おかころ日和2
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おかころ日和2

 

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 用事があって外に出ていた。暗くなり帰る頃になった時にはチラチラと雪が降っていた。

白い息が空に吸い込まれていくように上っていく。

 

「うぅ、寒い」

 

 尻尾も耳も縮こまりそうなくらい寒くて、たまらず近くにあったコンビニに寄って

レジの近くに暖かそうなほかほかの肉まんが目に入って、いくつか買って家に帰ることにした。

 

「おがゆ、喜んでくれるかなぁ〜」

 

 家で待ってるおがゆのことを想像しながら家に戻ると、いつもの落ち着いた様子で

迎えてくれるおがゆ。だけど表情とか尻尾とか見てると嬉しそうな感じが伝わってくる。

 

「ころさんおかえり〜。部屋あっためておいたよ」

「ありがと〜、おがゆぅ〜」

 

 おがゆの顔を見るだけでこぉねは気持ちがあったかくなって笑顔になれる。

おがゆの後を歩いて暖かい部屋にあるコタツの中に入る。向かい合わせにおがゆが

こぉねのことをじっと見る。

 

「そうだ、肉まん買ってきたんだ。お茶いれて食べよ〜」

「いいね。美味しそう」

 

 こぉねとおがゆの声が聞こえたのか、奥の部屋からてまにゃんがおがゆの傍に近づいて

すりすりしていた。

 

 少し冷めた肉まんを温め直して二人でほかほか湯気たつ肉まんを頬張った。

肉汁が口の中いっぱいに広がって美味しい。おがゆも嬉しそうに齧り付いていた。

 

「もぐもぐ…ぶひゅっ…!」

 

 最後のひとくちになろうとした直後、急に足がくすぐったくて変な声が出てしまった。

 

「あはは」

 

 こぉねのびっくりしてるとおがゆは楽しそうに笑っている。

どうやら、おがゆがコタツの中でこぉねの足を足の指でくすぐってきたようだ。

 

「こちょこちょこちょ〜」

「ちょっ、やめて。おがゆぅ!」

 

 そしてこぉねとおがゆのやりとりを見ていた、てまにゃんがこぉねの近くに来て。

 

 ガブリ

 

「いたーい!」

 

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 その後におがゆと一緒にお風呂入り、最近の配信のことや遊んでるゲームの話をして

楽しんだ後、お風呂から出て暖まりながら髪をよく乾かして二人で寝室に向かった。

 

 最初冷たかったお布団の中も二人でぎゅっとしながら入ってるとあっという間に

暖かくなった。おがゆの匂いを嗅いでいると脇腹の辺りが急にくすぐったくなって

またも変な声が出てしまった。

 

「ふひゃあ!」

「ころさんの変声かわいい」

 

「もぉ!おがゆぅ!?ひゃぁ!」

 

 囁くのも耳元でするから全体的にくすぐったくていっぱい変な声を出してしまった。

 

「こぉねもおがゆくすぐる!」

「やだよ」

 

「え?」

「だめだね」

 

「…はい」

 

 おがゆにやだって言われたらできなくてシュンッとしていると、こぉねの胸元に顔を

押し付けてギュッと抱きついてきた。もうそれだけで幸せな気持ちがいっぱいになるから

おがゆってすごいなって思う。

 

「おがゆぅ〜」

「ころさんの体あったかい…」

 

 二人で抱き合いながら目を瞑ってると普段の疲れがあってかすぐに寝てしまった。

朝になり、後から思えばもう少しこの時間を楽しんでから寝ればよかったかなぁって、

ふと呟くとそれを聞いていたおがゆが。

 

「いつだってできるからいいじゃん」

「いいの? 夏も!?」

 

「夏は暑いからやだ」

「じゃあずっと冬がいい〜!」

 

 ショック受けてじたばたしながら言うと、おがゆは笑いながらこぉねのことを

優しい目で見ていた。

 

説明
おかころがくすぐったりイチャイチャしたりする短いお話。
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