます。・・・けど、なんだか変わったおじさんですね。顔も凄いですけど・・・」

女の子の言うとおり、我輩の今の顔はあの時の芸でメイクを付けたままで、衣装も着ているのだ。

ベンケイ「ハハハッ、これはただの化粧じゃ。実際はこんなもんじゃが・・・」

我輩は服を掴み脱ぎ捨てるように上へ投げたその直後、服はいつの間にか私服に変わり、メイクも落ちてもとの顔になっていた。

にとり「わっ!一瞬で姿が変わった!?」

ベンケイ「こう見えて早代わりが得意なものでな、これが我輩の本当の姿じゃ」

しかし我輩は当初の目的を忘れていたことに気づき、にとり殿に質問すした。

ベンケイ「一つ聞きたいことがあるのじゃが、ここは何処じゃ?我輩は今まで仲間と共に宴をやっていたのじゃが、気づけば山の中におったもので・・・」

にとり「! もしかして、外来人ですか?」

にとり殿はピンッと来て、我輩にありったけの事実を説明してくれた。

 

ベンケイ「・・・ふむ、つまり我輩は幻想郷という別の世界に飛ばされたわけか」

にとり「あと、知り合いの人がいるんですよね?探すなら私に任せてください!コレを使えば・・・」

そういうとにとり殿は、ポケットからリモコンを取り出してスイッチを押した瞬間、左側の壁が90度回転して探知機が出てくる。

ベンケイ「こ、これは・・・!」

にとり「この長距離レーダーならどんな人でも探しますよ!ちなみに特徴ってありますか?」

ベンケイ「口で説明するより紙に書けば分かるようなものじゃが・・・」

我輩は紙とペンを借りてその特徴を簡単に書いたプロフィールをにとり殿に渡す。手早い入力操作で機動を開始すると、ほんの数秒で3箇所の反応をキャッチした。

にとり「この箇所に貴方の知り合いがいますよ」

これは助かる。むしろ、彼女の技術は我輩等のいる世界の技術を超えるかもしれない、と、思った我輩だった。

ベンケイ「にとり殿は機械が得意なものなのか?そのレーダーが作れるということは・・・」

にとり「はい、どんなものでも直したりもできますよ!」

ベンケイ「ならば、これは知ってるかの?」

我輩はにとり殿にあるものを渡した。それは他でもないモンスターボールである。

にとり「・・・見たことないけど、何ですかこれは?」

ベンケイ「我輩の世界ではモンスターボールと呼ばれておっての、我輩等の世界も技術に優れた世界なのじゃよ」

この世界のことを教えたもらったついでに、我輩の世界のこともにとり殿を教えてあげた。ポケモンのこと、知り合いのこと、全てを話した。

にとり「・・・そうなんだ。じゃあ、その会長さんって人が偉い人で、ベンケイさんはその会員なんだね」

ベンケイ「会長殿は我輩が尊敬するもの。しかし逸れてしまってはどうするかと悩んでおったがにとり殿、お主には恩にきるぞ」

にとり「えへへ・・・じゃあ、明日から一番近い守矢神社から行こうか。今日はもう遅いからね」

こうして我輩は明日に備えて眠ることにした。しかしにとり殿、お主がいなければ今頃我輩はどうしていたか・・・この恩は一生忘れることはないだろう。

 

 

俺は用意された部屋のベッドの上で寝る気がしないままにいた。

俺は歓迎されたあとに部屋へ案内されるのだが、移動中に通った地下への入り口にふと何かを感じた。

あの場所には何かあるのかと、案内していた咲夜に質問したところ、

 

咲夜「知らないほうが身のためですよ」

 

と答えてそのまま案内を続けた。

どうも怪しい。あの地下から、オーラが見えていた。

それも俺と全く同じ質量、色、そして身の毛が震えるほどに誘おうとする殺気。思っただけで気味が悪かった。

俺はどうしてもあそこが知りたいが、咲夜が言うとおり、まさか恐ろしい何かがあるのか・・・。

「ねぇ、遊んでくれる?」

ジュウゴロウ「!?」

突然声が耳に飛び込んできたので驚き、俺はボールを構えながら起き上がる。

ジュウゴロウ「何者だ・・・姿を見せろ」

俺はボーマンダを繰り出して警戒すると、後ろから妙な気配を感じたので振り向くと、そこには赤い服を着て、異名な羽を生やした少女がいた。

ジュウゴロウ「俺になんのようだ?」

「あたしと、遊ぼ?」

遊ぶ?こんな夜中にか・・・?

ジュウゴロウ「安眠妨害だから無理だ。人の館なんだぞ?」

「なーんだ、つまんないの。・・・でも、明日はちゃんと来てよね?地下で待ってるから」

すると少女はスウッと消え始める。

ジュウゴロウ「待て!地下ってあの地下か!?お前は一体なんなんだ!?おい・・・」

 

ジュウゴロウ「待てって!・・・あれ?」

気がつくとベッドの上にいた。また変な夢を見たのかと思いながらも、眩しい朝日を浴びた。

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第7話でした。

凄い文力の弱さでごめんなさい。とにかくごめんなさい。ってか、にとりのキャラがこれじゃなかったら即座に編集するつもりです(機械好きっての分かってますけど・・・)

さぁ、5人目のプロフィール紹介だ!

 

 

名前:ベンケイ

本名:オオクラザワ ベンケイ

別名:歌舞伎トレーナー

年齢:31歳

性別:男

血液型:A型

性格:自分より仲間を信じ、なおかつ優しい心を持つ。

容姿:私服では黒の半袖シャツとベージュのジーンズで、黒の短い髪型。茶色の瞳をし、なんとなくゴリラみたいな顔になっている。

好きな事:野菜を食べること

嫌いな事:悪意

戦歴:バトルパレス200連勝達成、バトルタワー300連勝達成

備考:重量級使いの歌舞伎会員。木の棒を片手に迫力のある芸が得意で、備えているチームもジュウゴロウよりも強い攻撃力を誇った猛者ばかり。どうも鈍足なせいで成績には不振な部分はあるが、ジュウゴロウと共に日に日に鍛えている熱心さも彼の特徴の一つだ。

 

 

さて、夢に出てきた謎の少女は誰なのかはもう分かりますよね?

次回第8話をお楽しみに!

説明
ポケットモンスターの世界に住むトレーナー達が幻想郷へやってくる不思議な物語。
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