スマブラ Stern des Lichts プロローグ
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 数多の可能性と戦士達が住む、争いの世界。

 今までも多くの危機が襲い掛かって来たのだが、戦士達によって、その全てを乗り越えてきた。

 

「今日こそ決着をつけてやる!」

 フォックスが、ブラスターを構えて言う。

 他の戦士達も、来る敵に備えていた。

 

 そして、空から無数のマスターハンドらしき手と、赤や青、白の翼に包まれた白い光が現れた。

「一人で10体くらい倒せればいけるか……?」

「ここまで来たら、やるしかないでしょう」

 マルスとゼルダが、真剣な表情で戦闘態勢を取る。

 普段はどちらかというと大人しい性格の二人だが、いざという時の行動力は凄まじいのだ。

「僕達なら、きっと勝てる!」

 ピットが、パルテナの神弓を構えながら言う。

 彼の言う通り、この危機も、戦士達は「予定通り」乗り越える事ができる。

 その、はずだった。

 

「!?」

 突然、無数の手がはがれ、青い光に変わる。

 その時、シュルクは((未来視|ビジョン))を使った。

 無数の光が戦士達を貫き、ソニックはピカチュウより速いにも関わらず、

 ピカチュウを助けようとしたが間に合わず、そしてソニックも光に貫かれる――

 その未来が、シュルクに見えていた。

「みんな、逃げて!!」

 シュルクは戦士達に警告した。

 だが、その警告が来るよりも早く、戦士達を無数の光が襲った。

 

「くそ! なんだよ、こいつは!」

 リンクは剣と盾で光を防御していく。

 だが、数の多さに対処できず、リンクは光に貫かれた。

「私の攻撃が通用しない!?」

 サムスの射撃攻撃も通用せず、彼女もまた、光に貫かれた。

「はっ!」

「ぬぅん!」

 ゼルダとミュウツーが、バリアを張って光を防ごうとする。

 だが、光はバリアを貫通し、ゼルダとミュウツーを飲み込んだ。

「俺の手に掴まれ、ピカチュウ!」

「ああ、ソニ……うわぁ!?」

 なんだかんだで仲間思いのソニックは、ピカチュウを助けるために手を伸ばした。

「のあぁ!」

 しかし、二人とも間に合わずに光に飲み込まれた。

「そんな光、私には効かないわよ!」

 ベヨネッタは光が当たる直前で蝙蝠に変身し、攻撃を回避した。

「……っ! また来た!?」

 だが、次に来る光には対処できず、ベヨネッタは光の中に消えた。

「行けっ! トルトゥ、フィオーレ、ブレイズ!」

「我輩もこんなところで負けてはいられないのだ!」

 ロートのポケモン、ゼニガメ、フシギソウ、リザードンと、クッパの攻撃が光を打ち消そうとしている。

 それでも、四人の攻撃は光に通用せず、彼らも光の中に消えていった。

「ぐおっ!?」

 ブルーファルコンに乗ろうとしたファルコンも、光に飲み込まれる。

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「ふっ」

「お前とまた、こうして戦えるとはな」

 ルカリオとゲッコウガは、光と対峙していた。

 そして、ルカリオが攻撃をしようとすると、ルカリオは光に飲み込まれる。

「ルカリオ! く……残ったのは俺だけか!」

 ゲッコウガは飛び上がって光を回避するが、彼も光の中に消えた。

 

「まずい、光が……きゃあああああ!」

 インクを塗っていたマールは急いでインクの中に潜る。

 しかし、光は容赦なくインクごとマールを貫いた。

「ちっ……!」

「きゃああ!」

「「うわあぁ!」」

 その後も、ファルコが光に貫かれ、バリアを張っていたパルテナが光に貫かれた事で、

 奇跡を失ったピットとブラックピットは墜落し、光に飲み込まれた。

 スネークも、ダンボールごと光に飲み込まれた。

 その後も、空を飛んでいたディディーコングとロゼッタとチコ、逃げようとしたソレイユ、リュンヌ、ダック、ハント、りょうも光の中に消えた。

 

「逃げなきゃ! 逃げなきゃ……!」

 カービィは、ワープスターに乗りながら無数の光から逃れていた。

 あれに当たれば、自分もああいう風になってしまうと感じたカービィは、スピードを上げていった。

「うわっ!」

 もう少しで光が当たる……その直前で、カービィは宇宙に避難した。

 

 そして、争いの世界を、眩い光が包み込んだ――

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 エアシューズの音が、荒野に流れる。

 カチャリ、カチャリと、鎌の音も聞こえてきた。

「ねえ、シャドウ……」

「……これはどういう事だ?」

 そこには、誰もいなかった。

 その場に残っていたのは、黒きハリネズミ・シャドウと、若き死神・ベルだけだった。

「僕以外……誰も生き残っていない……?」

「みんな……どこに行っちゃったの……?」

 シャドウとベルが呆然としていると、空から何かが降ってきた。

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜!」

 それは、ワープスターにしがみついているカービィだった。

「いったぁ〜〜〜〜い!」

 そして、墜落したカービィを、シャドウとベルが見つめる。

「うぅ……くらくらする……。ね、ねえ、な、何が起こったの……?」

「それは私達にも分からないわ。でも、分かっているのは、私とシャドウ、そしてあんたがいるっていう事実だけ」

「僕はあんたじゃなくてカービィだよ!」

 ベルに「あんた」と言われて怒るカービィ。

「ごめんごめん、名前で呼ばなきゃダメだったのね」

「……それで、何をすればいいか、だが……。まずは、いなくなった奴を探そう」

「うん!」

「光のカービィに、闇のシャドウに、中立の私。これって結構いいパーティーじゃない?」

 

 幾多の世界の危機を潜り抜けた、争いの世界。

 その世界に、ついに、破滅の時が訪れた。

 今や、その危機を救えるのは、星の戦士と、究極生命体と、死神だけとなっていた。

説明
スマブラSPのアドベンチャーモード「灯火の星」を題材にした二次創作です。
原作には参戦していないキャラクターや、オリジナルキャラクターもいますので、苦手な方は読むのをおやめください。
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