エノク書4 第十話「メタトロンの変遷」
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メタトロン、エノクのやった事と言えば、本人いわく、「「天使監視の書」を少し、付け加えた事と大洪水の必要性を神に進言した事だけ」である。

確かに大洪水は神の御心によって、なされた事だが、しかし、腹心であるエノクの進言という起因もあったのである。

そういう幻想をエノクは持っていたのである。神は全知全能だが、幻想というものには、全く無頓着であった。その幻想の神、クリスティーお嬢様に対して、愛してはいたが、その幻想というものには興味がなかったのである。しかし、幻想をこの時エノクに伝えられて、努力を惜しまない神によって、幻想の神を天座に付けて、そのやるべき政治を視たのであるが、神々にも喜ばれる様な政治であった事から、うしとらの金神・世の元の大神をして、彼女の政治を後押ししたのである。

彼女が主となる上で、エノクが正式に主の直接のバーレットとなる上で、神の尽力(じんりょく)というのは、欠かせない事であったのである。

私、著者は素直に告白するが、今まで、主の直接のバーレットが自分であると想っていたのだが、それは違うという事が分かった。

エノクが直接のバーレットになる上で、メタトロンたるには、試練があったのである。主を地上にて疑わない事。一度、地上に降りて、神について語らせた所、地上の人々と口論になり、かえって人々に呪いをかけたのである。それだけ、地上の事情は凄惨(せいさん)たるものだったのである。

そこで、天界へ戻ったメタトロンとなったエノクは神に進言申し上げた。

「慎(つつし)んで申し上げます。地上は悪で満ちており、ふるい落としが必要な様です。ここは大洗濯と想って、大洪水を起こして下されば、私の無念も晴れるでしょう。

限りなく善なる神に誓って申し上げます。大洗濯をすべきです。

洗濯には、現代において激しい回転がありますから、それでふるい落としと申し上げているのです。

どうか、私の無念を晴らして下さいます様に、お願い申し上げます。」

この台詞(せりふ)から、三千世界の大洗濯という言葉が浮き出たのである。

「いいだろう。私もそれに賛同する。良く言ってくれた。私は大いなる祟り神として、人々に恐れられるであろう。祟り神は、律法*すらも問題にしない神である事を人々は知るであろう。」

それらがメタトロンの聖性である。

 

時代は下り、モーセの時代になった。

メタトロンはモーセとそれに従う長老に向かって言った。

「子等(こら)よ。聴け。日と月、星々、おおよそ、天の万象と呼ばれるものには対面というものがある。それに従って光を放っているのだから、それを潰(つぶ)してはならない。あなた方と同じ様に、対面があるのだから、馬鹿にしてはならない。」

これが時代を経て、アマテラス(太陽信仰)、ツクヨミ(太陰信仰)、スサノオ(地球信仰)へのすなわち、いわゆる三貴神への信仰となったのである。

日ユ同祖論というものである。

 

*律法というものは、三次元上では、時間において、先の時代に神から下されたものだが、天界は十一、十二、十三次元にあるので、神は四次元・時間を超越されているのだから、律法は既に下されていようといまいと、三次元は三次元であるから、神がおられるとされる十三次元は十三次元で関係ないのである。

説明
メタトロンの聖性について描いていく。
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