真恋姫無双  北郷一刀の野望
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北郷一刀の野望

 

 

 

 

 

     (はじめに)

 

 

 

 

                このテの話は、……まず考えたら負けです!!

 

                  宜しければ読んでみてください。

 

                また、本編を読むにあたっては恋姫無双の

                 ドラマCDのドMの一刀をイメージして頂

                 けたら理解しやすくなると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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    北郷一刀の野望

 

 

 

 

 

        俺の名前は、北郷一刀。聖フランチェスカ学園に通っていた2年生だった。

 

       なんの因果か、過去にタイムスリップしたのか、はたまたパラレルワールドの世界

       に迷い込んだのか皆目検討がつかない。そして、唯一俺と俺のいた世界を結ぶのが

       そう、この世界に迷い込んだときに一緒に持ち込まれたこの鞄であった。

 

 

       月達から専用の天幕を与えられて一息ついた俺は、まず最初にこの世界で

        何か役に立つものはないかと、鞄をあさっていた。

 

 

              そのとき、俺は1冊のピンクの大学ノートを発見した。

 

 

        注意するが、俺は間違ってもこのようなケバいノートは使わない。ホントだぞ。

       このノートは、自称親友の及川から誕生日プレゼントだと贈られたものであった。

       俺は何気なくこれをパラパラめくってみると、細かい字とイラストでなにやら色々と

       書かれていた。気になって表題をみると

 

 

            「熟女から幼女(合法)まで落とす為の100の理論と100の実戦」

 

 

       さっ、さすが及川、ストライクゾーンが広い、

       伊達に学園最強の称号である『童帝』と全男子生徒から畏敬の念で呼ばれるだけある。

   

            まあ、メス犬やメス猫編がないだけまし・・・とノートをパラパラめくった。

     

             ……俺はニンゲンの尊厳として

               最後のページに書かれていたものだけは見なかったことにした。

 

 

 

 

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        しかし、健全な男子である俺は、思わずこのノートにいたく関心を持って

         読みふけてしました。

      

        暫くして、俺はこの『及川の書(命名;一刀)』の真の恐ろしさに驚愕した。

 

 

        この100の理論と100の実戦を組み合わせて実行することにより、

              『女』と名のつく者(犬・猫含)はすべて落とすことが出来る。

 

 

        つまり、これを完全にマスターした暁には

                     全世界の半数を支配下にすることが可能になる。

 

 

 

        まさに某戦略ゲームに例えるなら

  

                   『玉璽(魅力+20)』

  

                       というアイテムに等しい効果をもつだろう。

 

 

 

 

 

 

         俺はこの『及川の書』を閉じ、大きく息をはき、額から流れた汗をぬぐった。

 

 

 

 

 

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         思いがけずに手に入れた世界の半数(犬・猫含)を支配することができる

          この禁断の書を使い、今俺がなすべきことは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                   「よし、ガールハントにいくぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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         元の世界でガールハントをした場合、失敗すれば学園中に広まり、

          一躍時の人になって今まで学校で築いてきたイメージ像が大きく崩れてしまう。

 

         しかし、幸か不幸かここでは俺を知っている人はいない。

            その為たとえ失敗したとしても噂の人物として注目されることはない。

 

         さらに、この世界の女性は積極的であることからこちらから

                      強くアピールすれば成功する確率は高いはずだ。

 

 

         そして、上手くいけば、俺は女からお金をもらうヒモの中のヒモ、

             

                そう

                    『 ヒ モ 王 』 

     

                               になることも可能であろう。

 

              だが、ガールハントを行うには先立つ物が必要になる。

                  どうすべきかと俺が考えていると

 

                      「アンタ、居る?」

 

                             と言って詠が天幕に入ってきた。

             

            俺は詠を見て思わずカモがきたとほくそ笑みながら詠に近づいた。

 

 

 

 

 

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           及川の教え、表13技

             理知的で強気な女の場合、多くを語らず行動で示す。

             そうすれば相手は色々とかってに考え、

             こちらに有利に解釈されることもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                       「詠!」

 

                と言って俺は詠を天幕の柱に追いやった。

 

                     「なっ、なによ?」

 

                  俺は真剣な眼差しで詠を見つめた。

 

           そして、あと数センチにとどく位に顔を近づけ、右手で詠の頭を撫でた。

 

           

                  お互いの息づかいが聞こえる。

 

 

               詠は胸の前で両手を握り締めこちらを窺っている。

 

        詠は血相を変えて顔を赤くしたり青くしたりなどして、なにやらぶつぶつ言い出した。

 

                暫く、俺たちは互いに見詰め合っていた。

 

 

              詠は顔を真っ赤にして、潤んだ目で俺を見ていた。

 

 

               ふっふふ、これで詠は落ちたも同然と俺は考え。

 

 

        トドメの一言を詠の耳元で、詠が腰砕けになるような、甘い言葉で詠の耳元で囁いた。

 

 

 

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                      「お金くれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                     ビバ! フリーダーム!!

 

 

                   俺は今、長安の北西にある市場に来た。

 

           

             詠に蹴られた足は痛いが何とか軍資金を手に入れ、

                 厳重に警備されている陣内を隠れるようにして動き回った。

             そして本陣から長安に向けて出発する荷馬車の樽に

                         潜り込みまんまと敵陣(?)から脱出した。

 

           ふっ、この程度の警備、ザンジバーランドで幾多の死線(ゲームです。)

                  をかいくぐってきた俺にとって児戯に等しいレベルだ。

 

 

 

           さすが、大都市長安の市場だけであって人の波でごったがえしだった。

            

              俺は両替商を探し、もらった銀の小粒の半分を日常生活

                   で使われる銅製の五銖銭(ごしゅせん)に両替した。

 

           枚数にして千枚。先ほど市場の屋台で売られていたラーメンらしきもの

            が一杯が二十銭であることから、現代の貨幣レートにすると

                            …約十万円はあることになる。

           更にまだ銀の小粒が幾つかあることから、例え長安の物価が高いと

                        言ってもかなりの金額を持っていることになる。

 

 

          活動資金を調達した俺は、早速崇高な目的を果たすため

                       屋台が並ぶ場所から橋がある方向に向かった。

 

       

      

            及川の書曰く、学園モノでは交差点が出会いの場であるように、

                    オトナの出会いは橋にある。(らしい。)

 

 

 

 

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          あたりを物色していると、

           胸の大きい妙齢の美女が周囲を見渡し何かを探しているようであった。

 

                  チャーンス! 俺は早速行動に移した。

 

                   「お嬢さん、何かお探しですか?」

         

            この妙齢の女性は俺が『お嬢さん』と言った瞬間、

                       目の輝きが変わったのを俺は見逃さなかった。

 

 

            及川の書では、この年齢の女性は微妙なお年頃であり、

                   周囲から若く見てもらいた傾向がある。

                   そして、オトナの女性を落とす場合には、

                   ときには男らしく、またときには甘えるようにすべし。

 

 

           「お嬢さんなんて呼ばれるの、何年…、コホン。

                        ごめんなさい。今人を探していまして……」

                                と言って頬に手を当てた。

            

                  こちらの話に食いついてきた。これは脈がある。

                  そう考えた俺は爽やかな青年を演出すべく申し出た。

 

             「お困りのようですね。よろしければお手伝いいたしましょう」

 

             「そんな…見ず知らずのお方に…」

                        とこの妙齢の女性は困った様子で俺を見た。

                  

                  しかし、俺は誠実なように見せかけ言った。

 

           「橋は出会いの場とも言います。これも何かの縁です。

                    申し送れました私の名前は北郷一刀と言います。

                                一刀とお呼びください」

 

           「縁、ですか…一刀さん…ではお願いして頂けますか?

                           ……私の名前は黄漢升と申します」

           

                       よし、いい出だしだ。

          

            その後、他愛のない会話をしてこの黄漢升は未亡人であることが判明した。

 

                     未亡人…なんて甘美な響きだ。

           

 

               これは一層手伝いをして好感度を上げるべきとだと考えた。

 

 

 

 

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         道行く人に引っ切り無しに尋ね人を質問していったが、これと言った情報はなかった。

 

                  この黄さんは心配で暗い表情になっていた。

                  ここで俺は励ますように言った。(下心あり)

 

 

 

             「大丈夫ですよ。黄さん。

               相手の方もきっとこちらを探していますよ。

                貴方のような美貌の方が憂いていたら

                 世界はより悲劇になってしまいます。

                  貴方には笑い顔がお似合いです。

                          さあ、もう一度探しましょう」

 

 

              俺の言葉に励まされ、黄さんは先ほどまで暗い表情から

                  一転し薄っすらと頬を赤く染めていた。

 

          「一刀さん…ありがとうございます。

                    私のことは黄さんとは呼ばず紫苑とお呼びください」

 

                    好感度アップにより真名をゲット! 

 

                     俺は心の中でほくそ笑んだ。 

 

     さすが及川、人妻用の口説き語録まであったが、こうも絶大の効果があるとは、恐るべし及川。

 

            その後、より詳細な話を聞いたところ探しているのは女の子で

            手を繋いでいたがこの人ごみにより逸れてしまったのだそうだ。

 

            俺は探すのに夢中で適当に相手の話に合わせるように何気なく言った。

 

         「紫苑さんの家系なら絶対美人になるでしょうね。ボク子供が好きなんですよ」

         「まあ、そうなんですか。一刀さんも子供好きなんて…それは嬉しいことです」

                        と紫苑さんは何か意味深なことを言っていた。

          

                  一瞬背筋に寒気がしたが気のせいだろうか。

 

         そうこうしている内に、

            俺は橋の欄干に一人の少女が半泣きでうずくまっているのを発見した。

              

                  「璃々!」と言って紫苑さんは駆け寄った。

 

              そして、璃々という少女は一言「おかーさん!」と言った。

 

         俺は自分の耳を疑った。今おかーさんと言ったようだが……

 

         しかし、次の瞬間、紫苑さんは恐ろしい言葉を発した。

         「璃々探したのよ。それと……

           璃々いい、おかーさんもしかしたら、この方と結婚するかもしれない。

                        璃々のおとーさんになるかもしれない方よ」

 

                    ケッコン!? オトーサン!?

 

              璃々という少女は物凄く期待の眼差しで俺を見た!!

 

                俺はすぐさまオアイデキテヨカッタデスネ。

              

              と言って素早くきびすを返し全速力でその場を去った。

 

 

 

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               ハァハァ、ここまでくればあの親子は追ってはこないだろう。

                   俺は急に走ったので粗い息づかいを整えた。

 

                     そのとき、俺の肩を叩く感触がした。

 

                     「司馬、アンタなにしてるの?」

 

        振り向くと、猫耳をした頭巾を被った少女が物凄く嫌な顔をしてこちらを見ていた。

 

              「大体、アンタはタダでさえ目立つ格好をしているから……」

                   

 

                       「エーと、君は誰?」

          相手の少女は新手の嫌がらせかと感じたかのように俺を睨みながら言った。

           「麗しい才色兼備で、華琳様の側近中の側近、大軍師祭酒 荀ケ様よ」

                                  と言われて数瞬考えた。

                      

                   この少女は俺を誰かと勘違いしている。

               

             顔立ちはいいからこれを機会にアタックしてみるのもいいだろう。

           暫く相手が色々と話してきたが適当に相槌を打って相手をよく観察した。

 

                   及川の書での基本技は人間観察にある。

       

      そして俺の出した結果では、どうやらこの少女はプライドの高いツンデレ系に分類されるとみた。

 

            このような場合には、及川老師の教えでは、

              ツン子は通常相手に対してツンをする。

               そして相手から返される言葉もツンであると想定している。

            

            そこを、相手の想定外の答えを返すことによりツン子は正常

               な判断ができなくなり、混乱を恋愛感情と錯覚してツンが

                デレに移行しやすくなる。

 

 

             そこで、俺は先ほど言った「麗しい才色兼備で…」を言って

                ひたすら相手を褒め殺しにする戦法にでた。

         

            案の定、最初は「ふん、貴方もだいぶ見る目が養ってきたわね」

                と言って満更でもない態度でツンツンしていた。

 

 

 

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            しかし、次第に俺の壮大で華麗な宇宙レベルの褒め言葉

                       を言われ続けていることが恥ずかしくなり

 

 

      「チョット、

        アンタその大軍師荀ケ様と他人行儀のように言うのはやめてよ。

         華琳様から言われたから、嫌々で普通だったら車裂きの刑ものだけど、

                            何時もどおり桂花と呼びなさいよ」

 

 

         ふっはははは、真名を言った時点で、この桂花という少女は俺の策に落ちたな!

 

                     ちょろいぞ!大軍師!

 

           と俺は内心勝利宣言を出し、さらにデレに移行させるべく次の行動にでた。

 

 

         「確かに、他人行儀のような言い方をしていたかもしれない。

            しかしそれは、桂花と真名を呼ぶと俺の胸が張り裂け、

              君の麗しい顔が脳裏から離れなく、

                 この思いをとても百万の言葉で言い表せないんだ。

 

                      そう俺の気持ちをこの一輪の花に込めて……  」

 

        

          と俺は桂花と話ながら近くにあった屋台から適当にかっぱらってきた

                 訳のわからん臭いのきつい花を桂花の髪にブスッと挿した。

 

     

         「ふ、ふん。アンタもなかなか見所があるのね。

             私の名前と同じ金木犀(キンモクセイ)の花を持ってくるなんて…」

                          と桂花は俺の目線を逸らすように言った。

 

 

      よーし!このトイレの芳香剤のような花のおかげで桂花の俺に対する好感度はアップした。

 

 

 

 

 

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      ここまでは及川の教えのとおり順調に進んでいる。このまま一気に第二段階に突入だ!

 

                 「桂花」と言って俺は桂花の顎を軽く引いた。

 

             桂花は、あっ と小声で言ったが拒絶するそぶりは見せなかった。

                    

                   むしろ潤んだ瞳でこちらを見ている。

 

                 俺は桂花の唇にゆっくり口を近づけようとした瞬間、

                  物凄い殺気を感じて素早く横に身を翻した。

 

        すると、俺の先程まで居た場所には髑髏の飾りが付いた鎌が地面に突き刺さっていた。

 

              「あら、おしかったわね。もう少しで膾斬りにしてあげたのに…」

 

               とツインテールにした髪の少女が俺達に微笑みながら言った。

              

               石畳の地面に鎌は深く食い込み中々抜けないところをみると、

               この少女は俺と桂花もろとも殺す気満々だったことが窺えた。

 

                   「……華琳様、司馬に脅されイヤイヤ……」

                

                     と目から大粒の涙を流し

                        華琳という少女の胸元に駆け寄った。

 

                        「……脅され、ね……」

          

            と華琳は胸元でオイオイ泣くマネをする桂花の頭に手を置き俺の方を見た。

 

              この華琳という少女は一部始終を知っているが

                俺達がどのような弁明をするかと邪悪な顔つきをしていた。

 

          「この忙しいときに遊んでいた二人にバツが必要のようね。

                        ……確か屋敷に拷問用の木馬があったわね」

             と華琳は俺を見て何かを思案し、

              それを聞いた桂花はムチも蝋燭もありますと嬉々として言い出した。

 

             俺はこの二人は色んな意味でアブナい人達だと思いその場を去ろう

              としたが、華琳に袖をしっかりと握られていた。

            

                     俺はあさっての方向を指差していった。

 

 

 

 

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               「あー! あそこに蝶のお面を着けた変な人がいる!」

            

            

              二人は俺が突然大声を出したことから反射的にそちらを見た。

              そして、握られた袖が緩んだ瞬間俺は自由に向けて逃走した。

    

                    背後から、待ちなさい!と罵声が聞こえた。

              

             すまん、俺と間違われた人、君の尊い犠牲は無駄にはならないよ。

                                      ……多分。

 

 

              

              その後、お兄ちゃんと言ってきたトラの髪飾りをした少女に

             たかられ、チョットの昼食だったはずが全財産を失うことになり

             

              また、呉から来たというどうみても酒乱としか言いようのない

             巨乳三人組にからまれ何時の間にか馬賊芸者のようになっていたり

             

              桃香という少女に腕を掴まれ、ご主人様!と何か激怒している

             黒髪の少女に町中を追っかけ回されるという目にあった。

 

 

 

            そして、気がついた時には夕暮れになり

              疲労困憊の俺は城門を閉める合図の太鼓を叩く音が鳴り響いた

              ので帰路に向う為に城門のところにやってきた。

 

                      その時、俺は我が目を疑った。

 

             城門の脇で月が行く人々を見ながらずーっと待っていたのであった。

 

                          「月!!」

                     

                    俺は駆け足で月の元に駆け寄った。

                  すると、月もこちらに気づき駆け寄ってきた。

 

 

 

 

 

-17ページ-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            青い鳥は結局のところ、それは自分の最も手近なところにあったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-18ページ-

                  

 

 

 

 

 

                  そして、月は微笑みながら俺の腕を強く掴み。  

 

                

          

                          ……掴み?

 

 

 

 

                       「詠ちゃん、捕まえたよ」

 

 

 

                

             と月が茂みの方に向かって言うと、

                      詠と筋骨隆々の兵士数人が茂みの中から現れた。

 

 

 

             「アンタは、

                 陣地から脱走したことから軍規に照らし処罰します。

                                  何か言い残すことは?」

 

 

 

 

 

 

 

-19ページ-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

             「ふっ、俺の愛は一人だけではなく、みんな平等なんだ」

    

           

 

 

 

 

            

 

 

 

              と俺は筋骨隆々のお兄さんたちに縄で縛られ連行されました。

 

                      

                                   シクシク……

 

 

 

 

-20ページ-

 

 

 

 

  (あとがき)

 

        

 

       はじめまして、

             この度は、美陽攻略戦 北郷一刀の野望版 をご覧になって

 

                        頂きました誠にありがとうございます。

 

              今回のお話は一人称の小説を書いてみたくこのようなお話を創り

             ました。このなかで、一番苦心したのが北郷一刀の性格です。

             SSでは、クリエーターさん達の設定で色々なタイプがありますので

             多くの人が知っているドラマCDの『ドM』の方を参考にしました。

              それにしても、主人公としてこんな性格でいいのか……

 

             この外伝に出た桂花の「軍師祭酒」ですがコレは曹操が丞相になった

             ときに創設された役職で今まで曖昧な立場であった軍師を明確に参謀

             としたものです。この「祭酒」というのは「筆頭」という意味に近

             く、中国では年長者が周りの者の酒を振る舞う立場から軍師たちの意

             見を取りまとめる議長的な意味合いもあります。

             なお、初代軍師祭酒は郭奉考で、荀ケはこのときは漢の尚書となって

             おります。

             

 

           最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

 

 

 

 

説明
この話は、本編とは関係のない外伝です。
しかし、これはある漢の…、そう夢とロマンに溢れる苦難のお話です。(看板に偽りあり) 
本編のようにあまり凝っていませんので過度の期待はしないでください。悪乗りして枚数が多くなってしまいましたが……
閲覧ユーザーが1000人になりました。皆様大変ありがとうございます。
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コメント
>ドッペルゲンガー様コメントありがとうございます。抱腹絶倒して頂けたら幸いです♪(thule)
もう笑いしか出ない。(ドッペルゲンガー)
>ブックマン 様コメントありがとうございます。笑いのセンスが人とは違うのでは?と内心ビクビクしていました。(笑)(thule)
あ〜面白かったw(ブックマン)
>jackry 様コメントありがとうございます。ネタバレですが、この外史には『北郷一刀』は4人(うち1人は前回死亡)います。(thule)
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真恋姫無双 三国志 一刀   紫苑 桂花 華琳 恋姫†無双 

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