艦隊 真・恋姫無双 149話目 《北郷 回想編 その14》
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【 飛将 の件 】

 

? 南方海域 深海棲艦側 にて ?

 

 

真っ黒な闇夜の大海原。 中央の軍勢へと向かい、静かに動き出す三本橋達。

なるべく会敵しないよう動くが、両側の激戦区より怒声と衝撃音が響き、たまに矛とも剣とも思える物が三本橋付近に落下し、激しい水音を立てると同時に波間へと消えた。

 

 

『…………………………』

 

 

 

それを見て、三本橋はふと……考える。

 

ほんの少し前まで海軍に属する身が、まさか、その海軍においても不倶戴天である深海棲艦へと寝返りあの恐怖の象徴だった戦艦レ級と行動を共にするという事実。

 

同時にまた、人類の闘争における歴史の中でも一際輝かく、あの大陸で雌雄を争った魏、呉、蜀の軍勢が、この何も無い大海原で終結し、深海棲艦へ襲撃する現実。

 

これは何の夢か幻かと、思わず苦笑せずにいられなかった。

 

だが、現に喧騒は小さくなったと言えども耳目に触れ、周りで囲む味方と敵の殺気は、否応なしに肌に突き刺す。 正に今あるのは、全て現実だと言わんがばかりに。

 

 

『コンナ時ニ………何ヲ……考エテイルンダ……僕ハ………』

 

 

そう三本橋は、独りごちる。

 

見渡せば、戦艦レ級は此方を見ながら平然と笑い、護衛は何隻か欠けたが、まだそれでも戦力には数えられる。

 

目指すべく中央の軍勢には、たまに巻き起こる爆発で、距離や方向が確認できた。 

 

うっすらと暗闇に見えるのは、明らかに少ない軍勢、その後方に待機する船らしき乗り物に、思わず三本橋の口角が知らず知らずのうちに上がる。

 

 

─────────!!

 

 

だが、そんな三本橋の仕草を嘲笑うがの如く、後方で一隻の深海棲艦が軍勢にやられ、爆発四散したと同時に辺りを照らし出した。

 

 

先の小爆発では足りなかった明るさが、今度の爆発は火柱が立つ程の大きさだったため、辺り一面を真昼のように光を浴びせ、更なる先の暗闇も切り裂く。

 

そして、唐突に現れた………影法師が一つ。

 

 

『…………………』

 

『─────エッ?』

 

 

そこには、先ほどまでは居なかった筈の少女の姿。 不敵にも三本橋達を相手に背を向け、静かに佇んでいる。

 

そんな少女に焦る三本橋は、今の自分の立場を忘れ、思わず誰何(すいか)してしまう。

 

 

『ダ……誰ダッ!?』

 

『………………………?』

 

 

三本橋の鋭い誰何に、少女は物憂げに振り向く。 

 

そのお陰で、よく見えなかった姿や顔が、爆炎に照らされハッキリと浮かび上がった。

 

まず目が行くのは、見事な赤き髪。 

 

照らされる炎よりも目立つ赤い髪。 そんな頭上より触角のように伸びる髪が二本、吹いてきた風により静かにそよぐ。

 

そして、姿を見れば、着衣の四肢から見える褐色の肌、両肩にはタトゥーらしき模様。 女性らしき丸みを帯びた身体ながら、自身の身長より高い武器を片手で支えている。

 

時折に吹く風に煽られ、首から巻き付けたマフラーらしき長い布までも、三本橋の行く手を阻む。

 

 

一見すれば、明らかに庇護したくなる美少女だったが、周囲から感じる雰囲気には緊張感が漂う。 どう見ても味方ではなく、それどころか艦娘でさえなさそうだ。

 

 

『君モ……一刀君ヲ……助ケヨウスル……三国ノ将……ナノカ?』

 

『…………………』

 

 

三本橋からの問いに少女からの反応は無し。 

 

その様子に苦笑しつつ三本橋は片手を後ろに回し、ハンドサインで攻撃するように合図で手配。 わざとらしく頭を左右に振りながら、やれやれのジェスチャーを行う。

 

 

『否定ハ……シナイカ。 ジャア………』

 

『…………………』

 

『…………消エロッ!!』

 

 

三本橋の怒声で、後方で待機していた《重雷装巡洋艦チ級》が二隻、速やかに少女を排除するよう動く。

 

《重雷装巡洋艦チ級》……彼女たち雷巡チ級は素早い動きで相手の死角に回り込み、魚雷による雷撃戦を得意とする深海棲艦である。 

 

その二隻が動いたのは、単純に同時攻撃する訳ではなく、緩急を付けた時間差攻撃。 一隻が接近し少女の足止めをし、もう一隻が味方を巻き込むのを承知で雷撃を放つ。

 

つまり、三本橋は搦め手を持って仕留めようとした。 それなりの強者だと感じとって起こした行動だった。

 

 

だが、間近というところで、少女が呟いた。

 

 

『…………無駄……』

 

『────ッ!!!』

『──────!?』

 

 

それは─────瞬く間の出来事だった。

 

呟いた直後、少女の姿が雷巡チ級の目前から消える。

 

だが、それは一時のこと。 

 

近付く雷巡チ級を手に持つ武器《方天画戟》の刃先で引っ掛け、そのまま雑作もなく遠方にいる雷巡チ級へ投げ飛ばす。

 

そのまま衝突したものの急ぎ飛び起き、戦闘体勢を保持しようとするが、予想外の出来事に右往左往するはめに。

 

そんな雷巡チ級の様子を嘲笑うかの如く、少女は素早く飛び込みると、片手で方天画戟を振り上げた。

 

 

『…………ご主人さまに害を為す者……』

 

『『──────!?』』

 

『…………死ね……』

 

 

 

この様子を見ていた三本橋もよく分からず、驚く暇も無かったが、次の瞬間には茫然自失とするしかなかった。

 

急旋回する刃、激しい衝撃音、後から来る襲い掛かる突風。 

まるで、激しい嵐にも、轟く雷雨にも似た現象が生じた理由は、殺戮の絶技による副産物。 

 

その絶技の成果は、一撃で討たれた雷巡チ級たちの姿。 

 

二隻とも唖然とする表情で佇むが、右肩より喰らった袈裟斬りの軌跡を見れば、致命傷だというのが直ぐに理解できる。

 

それでも深海棲艦の矜持か、ただの偶然か、その体勢を暫く保ち続けるが、やがて力尽きたかのように崩れ落ち、生まれ出てきた大海へと轟沈していく。

 

三本橋は、己の目が信じられなかった。 実際に目の前付近であった出来事だというのに。

 

慢心していたとはいえ、深海棲艦を一瞬で屠る武力。 

 

前は味方で今は敵である艦娘さえも、一撃で轟沈させるのは至難の技だ。 それが、こうも容易くだと……実に小憎らしいと、怒りが込み上げる寸前である。

 

そんな三本橋の考えに気付く訳もやく、雷巡チ級を難なく倒した後、何もなかったのように三本橋の下へ歩み、少女は向かい合わせで立つと、無表情な顔で三本橋へ逆に問う。 

 

 

『………まだ……やる?』

 

『……………グゥゥ………何デ……コウモ邪魔……ッ!!』

 

 

その問いの意味は────《生》か《死》か。

 

三本橋は思わず悔しげに唸るが、少女の手元で持つ方天画戟を見て、思わずニヤリと笑みを浮かべた。

 

 

 

◆◇◆

 

【 対戦 の件 】

 

? 南方海域 深海棲艦側 にて ?

 

 

 

三本橋は少女の武器を一目みると、即座に方天画戟の名称を言い当てたので、少女に初めて驚きという表情が生まれた。

 

 

『…………君ハ…………呂布………カイ?』

 

『…………何故……?』

 

『僕ナラ……分カルノサ。 ソノ武器ノ……使イ手ハ……唯一……呂布ノミ。 ダカラ……君ハ……呂布……ナンダロウ?』

 

 

自分の博識を自慢するかのように話す三本橋だが、その情報の主な源は《 私◯三国志 》からというのは……内緒だ。

 

その言葉に、少女……呂布の動きが止まる。 

 

その有り様を見て三本橋は確信し、呼び掛けを始めた。

 

 

『流石、飛将ノ武力……実ニ……素晴ラシイ。 僕ノ駒ヲ……コウモ容易ク……葬ルナンテ……ネ』

 

『……………』

 

『君ノ名声ハ……遥カ……千年先モ……届イテイル。 ソノ至高ノ武、果敢ナル勇猛サ、卓越シタ戦術眼……ドレモコレモダ』

 

 

三本橋は、呂布の性格、生い立ちを知り、それなら自分の陣営に引き込み、劣勢を挽回しようと画策したのだ。

 

彼女の知る呂布は、武力こそは無双に近いが、義父殺し、反逆者、暴虐、狡猾、薄情者、野心家。 早い話が騙し易くて、切り捨て易い、都合が良い人物。

 

だから、説得し仲間にして危機を越えた後、処分する腹積もりであった。

 

 

『ダガ……君ハ……現状ニ満足シテイルノ……カイ? 自分ノ欲望ノ為ニ……裏切リヲ繰リ返シタ。 今ダッテ……ソウナンダロウ? 君ノ欲望ニ……際限ガ無イ……何時モ何処デモ……』

 

『……………』

 

『僕ハ……分カルンダヨ。 君ハ……未ダニ……欲シテイル。 領土? 地位? ソレトモ……金カイ?』

 

 

そう言いながら、片手を出して握手を求める。 

 

最後の駄目押しと言わんばかりに親密さをアピールし、呂奉先からの手を取るのを待ったのだ。

 

 

『欲シイ物ハ……用意シヨウ。 ダカラ……僕ノ仲間ニ……』

 

『……………お前……嫌い……』

 

『………………ハァ?』

 

 

だが、予想に反して得た応えは、明確なる拒否。 と言うか、それより一歩踏み込んだ露骨な嫌悪。

 

必ず上手く行くと信じていた三本橋の自尊心は、脆くも崩壊。 しかも、追い討ちをかけるかのように、呂奉先……恋が嫌がる理由を語る。

 

 

『恋が欲しい物……全部、ご主人さまがくれた。 恋が本当に欲しかった……友達、温もり、平和……全部、全部くれた』

 

『ソ……ソンナモノ………!!』

 

『お前は……恋の強さしか……見ていない。 恋に近付いてきた……他の奴らと……同じ。 恋を……利用しようとするだけ』

 

 

三本橋との交渉は終わったとばかりに、方天画戟の切っ先を前に出し、目を見開き驚愕する三本橋へと向けた。 

 

 

『ご主人さまから貰った物で……恋は満足。 だから……恋は頑張る。 ご主人さまに……褒めてもらう為に!』

 

『──────リョ、リョ、呂布ガ……ソンナ事ヲッ!』

 

 

この返答により、交渉は決裂したと悟る三本橋。 そもそも資料が違う呂布を参考に画策したのだから、始めから失敗するのは分かりきっていた。

 

実際、他の史書も読んで記憶をしていた筈だが、深海棲艦化の余波で知識が曖昧になったか、それとも、余りにもあちらの書籍がインパクトありすぎて、忘れていた可能性も。 

 

まあ、過ぎたことをアレコレ言っても仕方ない。

 

今でも三本橋に護衛の深海棲艦がいるが、多分歯向かっても結果は同じ。 雷巡チ級の後を追うはめになるだろう。

 

 

『これで……終わり……』

 

『────!』

 

 

これで、三本橋の進退は窮した……筈だった。

 

だが、今度は恋に邪魔が入る。 

 

深海棲艦の中で、今も提督諸兄の中には畏怖する者も多い戦艦レ級である。

 

 

『キャハハハッ! ネェ! 遊ボッ! 次ハ……ボクト! ボクト……遊ボウヨォ!!』

 

『────ッ!』 

 

 

三本橋と恋の間に割り込むように入り、戦艦レ級が片手で方天画戟を防ぎ、逆に尻尾のような艤装が大口を開け、猛烈な勢いで恋へ襲い掛かる。

 

だが、恋も受けられた方天画戟に一度力を入れ、戦艦レ級の防御する腕の反動を利用し、いち早く艤装の頭を打ち末、この攻撃を上手く捌き、次の攻撃へと移行。

 

数度の撃ち合いのち、其々が間合いを取る。

 

 

『…………お前……面白い………』

 

『ワァ……強イ……強イヨ! コレナラ……本気デ遊ベル!』

 

 

双方、何かしらの手応えを感じたのか、互いに名前を名乗り挙げた。 後日、この話を聞いた愛紗が『恋が立派になった』と涙を溢したというが、真偽は不明である。

 

 

『恋は……姓は呂、名は布、字は奉先』

 

『レ級………戦艦レ級! アヒャ‐ <(∀。) 』 

 

『ご主人さまは……恋が護る! 必ず………!!』

 

『遊ンデクレルナラ……簡単ニ……壊レナイデネェ!』

 

 

三国最強と深海棲艦最凶が、ここで刃を交える結果となり、このまま壮絶な戦いを繰り広げる事になった。

 

 

 

 

【 ◯影 の件 】

 

? 南方海域 深海棲艦側 にて ?

 

 

恋と戦艦レ級が始めた危険な闘争の場より、急いで離れた三本橋と護衛は、この先の周辺や海中を念入りに確認、敵からの邪魔が入らないか様子を窺う。

 

 

『─────!』

 

『北側………敵影……無シ。 コレデ……最後ダッタナ……』

 

 

三本橋の作戦は何とか予定通りに事が運び、北郷一刀を必ず討てると狙った場所まで近付けた。 後は、先の戦いで兵力の消耗、戦いの疲労が蓄積しまくった軍勢を撃ち破るだけ。 

その事に、三本橋は此処に来て深い安堵感を覚えると同時に、何やら得体の知れない胸騒ぎを感じとった。

 

 

『……杞憂……カ? 僕ラシクモ……ナイ。 デモ……』

 

 

確かに全ての行動は順調ではなく、幾つもの邪魔が入り、その度に支障をきたす事象があったが、それは三本橋の行動と機転に寄り回避できたと、信じたかった。

 

だが、軍勢に近付くにつれ、まるで蜘蛛の糸に絡まり、身動きが少しずつ制限されていくようがして、落ち着かない。 

 

この感覚が何だか分からないが、非常に気味が悪いと、不快感を感じる三本橋。 

 

 

『イヤ………此処マデ来タノナラ……躊躇ハデキナイ。 ソレニ……南方棲戦姫ノ援軍……アトハ……戦艦レ級モ直ニ……』

 

 

だが、三本橋が懸念を払拭する材料も、また揃っていた。

 

連絡の疎通が図れなかったが、既に南方棲戦姫と口約を交わした合流時間が間もなく訪れる。 この先に、彼女自身が率いる深海棲艦の軍勢が、満を持(じ)して待機しているのだ。

 

あと、残してきた戦艦レ級。

 

いかに呂布と言えど元は人の身。 元戦艦の魂が変化した深海棲艦に、艦娘さえ絶望の淵へ投じさせた深海棲艦に、どう考えても勝てる訳が無いからだ。 

 

だから、残って戦う選択をした戦艦レ級も、直ぐに呂布を撃破して、あの苛つく笑顔を三本橋へ向けながら、勝利宣言を出して来るのだろうと。

 

その事を考えれば、有らぬ妄想をしていた自分が恥ずかしくなり、残りの護衛を編成し突撃を仕掛けようと準備に取り掛かる。

 

 

『敵ハ……傷ヲ負ワセル……ダケ……デイイ……先ヘ向カエ! 止メヲ差スノハ……時間ノ無駄ダニ過ギナイ! ダガ……必ズ……北郷一刀ノ……息ノ根ダケハ……必ズ……止メヨ!!』

 

 

まだ精鋭の深海棲艦を数隻、護衛として周りを囲ませている三本橋にとって、雑魚の深海棲艦と激しく戦い、精彩を欠いた軍勢による迎撃など、恐れる必要もない。

 

今度の今度こそは、作戦は完遂できると………信じていた。

 

─────この時まで、は。

 

 

 

『─────ッ!?』

『────☆★▽!!』

『★○◇Χ□!!』

 

 

『………何ガッ!? イッタイ何ガ……アッタ……!?!?』

 

 

近くに居た護衛の深海棲艦が砲撃を受けて中破。 

 

しかも、砲撃は一つではなく複数。 それも、かなり近くからの砲撃が、幾つも幾つも護衛に向かっていく。

 

現状を把握しようと辺りを見渡すが、敵の動きは闇夜の中にも関わらず的確に砲撃を当て、ごく稀に探照灯で照らして、標的の位置を定め直してくる。

 

そのため、精鋭である深海棲艦も闇夜に阻まれ、攻撃どころか視認さえも出来ず、為す術もないまま轟沈した。

 

 

『ボ、僕ノ………僕ノ……駒ガ………!?』

 

 

この不可解な現象に慌てて見たのは、中央と左右の軍勢。 

 

だが、中央は警戒はしているようだが、陣営内は静まり返り動き無し。 左右の軍勢は、前方の敵にだけ注視して、此方には見向きもしないし、動く気配もない。

 

 

『何ダヨッ!? コレッテ……イッタイ……ドウイウ事ダヨ!? 援軍ハ……!? 戦艦レ級ハ……ドウナッタ!?』

 

 

他に敵勢は居ないと、先ほど斥候役の深海棲艦が報告されたばかり。 それに、期待していた南方棲戦姫の援軍も来ない。 そして、あの戦艦レ級さえも…………戻らなかった。

 

そのため、三本橋の精神は耐えきれず、何故こうも邪魔をされるのかと苛立ちのあまり、思わず叫び声を上げた。

 

 

すると………暗闇より、三隻の艦娘が現れる。

 

 

『フハハハハハッ! 夜戦の忍者、川内参上〜!! って、くうぅ………この台詞、もう最高ぅぅぅ!!』

 

『だいじょ〜ぶぅ! 歌手だけじゃなく、身体を張る俳優業も得意な艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!』

 

『ふ、二人とも……特撮の影響を受け過ぎ……あ、すいません! 自己紹介を……軽巡洋艦、神通です。 えっ? だ、だから……私は凧なんか乗れません! こ、怖いですし……』

 

 

提督諸兄には、言わずと知れた川内型三姉妹。 

 

この姉妹の隠密には、深海棲艦にも気付かれることが出来なかった模様。 流石、あの水雷戦隊の頭を張るだけの力量がある姉妹であった。

 

 

因みに所々出てくる台詞は……昔の忍者モノ特撮テレビ番組である。 番組名は《 仮面───

 

 

───閑話休題──

 

 

川内達は、一刀の命令で動いていた艦娘。 

 

深海棲艦になりかけである三本橋を、何とか無事に拘束するよう言い含められていたからだった。 

 

もちろん、三本橋拘束の影には……どこかの猫耳軍師が一刀の願いを叶えるため、三本橋の作戦を逆手にとり、少数で動くように誘導したのは、当然の秘密であるが。

 

こうして……紆余曲折のうちに、三本橋の身柄は川内達の活躍により拘束。 

 

 

戦艦レ級と恋の勝負は、お互いの秘術、秘伝を出し尽くしてまで戦ったが、結局双方引き分けという結果となり、互いの矛を収める結果となる。 

 

 

 

その後、この海域内で戦艦レ級の姿を見ることは、二度と無くなったという。

 

 

説明
148話に入れるつもりが、長くなったので投稿します。
次回は11月頃?
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コメント
mokiti1976-2010提督 コメントありがとうございます! まあ、あの人は反対属性が好きですので。 『終末…』は広告でチラリと見てますが、そうか……出てくるトール神はあんな口調のキャラでしたか。(いた)
まあ、さすがの三本橋さんも恋姫無双は知らないでしょうしねぇ。そして…恋と戦艦レ級の戦いが『終○のワルキ○ーレ』の呂布とトール神の戦いっぽく見えたのはきっと私の気のせいだろう。(mokiti1976-2010)
未奈兎提督 コメントありがとうございます! 確かに恋姫の呂布はそうですね。一途だと思いますよ。ただ、呂布は正史だと、後半部分から結構真面目な人柄が垣間見えます。捕らわれた王允を助けに行ったりとか。(いた)
正史呂布は裏切りの男だったが恋姫呂布は裏切らないし基本ご主人さま一途だからね(未奈兎)
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