巨大樹木伐採用FA “Dewa penjaga”
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説明
フレームアームズコンペ『はたらけFA』参加作品です。
超デカい木やそこそこデカい木を切る用の低重心ずんぐりロボです。

以下設定です。

・所属:サノヤット島 森林管理局
・用途:超巨大樹木の伐採
・パイロット(作業員):ハンブロマイ=ドト=ロドイ=ドイドイヌイ

■背景
旧インドネシアの島しょ部、多数の世界文化遺産と広大な森林を抱くサヌヤット島にて日夜はたらく林業用FA。
真っ当な伐採をするにはあまりに大きい、このチェーンソーで切るのは、
不法投棄されたT結晶による突然変異で発生・異常繁殖するようになったTCSマホガニーやベリルチーク。
半年で縄文杉レベル(幹直径5m高さ30m)、1年で高さ100mというヤバい速度で成長し、
一定まで成長するとT結晶よろしく大爆発する。そのくせ夏の雑草のような気軽さで増える。
早い話がT結晶化した樹木がはびこっているのだ。ヤバい樹木である。

放置すれば森が、それどころか島がまるごと吹き飛びかねない未曽有のヤバさを誇る木々だが……
文化遺産の手前、島を放棄することもできない。代々島に住む住民たちの立場もある。
本機のような特殊な重機・FAと、作業員たちの命がけの尽力により片っ端から伐採することで、なんとか島を維持しているのが現状である。

■機体
刃渡り9mの巨大チェーンソーで巨木を伐採する。
幹径2mまでなら左手のチョッパーでそのまま掴んで伐採できる。
傾斜地での作業に対応すべく、脚部には地面に深く突き刺すアンカーが装備されている。
グライフェン由来の足部展開式アンカーと合わせて活躍する。
低重心なコア構造も作業環境を考えてのことであり、頭部は撤廃、
メインカメラも股間部分に設置されている。

機体名“Dewa penjaga”は旧インドネシア語で守り神の意。
元をたどれば、神話において双斧を持った憤怒と自然の化身がそう呼ばれており、
島の木々を荒らす侵略者を打ち破った伝承が残っているが……
今や島と人を脅かすのは、他でもない、人に犯され正気を失った自然であり、
それに対抗する者として“Dewa penjaga”が現代式の双斧を振るっている。
現実とはままならぬものである。

■作業員
54歳。地元民の男性。4児の父。
光る禿頭に筋骨隆々、仕事が終わるなり酒場に駆け込む、絵に描いたような豪快オヤジ。
ただ、T結晶化樹木の影響で島の活気には影が落ち始めており、
地元民の間でも暗い話が多くなっているのに頭を悩ませ、また怒っている。

Hambromai-Doto-rodoi-Doiduinui。
森林信仰に篤い祖父がつけた名前で「森の恵みに感謝して生きなさい太郎」みたいな意味。
あんまりな名付け方に若いころはグレており、ろくな仕事をせずチンピラをやっていたが
同年代が次々にワルやってる場合じゃねぇと就職して結婚していくので
なんとなく名前にあやかって森の観光ガイドのバイトを始めたところで
自然の雄大さ、包容力、魅力に気づき、色々やっているうちに公務員として島の森林管理局に勤めることになった。
現在勤続30年。

重機の資格は持っていたが、作業用FAの操縦はT結晶化樹木の騒動が始まってから急遽覚えたもの。
年も食って役職もあり、現場仕事からは離れていたが、生まれ育った島の危機、ここで動かなきゃ男じゃねぇと最前線に復帰した。
T結晶の不法投棄が原因というのは知っており、管理局としての抗議活動などにも関わる立場のため、
こんなことしてる場合じゃない、他に俺がやるべきことはある、というのは内心分かっていたが、怒り冷めやらぬまま、ただ森に向かう日々を送っている。
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