【獣機特警K-9UG】復讐の爆弾魔(作戦篇)【交流】
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事件発生から1時間後…。

プラネットポリス本部には直ちに緊急対策室が設置された。

 

爆弾事件の報告を受けた刑事局長官アイヴィー・ヒルトンは口を開いた。

 

「それで、列車の状況は?」

「はい長官…現在FREX3375列車は目下100km/hで走行させ、近傍の列車はすべて待避線に入れているようです…ただ」

「ただ?」

 

フュアは噛みしめるように続ける。

「…終点のフラミンゴ・ベイ中央駅は頭端式…行き止まりのプラットホームなんです。否応なしに止まらなければならない。止まれば爆発…!」

「それまでに犯人グループを逮捕するか、あるいは爆弾を除去しなければならないってことね…表向きは身代金を渡すふりをしなきゃだけど…

 …2000万ドルは私の方から財務省に掛け合ってみましょう」

「よろしくお願いします」

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その頃、主犯マッシュ・マイトが隠れている廃工場の事務棟。

「…兄貴、うまくいったぜ」

「そうか…ご苦労だった、富士川」

犯人グループのうちの一人は右目を失ったヤブイヌ型ファンガーの若い男、富士川ナガレである。

「……あとはすべて計画通りだ。カネさえ奪えばこの仕事は成功だ…そしたら地球にでもどこでも…好きな星で自由を掴める」

「俺が行くぜ、親父さん」

もう一人の若者が声を出す。ミミナガバンディクート型ファンガーのハリー・グラントだ。

彼らは金を奪い、自由を手に入れると言っているが…?

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再び対策室。

「さて、聞いての通りだ。犯人は宇宙標準通貨のクレジットで身代金を要求してきた」

フュアの話に、捜査課のジース・ミンスターが続く。

「クレジットを要求してきたということは国外逃亡の可能性もありますね…しかし彼らはいったい」

「ああ、それに関してだが…」

エルザ・アインリヒトはミンスターに一枚の書類を渡す。

 

「民間警備会社に勤めていたこの三人だ…マッシュ・マイト、富士川ナガレ、ハリー・グラント…

 いずれも爆発物解体を請け負っていたらしい…ミンスターさん、何かご存じないか」

「確かあの会社はブラックな企業体質で疎まれていたようですが…まさか事故で退職せざるを得なくなった状況でまであの仕打ちとは…

 これでは彼らが怒るのも無理ならんでしょう」

 

その話に、生活警備課のミウ・カワグチとテムナ・ツルハシが割り込む。

「だけどいくらなんでも列車の乗客を人質に金を奪うなんて…」

「そうです!無関係の人間巻き込むんは反則やないですか!?」

 

などなどと会議が進んでいく中、一人の警官が血相を変えて走ってきた。

「大変ですエルザ署長!FREX3375の乗客名簿の中に…!」

「…なんだって!?…確かに今日は幻獣部隊は非番だが…!」

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さて、列車内では爆弾が設置されているとの知らせでパニックに陥っていた。

…その車内には非番だった淵野辺霧香がいた。彼女はラミナ警察署・幻獣部隊の隊長であった。

 

『…キリカ、キリカ!聞こえるか?』

「エルザ署長!実は…」

『ああ、君の乗っている列車に爆弾が仕掛けられた…』

「やはりそうですか…実は乗務員が爆弾を探しているようですが…それより車内がパニック状態になっていて…」

『わかった…とにかく冷静に対応してくれ』

「了解」

 

「…とは言ったものの…この状況をどうしたものか…ん?」

キリカの座っている座席は運転台の後ろであった。

「…あの運転士…指令所とやり取りしているのか…?」

 

キリカは意を決して、乗務員室の扉に手をかける…。

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三度、対策室…。

「総監!犯人から通信です!」

「よし、つなげ!」

 

画面に映し出されるマッシュの影。

『2000万クレジット、用意できたか?』

「ここにある…金はどこで受け渡せばいい?」

『ではヘリを用意し、真っすぐ西へ向かって飛べ。パイロットの他に金を運ぶ役が一人だけだ。詳細は追って連絡する』

マッシュはそれだけ言い残すと、通信を切った。

 

「署長。僕が行きましょう」

「クオン…!」

「無茶です!隊長一人でなんて!!」

「心配するなって。僕もいっぱしの警官なんだ…それに、今まで何度も修羅場を潜り抜けてきた。簡単にくたばりはしないさ」

クオンは他のK-9隊員に振り返ると、一人の隊員を指名する。

 

「イシスさん。ナインチョッパーの操縦頼んだよ」

「了解!」

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FREX3375列車、乗務員室。

「邪魔するよ」

「な…!?ここは運転室ですよ!どうやって…」

「すまない。警察の者だ…今あんた指令所と話していたな」

「そ、そうですが…」

「その通話、私に代わってもらえないか?」

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ファンガルド鉄道・中央指令室。

『突然すまない、ラミナ警察の者だ』

「…なんだって!?」

指令所の職員たちは面食らったが、キリカはなおも続ける。

 

『FREX3375列車の件について話がある』

「そ、そうか…FREX3375には今、速度連動式の爆弾が…」

『そうだよ…今あたしはそいつに乗っている』

「…ま、まさか…!?」

『非番で列車に乗っていたが御覧の通りだ。周辺の運行状況は?』

 

指令員は答えた。

「ああ、現在周辺の列車は上下線ともにストップさせている。故障車も側線に退避させたが…」

『じゃあもう一ついいかい?…この列車を近くにいる別の車輌で追いかけさせることはできるか?』

「…反対側の線路が開いているから不可能ではないが…しかし何故?」

『よし、それじゃあ早いとこ救援列車を手配してくれ。この3375列車と同じ形の車輌、同じ12両編成で送り込んでくれ』

「わ、わかった…。…おい、一番近くにいるFREXの回送車を手配しろッ!!」

 

かくして、緊急指令を受けて留置線からFREXの編成列車が動き出した。

果たしてキリカの作戦とはなにか!?

そしてマッシュ一味のたくらみは阻止できるのか!!

走れ、救援列車!飛べ、ナインチョッパー!!

説明
前回:https://www.tinami.com/view/1034390

これ完結できるんだろか。

■出演
フュア:https://www.tinami.com/view/553789
エルザ:https://www.tinami.com/view/551405
アイヴィー:https://www.tinami.com/view/555641
ミンスター:https://www.tinami.com/view/375309
ミウ:https://www.tinami.com/view/610063
テムナ:https://www.tinami.com/view/610065
クオン:https://www.tinami.com/view/551025
イシス:https://www.tinami.com/view/609970
キリカ:https://www.tinami.com/view/554905
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