改稿 【獣機特警K-9UG】人の不幸を喜ぶ者は【交流】
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某日朝、ラミナ市I町のとある民家。

 

ジュー。ジュー。ジュー。

 

肉の焼ける匂いの漂う家の中にいるのは、一人の豚型ファンガーの男。

 

桃豚「へっへっへ、高級肉を焼いて、それを肴に朝から呑む、これ最高! まあもう呑んでるんだけどね!www ウィ〜ヒック!」

 

肉の焼ける匂いと一緒に、家の中には酒の臭いが籠もっている。

 

 

ウーウーウー。

カンカンカン。

ウーウーウーウー!

カンカンカンカン!!

 

 

桃豚「お、火事か? 結構近いな。どれ、ひとつ見に行ってみるか」

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桃豚「あっ、あの家は!!」

桃豚「俺の大っ嫌いなあいつの家じゃねぇか!! ギャハハハハハハ!! 火事になったのかよ、ギャハハハハハh…ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ! あー笑いすぎて酒が気管に入っちまったぜ」

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激しく燃え盛る家の前で、RS隊が必死に消火活動をしている。

 

タカヤ「クソッ、なんて火の勢いだ! これじゃいくら水を掛けてもきりがないよ!」 

マリア「弱音を吐くんじゃないの! 喋ってる暇があったら少しでも水を掛けなさい!」

タカヤ「す、すみません隊長! ん?」

桃豚「へっへっへ」

タカヤ「誰ですかあんたは!? 危ないから下がっていて下さ…うわ、酒臭っ!!」

桃豚「消防隊の皆様、消火活動ご苦労さ〜んw」

タカヤ「チッ! こっちは必死だってのに、朝から酒とはいいご身分だ!」

桃豚「俺はこの家の関係者さ」

タカヤ「何ですって!? 大変失礼いたしました! 待っていて下さい、この火は必ず消し止めてみせますから!」

桃豚「いや、その必要はないよ」

タカヤ「は?」

桃豚「関係者と言っても、この家は俺の大っ嫌いな奴の家って意味での関係者さ」

タカヤ「…言ってることがよく分かりませんが?」

桃豚「いやー、嫌いな奴の不幸って楽しいねえーwww 燃えろー、燃えろー、もっと激しく燃えろー! 住人ごと燃やし尽くしてしまえー!! ギャーッハッハッハ!! ギャーッハッハッハッハッ!!!」

タカヤ「!!!!! てめえ!!!!!」

マリア「よしなさいタカヤ!! そんな奴、放っておきなさい!」 

 

泥酔した桃豚男は、警官たちに制されてようやく下がっていった。

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タカヤ「ふう、やっと終わったあ」

桃豚「チッ、消えちまったのかよ。ツマンネ」

タカヤ「あんた、まだそんなこと言ってんのか!!」

 

ツカツカツカ。

 

タカヤ「あ、隊長?」

豚男「ん?」

 

バシッ!!

桃豚「うぎゃっ!?」

 

マリアの平手打ちが、桃豚の頬に炸裂!

 

マリア「人の不幸を喜ぶなんて、あんた最低ね!」

桃豚「何しやがるこの((女|アマ))!!」

マリア(ギロッ!!)

桃豚「おーこわ! そ、そんな怖い顔で睨みつけなくてもいいだろネーチャン。ほんの冗談だってば。ブツブツブツ…」

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桃豚男の家。

 

桃豚「おー痛て。チッ、なんなんだよあのネーチャン! まあいいや、あいつの家ぜーんぶ燃えちまったからなwwww いやー、嫌いな奴の不幸って楽しいねえwwwww さて、奴の家の全焼を祝って呑み直すとするか。ウィ〜ヒック! でもなんだか眠くなってきたよ。グウ…グウ…グゥ…」

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ラミナ消防署に帰還したRS隊。

 

タカヤ「あー疲れた!」

 

控室のソファーに身を投げ出すタカヤ。

 

タカヤ「しかし、隊長の平手打ちは凄かったなあ。俺、胸がスーッとしましたw」

マリア「よしなさいタカヤ;;;; I町の火災、鎮火を確認、RS隊只今帰還しました!」

ラウル「ご苦労様。残念ながら全焼だったようだな」

マリア「はい…」

ラウル「まあそう気を落とすな。たった今報告があったのだが、この家の住人全員と連絡が取れたそうだ」

マリア「本当ですか! じゃあ人的被害は無かったということですね?」

ラウル「そういうことだ」

タカヤ「よかったあ。家は建て直しがきくけど、人の命はそうはいかないもんね!」

 

安堵の空気が流れる消防署内。

が。

 

ビーッ、ビーッ、ビーッ!

 

全員「!?」

 

天井のスピーカー『I町で火災発生。RS隊は直ちに出動して下さい! 繰り返します! I町で火災発生。RS隊は直ちに出動して下さい!』

 

マリア「そんなバカな! 火は完全に消えたはずなのに!」

タカヤ「俺も確認しました。クソッ、まだ小さな火が残ってたってことなのか!?」

ラウル「今はそんなことは分からん。お疲れのところすまないが、もう一度出動してくれ!」

マリア&タカヤ「「はいっ!!」」

 

・・・・・・

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夜、ラミナ消防署。

TVのニュースを見ているラウルたち。

 

アナウンサー『今日午前、ラミナ市I町で立て続けに2件、民家の火災が発生しました』

 

タカヤ「やってるね、今日のニュース」

ラウル「みんな、本当にお疲れだったな」

マリア「いえ、署長」

 

アナウンサー『消防によりますと、一軒目は電気系統のトラブルによる出火、二軒目は調理用コンロの火の不始末による出火が原因とのことです』

 

タカヤ「やれやれ、残り火による延焼じゃなくて、そこはよかったよ」

ラウル「まあ君たちの仕事に間違いはなかったってことさ」

 

アナウンサー『幸い一軒目の火災では人的被害はありませんでしたが、二軒目の焼け跡から、この家の住人1名が焼死体で発見されました』

 

タカヤ「現場検証チームから、二軒目では一人亡くなったって聞いてたけど…」

マリア「ええ。残念ね…」

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<亡くなった 山取桃豚さん(48)>

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マリア&タカヤ「「あっ!?」」

ラウル「どうした?」

マリア「あの写真の豚型ファンガー」

タカヤ「一軒目の現場で、大笑いで燃えろ燃えろとはしゃいでいた、あの酔っぱらいです」

ラウル「何だって!? やれやれ、人を呪わば穴二つってことか」

タカヤ「? それってどういう意味です署長?」

ラウル「穴とは((墓穴|ぼけつ))のこと。嫌いな相手のための((墓穴|はかあな))を掘ったら、自分のための墓穴も一緒に掘っていたってことさ。つまり、人の不幸をあざ笑った者には、自分にそれが跳ね返ってくるってことだよ」

タカヤ「なるほど。相手の墓穴は使わずに済んだけど、自分の墓穴は使うことになるとはね」

マリア「まあ、酒かっ喰らって人の不幸をあざ笑うような奴には、ふさわしい最期だったかもしれませんね」

 

 

=END=

 

 

 

説明
たまにはRS隊のことも思い出してあげて下さい…。

  タカヤ https://www.tinami.com/view/657057
  マリア https://www.tinami.com/view/656879
ラウル署長 https://www.tinami.com/view/654333
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