【ブックカバーイ
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説明
(ある旅行者の手記より)
「C.T.W.(Colour-Trash World)中には
町や集落を結ぶ街道が張り巡らされており、
様々な人や物の交流が
古くから盛んに行われてきた。
そんな街道上には
大抵は「街道トラム」と呼ばれる
路面電車が運行されている事が
多いのだが、
川に沿って走るこの街道も
その例外ではない。
並走するハイウェイやバイパスが完成し、
いつしかここが
旧街道と呼ばれるようになった今も尚、
相変わらず交通量の多い街道沿いには
古い時代の痕跡や
トラムが敷設される前から営業する
老舗等も少なくない。

街道の途中の開けた場所にある信号所では、
近くの工場で抽出された
膨大な量のカラーチップを積載した
色彩運搬列車の
通過待ちを行う事が多いのだが、
1本のみならず多い時では
2〜3本待たなければならない事すらある。

待ち時間が長くなるからなのか、
正式な駅では無いのにも関わらず
乗降が認められており、
信号所の周りには待合所を兼ねた休憩所や
気軽な飲食が出来る食堂も見受けられる。
すぐ側のチェス盤の建物の前では
暇を持て余したチェスの駒達が
遊び相手を勧誘していたが、
彼らが納得するまで
ゲームに付き合わされる羽目になるので、
待ち時間の間の退屈しのぎのつもりで
勧誘には気軽に乗らない方が良さそうだ。

他にも旧型パソコンを改装したビジネスホテルや
注文客の許へピザ自ら飛んで行く配達方法が
好評の大手ピザショップの
専用ポートを備えたチェーン店が道路沿いに見受けられるのは
時代の流れなのだろうか。
川の方に目を向けて見れば
昨晩、空から降って来た流れ星が浮かんでいたが
願い事をする人は誰一人居ないようだった。
その替わりと言っては何だが、
釣り人が星に乗っかって魚釣りをしていた。

―待つ事十数分。
ようやく向こう側から
色彩運搬列車が姿を見せた。
機関車の吐く黒煙の上に請求書を載せながら、
大量のカラーチップを載せた貨車を何両も連ねて
のっそりと信号所を通過して行ったのだった。」

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

B4(257×364)サイズのコピー用紙にボールペンで描いたもので、
ブックカバー用イラストとして描いたもの。
「白い砂の街道と初夏の分岐点(White Sand Invites To The Early Summer Trip)」に
続いての「街道トラム」の登場となりますが、
千葉の市川市内にある「行徳街道」のような
川沿いの旧街道に路面電車が走っているような光景を
ふと描いてみたくなった...と言うのが切っ掛けでした。

前回のブックカバーイラスト
「色彩運搬列車の走る街(The Industrial Train Coming To Town)」同様、
より大容量のファイル(2.56MB、jpgファイル)を
アップロード致しましたので、
当方のHP上のこの絵のブログページ(http://colourtrash.blog38.fc2.com/blog-entry-277.html)の
ダウンロードリンクより
ダウンロードしてお使い頂ければと思います。
勿論、上↑の画像を右クリックしてダウンロードしても
お使い頂けます。
尚、ファイルには二種類ございますが、zipかそうでないかの違いだけで内容は同じです。
(日付が違うのは単なる設定ミスですのでご了承下さい。)

ブックカバー自体は今回は
河出書房新社より出版されている「ふくろうの本」シリーズ等の
サイズに合わせております。
尚、原画はB4サイズで描いておりますが、
実際にブックカバーとして使用する際には
B4よりも(A3などの)大きめのサイズで
出力した方が使いやすいかも知れません。
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