殺生石のかけら
説明
2022年3月5日未明。待宵様に出会ったのは、その時が最後になった。
頻りに東の方角を気にしておられて、急いで緋桜さんを沓掛神社に呼ぶようにと。
僕は普段の悪妖退治の一件だと思い、二人に任せていつものように朝食の牛丼を買いに出る。
その日、二人が(緋桜さんはともかく)神社に戻ってくる事は無かった。

後々ニュースにもなったが、同日「殺生石が真っ二つに割れる」という事件があったという。
待宵様自身も殺生石に縁(1385年に殺生石が三つに割れて生じた妖狐の子)がある存在だが、
それならば、より殺生石に近い玉造様がピンピンしているのもおかしな話だ。
2040年現在、神様会議にて聞き込み調査まで行ったが、待宵様の行方はようとして知れない。

1つ気掛かりなのは、2022年当時「まだ人間の常識の範疇」であった緋桜さんが、
人智を超えた力を身につけ、古の英雄譚さながらの偉業を次々に打ち立てているという点だ。
彼女にコンタクトさえ取れればあるいは…もっとも、姿を見せなくなって久しいのだが。
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