恋姫英雄譚 鎮魂の修羅43
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虎牢関、第一陣を終えた反董卓連合

 

再び会議が開かれ、其々の情報交換が行われる

 

一日に一回回天丹田を使う確約を結んだも、その危険性を連合全体に報告する公孫軍

 

なにせ使った途端に狙い撃ちにされてしまういじょう、それには実質意味がないのだ

 

麗羽も説明に納得してくれたようで、回天丹田を使う確約を解消してくれた

 

葵と直接武器を交えた炎蓮も馬騰が涼州連合にいることを報告し、連合全体にどよめきが走る

 

おまけに病に臥せっていたはずの馬騰が全快し、全盛期以上の力を取り戻していると聞いたものだから、そのどよめきは半端ないものだった

 

大将軍と対峙し、その実力を直に見た曹操軍の報告も、連合に憂鬱な雰囲気をもたらす

 

虎牢関攻略は振出しに戻るどころか、連合全体の士気に暗雲を立ち込めさせ後退させるだけとなるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

氷環「隊長様、どうかお休みになってください」

 

炉青「ご飯を用意しますか?何でも作るどすよ」

 

天幕の中に用意された寝台で、一刀は横になっていた

 

傍で、氷環と炉青が一刀の介抱にあたっている

 

劉備軍の兵の治療で氣を使い果たした一刀は、回復に専念していた

 

白蓮「一刀、何か欲しいものはあるか?」

 

星「気付けの酒も持って来ていますぞ」

 

菖蒲「私も精が付くものはいくつか作れますよ」

 

一刀「ありがとう皆・・・・・全部持って来てくれ、流石に腹が減った・・・・・」

 

氷環「分かりましたわ!」

 

炉青「あに様、すぐに持ってくるどす!」

 

白蓮「星、菖蒲・・・・・一刀は私が見ているから、氷環と炉青を手伝ってきてくれ」

 

星「承知」

 

菖蒲「分かりました」

 

五斗米道を使い過ぎてフラフラな一刀の為に、四人は急いで天幕を出ていった

 

桃香「失礼します、一刀さん・・・・・」

 

愛紗「一刀様・・・・・」

 

鈴々「お兄ちゃん・・・・・」

 

美花「お邪魔します、一刀様・・・・・」

 

雛里「御遣い様、失礼いたします・・・・・」

 

朱里「・・・・・・・・・・」

 

そんな中、人徳の勢力が揃い踏みでやって来た

 

白蓮「どうしたんだ、桃香」

 

桃香「うん、また一刀さんのお世話になっちゃったから、ちゃんとお礼を言おうと思って・・・・・」

 

一刀「それはいい、むしろ全員を治癒出来なかったことが申し訳ないくらいだ・・・・・」

 

愛紗「そんな、それは一刀様のせいでは決してありません!」

 

雛里「あれは、私達の判断の上でのことです、御遣い様が気に病む事ではありません・・・・・」

 

鈴々「そうなのだ、鈴々達も全部分かった上でやったのだ・・・・・」

 

美花「そのように寝込むまで良くしてくださったのです、非など言えるはずもありませんわ・・・・・」

 

桃香「それに謝らないといけないのは私の方です、敵の兵士の人も連れてくるって言ったのに、結局・・・・・」

 

この虎牢関第一陣で一番の被害を被ったのは、誰がどう見ても劉備軍であった

 

一刀の治療を受けたとはいえ、兵の半分以上を失った劉備軍は事実上の戦線離脱を余儀なくされた

 

そのような状況で敵に手を差し伸べるなど出来るはずもなく、自分から言った言葉も果たせなかった

 

愛紗「それもなのですが、一刀様・・・・・私は、分からないことがあります・・・・・」

 

一刀「なんだ・・・・・」

 

愛紗「我々は、本当に暴君を相手に戦っているのでしょうか・・・・・」

 

鈴々「鈴々も分からなくなってきたのだ・・・・・」

 

桃香「うん、董卓さんて本当に悪い人なんですか?」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

ここまでくると違和感を感じ始める者が出てくるようだ

 

やはり分かる者は分かってしまうのだろう、名君と暴君の違いと言うものを

 

白蓮「(一刀、どうするんだ)」

 

難しい判断である、なにせ相手は桃香である

 

返答次第では、劉備軍の今後が決まってしまう

 

その岐路を、もし自分が提示するとなるとその心中はいか程のものとなるか

 

州牧の身でありながら、そんな重大な決断を嫌う自分の平凡ぶりに心底嫌気が差す

 

一刀「・・・・・すまないが、俺も董卓は暴君だということしか聞かされていない」

 

月が望んでしている事とは言え、このような悪評を助長する行いは、我が身ながら反吐が出てくる

 

嘘や隠し事はなるべくしたくはないが、これでもし空丹と白湯が命を落とせば、桃香とて一生悔やんでも悔やみきれなくなるのは目に見えている

 

最善の未来の為に、己を殺すしかなかった

 

桃香「そう、ですか・・・・・」

 

愛紗「分かりました・・・・・」

 

鈴々「分かったのだ・・・・・」

 

朱里「・・・・・とにかく、これ以上御遣い様の手は煩わせません、私たち劉備軍はこれ以上の軍行は不可能となりましたから」

 

雛里「朱里ちゃん?」

 

愛紗「どうしたのだ、朱里」

 

朱里「御遣い様もお休みのようですし、私達もそろそろお暇をしましょう」

 

桃香「あ、うん、分かったよ・・・・・それじゃあ一刀さん、本当にありがとう、それとお大事に」

 

そして、劉備陣営は去っていった

 

白蓮「一刀、これでよかったのか?」

 

一刀「それは、今後の俺たち次第だと思う・・・・・」

 

白蓮「そう、だよな・・・・・」

 

最悪の未来を回避するためにも、今回ばかりはどうしようもない

 

この茶番極まりない戦いが終わった直後が勝負である

 

ここで大陸の命運が決まるのだと思っていると、星が戻って来た

 

星「伯珪殿、今愛紗達がここから出ていくところを見ましたが、何かありましたか?」

 

白蓮「何でもない、今回の治療の礼を言いに来ただけだ・・・・・」

 

星「そうですか・・・・・一刀殿、我が秘蔵の気付け酒、ご賞味あれ」

 

一刀「ああ、ありがとう・・・・・」

 

気付け酒と言うだけあって味わうものではなく、あくまで滋養強壮の為の酒であるため、味はまんま薬膳酒である

 

例えるなら、蝮酒、ハブ酒、朝鮮人参酒の類といえよう

 

しかし、今の一刀からしてみればありがたい代物である

 

エンプティ状態の車に入れるガソリンの如く、ラッパ飲みで喉に流し込んだ

 

白蓮「おいおい一刀、いきなり飲み過ぎだろう!?」

 

星「さよう、そのような飲み方では、返って体を壊しますぞ!」

 

一刀「っはぁ!・・・・・なら、早く食べ物を持って来てくれ・・・・・一緒に食べれば、その分回復できる」

 

炉青「あに様、お待たせしました!」

 

氷環「持ってきましたよ、隊長様!」

 

菖蒲「これで元気になってください、一刀様!」

 

丁度その時、三人がそれぞれの作った料理を持ってきた

 

一刀「ああ、ここに置いてくれ・・・・・自分で食べる・・・・・」

 

菖蒲「一刀様は何もしなくてもいいです!」

 

氷環「はい、私達が食べさせて差し上げますわ!」

 

炉青「楽にしていてくださいどす、ウチ等に任せてくださいどす!」

 

一刀「そこまでしなくても・・・・・」

 

氷環「・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

炉青「・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

菖蒲「・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

星「・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

白蓮「・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

一刀「・・・・・わ、分かった」

 

無言の圧力に屈する形で一刀は皆の介抱を受けた

 

気付け酒と共に食する三人の料理は極上で、あっという間に平らげてしまった

 

空腹であったのもそうではあるが、五人の美女達に介抱されるなどと言う贅沢な空間も一つの癒しとなったようだ

 

一刀「はぁ〜、大分楽になった・・・・・少しだけ仮眠をとる、何かあったら起こしてくれ・・・・・」

 

氷環「分かりましたわ、隊長様」

 

炉青「ウチ等がついておりますえ」

 

そして横になるも、一刀の顔は尚も険しかった

 

一刀「俺にもっと力があったら・・・・・」

 

白蓮「もうそれ以上自分を責めるな、一刀・・・・・」

 

星「一刀殿が治療できるのは三千まで、これは分かり切っていることですぞ・・・・・」

 

菖蒲「もっと私達に頼ってください、一刀様一人に力があったとしても、何もならないんですから・・・・・」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

そこは重々承知であるが、やはり後悔が付きまとってくる

 

そもそも、もっと自分がしっかりしていれば、この連合そのものが起きなかったはずなのだから

 

そうなれば、劉備軍の兵士達も官軍の兵士達もこのような犬死をすることなどなかったのだ

 

今回死んでしまった兵士達の親族は、どんな顔をするのであろう

 

それを想像するだけで、胸が締め付けられる思いだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

炎蓮「ふひぃ〜〜〜〜、久々に血沸き肉躍ったぜ♪」

 

粋怜「私達もあそこまで激しい大殿は久しぶりに見たわ」

 

祭「一刀と比べてどうであったか?」

 

炎蓮「葵とやる方がいいな・・・・・一刀は一刀で違った緊張感を味わえるが、やっぱ武器同士がぶつかり合う爽快感がなくちゃな♪」

 

武器を持っていない一刀は武器が相手の場合、大抵は回避に重きを置く、そのため一撃が通れば勝ちなのであるが、その一撃がなかなか通らない所に魅力がる

 

だが、葵の場合はこれまで何度か武器を交えてきただけあって、その攻撃の重みを味わえるため、炎蓮からすればそちらの方が魅力的なのであろう

 

雪蓮「それはいいけど、ちょ〜〜〜〜っと聞きたいことがあるのよね・・・・・梨晏」

 

梨晏「え、私?」

 

いきなりご指摘を受け、何事かと思ってしまう

 

一同の視線が集まり、窮屈な雰囲気が彼女を包み込んでいく

 

冥琳「ああ、お前が何かを隠しているのは分かっている・・・・・おそらく、なにかしら向こうの情報を掴んでいるのだろう」

 

梨晏「な、なんでそんなこと言うの?」

 

雪蓮「舐めないでくれる、あの張遼と華雄とのやり取りを見ていれば分かるわよ」

 

梨晏「あ〜〜〜〜・・・・・あはは、バレていたか・・・・・」

 

まさか視線だけで看破されてしまうとは思っていなかった

 

どうやら自分は、この二人の断金の仲を舐めていたようだ

 

これは言い逃れ出来ないと悟り、梨晏は手を合わせ深々と頭を下げた

 

梨晏「けどごめん、今はどうしても言う訳にはいかないんだ!・・・・・この戦いが終わって建業に帰ったらちゃんと話すから」

 

雪蓮「帰ったらって、それじゃ困るんですけど・・・・・」

 

冥琳「ああ、まずはこの戦いを乗り切らねばならんのだぞ」

 

梨晏「言っちゃったら、この連合どころか大陸全体の将来が危うくなっちゃうんだもん」

 

蓮華「は?それはどういうことなの?」

 

小蓮「大陸全体の将来って、そんな大袈裟な」

 

梨晏「これは冗談でも妖言風説でもないよ、今言ったら本気で拙いことになるんだよ」

 

「・・・・・・・・・・」

 

いつになく真剣な梨晏の表情に、一同はその言動が伊達や酔狂ではないと悟った

 

炎蓮「・・・・・分かった、だが帰ったら根掘り葉掘り説明してもらうからそのつもりでいろよ」

 

雪蓮「ちょっと母様、それでいいわけ!?」

 

炎蓮「この梨晏がここまで言うってことは、それほどまでに重大な事なんだろうよ・・・・・それとも、こいつと一番の仲のお前らがこいつの言葉を信じられないってのか?」

 

雪蓮「むぅ〜〜、そんないい方しなくてもいいじゃない・・・・・」

 

冥琳「耳の痛い話ですね・・・・・」

 

梨晏「ごめんね、二人共・・・・・それに今話さないと負けちゃうって話でもないからさ」

 

冥琳「それならいいんだが・・・・・帰ったら約束通りきっちり説明してもらうからな」

 

梨晏「うん、約束する、ちゃんと説明するよ・・・・・この戦いの全貌を・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翠「ふぅ、助かったよ、恋」

 

蒲公英「恋の援護がなかったらと思うとぞっとするね」

 

音々音「ふふん、ようやく分かったようですな、恋殿の存在がいかにありがたいかを♪」

 

恋「・・・・・?」

 

傾「それにしても、そっちは大分やられたようだな」

 

風鈴「面目次第もありません、劉備軍の練度を見誤っていました・・・・・」

 

音々音「まぁ、仕方ないです、なんだか向こうは何も省みず突撃をかましてきた節がありましたからな」

 

楼杏「これで私と風鈴の隊は戦線離脱ですが、劉備軍にも致命傷を与えたはずです」

 

風鈴「ええ、あれでは例え一刀君がいたとしてももはや何も出来ないでしょう」

 

この虎牢関最初の戦いは、両軍痛み分けに終わった

 

しかし、向こうは連合であるため、パーセンテージで見てもこちらの方が深手であることは否めない

 

翠「拙いな、このままじゃ競り負けるぜ」

 

蒲公英「うん、なんとかしてこっちも向こうに大きい一撃を当てられればいいんだけど」

 

霞「一撃言うてもな・・・・・」

 

雅「ああ、向こうも馬鹿ではあるまい、こちらの突進を常に警戒しているはずだ」

 

風鈴「涼州連合がこちら側にいる以上そうでしょうね・・・・・」

 

楼杏「特に曹操軍は、その辺りは徹底しているでしょう、隙は無いでしょうね・・・・・」

 

葵「・・・・・いや、それだ!」

 

鶸「え、それって何ですか?」

 

葵「妙案が思いついたぞ♪」

 

蒼「本当かなぁ、お母さんの妙案って大抵碌なことがないんだけど・・・・・」

 

葵「大丈夫だ、今回は大船に乗った気でいな・・・・・つまりな・・・・・」

 

傾「それはいい、あの小生意気な娘の泣きっ面が拝めそうだ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、第一陣から一刻して虎牢関攻略戦は第二陣を迎えた

 

華琳「・・・・・こんな不安だらけの面子と共闘しないといけないとはね」

 

麗羽「その言葉、そっくりそのままお返ししますわよ・・・・・美羽さんも足を引っ張らないでくださいまし」

 

美羽「失礼な奴らなのじゃ、泣きを見ても知らんのじゃ」

 

次に先陣を切ったのは、どう考えても相性の悪い三陣営だった

 

比較的被害が軽微な曹操軍と袁術軍に加え、虎牢関ではまだ一度も戦っていない袁紹軍が出張って来た

 

桂花「まさかあんたと轡を並べる日が来るなんてね」

 

真直「不本意ですけど、今は仕方ありません」

 

猪々子「よ〜巴、世話になるぜ♪」

 

巴「随分と馴れ馴れしいですね、私とあなたはそこまでの間柄ではないはずですよ、猪々子」

 

悠「それにしては真名で呼び合ってるじゃねーか♪」

 

斗詩「うう、こんなんで大丈夫なのかな・・・・・」

 

七乃「ま〜、なるようになるんじゃないですか〜?」

 

比較的交流がある袁家でさえこの様である

 

頭である麗羽と美羽が仲が良いとは言い難いため、家臣でもギクシャクする所があるのだ

 

そして、問答無用で開戦の幕が上がる

 

袁紹軍が中央、曹操軍が右翼、袁術軍が左翼に展開していく

 

その最中、虎牢関の門が開いた

 

彩香「まさか、また打って出てくるとでもいうんですか?」

 

秋蘭「北郷が出張ってきているわけでもないのに、どういうことだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斗詩「うそ、まさか打って出てくるんですか?」

 

真直「そんな、私だったらこの状況なら籠城一択なのに」

 

猪々子「いいじゃんか、ああいう潔い奴らは大好きだぜ♪」

 

悠「ああ、即決即納即効即急即時即座即答、涼州連合も速さと早さと隼さには自信を持っているみたいだが、あたしのはやさには付いて来れないだろうよ♪」

 

麗羽「いいでしょう、望む所ですわ、ここで陛下を貶める全ての輩を蹂躙してみせますわよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美羽「むお!?あ奴ら打って出て来おったわ!」

 

七乃「一体何を考えているんでしょうね〜?」

 

巴「涼州連合がいるとはいえ、虎牢関と言う利点をここまで生かさないというのは、何とも解せませんね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麗羽「ようやく相まみえることが出来ましたわね、葵さん」

 

葵「よう麗羽、相変わらず頓珍漢な事をしている様だな」

 

中央では、涼州と冀州、この二つの州牧が相対していた

 

麗羽「それはこちらの台詞ですわ!!朝廷に、陛下に忠を尽くしてやまないあなたなら、いの一番に駆け付けて下さると思っていましたのに、それどころか董卓に付くなど・・・・・とんでもない国家転覆行為ですわ!!」

 

葵「そいつはそっちの見解だ、外から見ているだけじゃ内側の事なんて何も見えやしないぞ」

 

麗羽「は?それはどういうことですの?」

 

葵「だからお前は駄目なんだ、外にいるばかりで内に入ってこようとしない・・・・・そんな愚か者を州牧の地位に付かせちまったのは、こっちの落ち度なんだがな・・・・・」

 

麗羽「まあまあまあまあ、何て言い草でしょう!!?名門袁家に対する侮辱ならいざ知らず、この地位を賜った陛下を侮辱するなんて、涼州筆頭も落ちるところまで落ちたようですわね!!」

 

葵「とことん醜態を晒すか、もう見ていられねぇぜ・・・・・この場で引導を渡せないのが癪だが、相手になってやるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霞「また会ったな、紀霊」

 

雅「どうも我々は、縁があるようだな」

 

巴「そのようですね・・・・・では、さっそく決着を付けましょうか?」

 

霞「いんや、今はまだその時やあらへん」

 

雅「ああ、今回の我々は、お主達の足止めだ」

 

巴「・・・・・それはどういう事ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳「また来てくれたようね、さっきは私の部下を随分と可愛がってくれたわね」

 

傾「なんだ、報復勧告ならお門違いと言うものだぞ」

 

華琳「まさか、ここは戦場よ、そんな生ぬるい事を言っていてはこれから先やっていけないわ、私があなたに告げたいのは別の要件よ・・・・・大将軍何進、私の軍門に下るつもりはないかしら?」

 

傾「いい度胸であるな、余を大将軍と知っていての物言いか?」

 

華琳「あなたの実力は先刻見せてもらったわ、もはや漢王朝は風前の灯火・・・・・それほどの腕を腐敗した王朝と共に朽ちさせるのは余りに忍びないわ」

 

傾「ふん、余もその腐敗に加担した一人だと知っての事か?」

 

華琳「なおの事よ、その責任を全うする為にも我が軍門に下りなさい」

 

傾「言いよるわ、先刻余一人にいいようにされた小娘が」

 

華琳「あら、尻尾を巻いて逃げたあなたに言われたくはないわね」

 

春蘭「ふん、さっきから聞いていれば偉そうに・・・・・だが以前の貴様はそこらの雑兵と大して違いがなかった、どうやってこの短期間でそこまで腕を上げたかは知らんが、それでもこの夏侯元譲には及ばんぞ」

 

華琳「そうね、我が夏侯惇との実力差を前にしてよくのこのこと顔を見せたものだわ・・・・・それともまだ実力を隠しているとでもいうのかしら?」

 

傾「くく、くくくく♪・・・・・ふふふふふふふふ♪」

 

華琳「・・・・・何を笑っているの?」

 

春蘭「とうとう気がおかしくなったか?」

 

腰に手を置き、俯き気味に微笑を零す傾はかなり不気味であった

 

傾「いやいや、余と夏侯惇の実力差には開きがある、そこに偽りはない・・・・・それでも余はここに来たかったのだよ、何故だか分かるか?」

 

華琳「・・・・・まさか、私を試しに来たとでもいうの?」

 

春蘭「貴様〜、我が主、曹孟徳が試されるのが一番嫌いなことを知っての狼藉か?」

 

傾「くくくく♪・・・・・貴様らの泣きっ面を間近で見たかったからよ♪♪♪」

 

華琳「は、何を言って・・・・・」

 

桂花「華琳様、敵襲です!!」

 

華琳「なんですって!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葵「そんじゃ、いっちょ相手になってやんよ、袁家のご令嬢さんよ」

 

麗羽「むっき〜〜〜、すぐにその余裕面をひっくり返った蛙のようにひくひく言わせて見せますわよ!!」

 

猪々子「そんじゃ、あたいが相手になってやんよ♪」

 

悠「おおっとぉ、あたしが先だぜ、涼州筆頭と勝負ができるなんてそうそうないからな♪」

 

斗詩「文ちゃん、悠さんも油断しないでください!」

 

真直「報告を忘れたの!?あの長距離射程の矢の事を!」

 

猪々子「おっとそうだった、同じ手は食わねぇぜ♪」

 

悠「あたしの速さがあれば、あれくらい余裕で躱せるぜ♪」

 

虎牢関と葵、両方を意識する形で相対する

 

だが

 

葵「残念、俺が本当に相手にしてるのはお前達じゃねぇんだよ」

 

麗羽「は?何を言っていますの?」

 

おかしな物言いをする葵が右手を掲げると、葵の後ろにいる葵率いる部隊が左右に別れる

 

すると虎牢関の門が開き、残りの涼州連合が別れた葵の部隊の間を通って突撃してきた

 

猪々子「おいおい、一騎打ちじゃねぇのかよ!!?」

 

悠「流石のあたしも馬の四本足相手じゃな」

 

真直「無駄話してないで戻ってきなさい!!」

 

斗詩「このままじゃ轢き殺されちゃうよ!!」

 

麗羽「なぁんですの、でかい口を叩いておきながら自分で戦う度胸もないのですの・・・・・涼州筆頭が聞いて呆れますわね」

 

槍衾を形成し相手の突撃に備えるが

 

翠「全軍反転!!!」

 

鶸「了解、皆さん行きますよー!!!」

 

しかし、突っ込んでくるかと思いきや、衝突する直前に涼州騎馬隊は一斉に回れ左をする

 

蒲公英「じゃあね〜♪」

 

蒼「ばいば〜い♪」

 

そして、何事もなかったかのように袁紹軍を掠める様に去っていった

 

猪々子「おい、なんだよ、単なる虚仮威しかよ・・・・・」

 

悠「拍子抜けだな、ガチの乱闘を楽しめると思ったのによ」

 

麗羽「ふ、ふん、またもや口から出まかせですか、以前のあなたは豪胆で無茶苦茶な人でしたけど、己の言葉には責任を持つ方でしたわよ・・・・・もはや私の知っている葵さんはこの世にはいないようですわね」

 

葵「俺は昔から何も変わってなんかいねぇぞ、言ったろう・・・・・俺が本当に相手にしているのはお前らじゃねえってよ」

 

斗詩「それは、どういう・・・・・あ!!?」

 

真直「これは・・・・・そういうことですか!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋蘭「華琳様、涼州連合が!!」

 

傾に気を取られる余り、真横から迫りくる涼州連合に反応が遅れてしまった

 

これは迎え撃つしか道はない

 

華琳「くっ、やってくれるわね・・・・・しかしこの程度の不意打ちで狼狽えるほど我が兵は軟弱ではないわよ!!」

 

彩香「はっ、虎豹騎、前へ!!」

 

曹操軍の中でも精鋭中の精鋭で構成され、熾烈極まる訓練を潜り抜けてきた曹操親衛隊

 

そんな屈強な兵士達が集まる虎豹騎が、迫りくる涼州騎馬隊を迎え撃たんと一糸乱れぬ動きで盾や矛を構える

 

 

ドドドドドドドドド!!!!

 

華琳「なっ!!!??」

 

それと同時に、槍の様な矢が虎牢関から飛来する

 

桂花「そんな、この距離でも届くっていうの!!??」

 

この時代の弓の射程の常識を超える距離から飛来する矢に一同は驚愕する

 

長距離射程の弓の情報は入っていたため、念の為その射程範囲外に陣を敷いたつもりであったが、見通しが甘かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音々音「ギリギリ届きますな・・・・・いくら恋殿でもこれが精一杯ですぞ」

 

恋「ん・・・・・ふっ!!!」

 

限界まで弓を引き絞り、矢を曹操軍に届かせる

 

ビキビキと嫌な音が弓から漏れ、今にも壊れるのではと思える程だ

 

風鈴「そろそろ矢が尽きるわね」

 

楼杏「この一戦が打ち止めね・・・・・ここから先は、この手は使えないわよ」

 

槍の様な矢だけあって、普通の矢と違い数は限られる

 

本来であればもっと温存しておく予定であったが、風鈴と楼杏の部隊が壊滅してしまい手数が減った以上、出し惜しみをしている余裕がなくなった

 

ここで全てを使い切るつもりで、恋は矢を放ちまくった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翠「よっしゃ今だ、全部隊、突貫!!!!!」

 

蒲公英「やっちゃうよーーーーー!!!!!」

 

彩香「拙い!!!」

 

虎牢関からの槍の様な矢に虎豹騎は守りの陣形を崩される

 

その隙を付き涼州騎馬隊が曹操軍に雪崩れ込む

 

桂花「駄目です華琳様、騎馬隊を止められません!!」

 

華琳「くっ、なんてこと・・・・・」

 

曹操軍が誇る、厳選に厳選を重ねる人選の後、長い期間の修練の末、熟成させてきた虎豹騎が次々と倒れ伏していく

 

飛来する槍の様な矢と涼州騎馬隊の突進という十字砲火に蹂躙されていく

 

断末魔の叫びが響き渡り、血飛沫が舞い上がり、食い破られていく

 

翠「曹操、覚悟ーーーーーー!!!!!」

 

華琳「っっっ!!!」

 

桂花「華琳様っっっ!!!??」

 

そして騎馬隊は曹操軍の中枢にまで達し、翠の銀閃が華琳を捕らえる

 

咄嗟に桂花が華琳を庇うが

 

季衣「させないよーーーーーー!!!!!」

 

翠「ちぃっ!!!」

 

しかし、銀閃は岩打武反魔に弾かれる

 

蒲公英「まだまだーーーーー!!!!!」

 

続け様に蒲公英の槍が華琳に襲い掛かるも

 

流琉「させません!!!!!」

 

蒲公英「ああもう!!!」

 

その槍は伝磁葉々で防がれる

 

鶸「そのまま走り抜けてください!!!」

 

蒼「止まっちゃったら囲まれちゃうよー!!!」

 

失速してしまえば馬などいい的にしかならない

 

後続も来ているため、止まれば後ろから轢き殺される

 

曹操軍を突き破るつもりで、涼州騎馬隊はひたすらに駆け抜ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真直「・・・・・そういうことですか」

 

斗詩「狙いは私達じゃなくて、曹操軍だったんですね・・・・・」

 

猪々子「うひゃ〜、ありゃ相当にやられてんな」

 

悠「なかなかの速さだ、あたしと一刀の次くらいには入れてやるぜ♪」

 

麗羽「まったく華琳さんも情けないですわね、あのような野蛮な人達に後れを取るなんて、州牧にあるまじき失態ですわよ」

 

葵「そらああああああああああああ!!!!!」

 

斗詩「きゃあああああ!!!!???」

 

猪々子「うおあああああ!!!!???」

 

いきなり戦皇刀姫に斗詩と猪々子が同時に吹っ飛ばされる

 

葵「その野蛮な人達とやらの筆頭が目の前にいることを忘れんなよ♪」

 

麗羽「まったく、野蛮を通り越して蛮族のようですわね・・・・・いいでしょう、あなたはもう葵さんだとは思いません、ここで引導を渡して差し上げますわ」

 

葵「言ったろう、俺が相手にしてるのはお前らじゃねぇって・・・・・用はもう済んだ、今回はこれで帰らせてもらうぜ♪」

 

麗羽「お待ちなさい、逃がしませんわよ!!!」

 

猪々子「その首置いていけやコラーーー!!」

 

斗詩「悠さん、捕まえてください!!」

 

悠「あたし以上に速く動くつもりか♪」

 

斗詩と猪々子と悠が、逃げる葵を追いかけようとするも

 

ドドドドドドド!!!!

 

斗詩「きゃあああ!!!????」

 

猪々子「おわあっ!!!???」

 

悠「おっとぉっ!!!」

 

虎牢関から槍の様な矢が降り注ぎ、三人の行く手を遮る

 

麗羽「な〜にをしていますの、早く追いかけなさいな!!」

 

真直「駄目です麗羽様、あの三人を殺す気ですか、あの矢がある限り深追いは出来ません!!」

 

麗羽「む、うう・・・・・」

 

葵「ほんじゃまったな〜〜〜♪♪♪」

 

そして、悠々と葵は鼻歌交じりに去っていった

 

麗羽「むっき〜〜〜〜〜、どこまでもコケにしてくれますわね!!覚えていらっしゃいな〜〜〜〜っ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩香「大事ないですか、華琳!!?」

 

秋蘭「華琳様、お怪我は!!?」

 

華琳「季衣と流琉のお陰で助かったわ・・・・・礼を言うわよ、二人共」

 

季衣「いえ、僕、何も出来なかったですから・・・・・」

 

流琉「はい、華琳様をお守りするだけで精一杯でした・・・・・」

 

桂花「いいえ、よくやってくれたわ、二人共」

 

頭首の無事を確認し、安堵する一同

 

涼州騎馬隊は曹操軍を横っ腹から一直線に突き破り、悠々と虎牢関へ撤退していった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霞「・・・・・終わったようやな」

 

巴「なるほど、そちらの目標は曹操軍でしたか」

 

雅「ああ、どうやら上手くいったようだ」

 

巴「あの様子だとかなりの被害が出ているようですね・・・・・感服です」

 

霞「ほんじゃウチ等は帰るけど、どないする?」

 

巴「そうですね、味方がやられておめおめ返すのは将としては失格なのでしょうけど・・・・・行っていただいて構いません」

 

雅「なんだ、また見逃してくれるのか?」

 

巴「今回の借りは、また別の所で返すことにしようと思います」

 

霞「そっか・・・・・ならウチもいつかこの借り返したるわ」

 

雅「返せる機会が来ることを切に願う・・・・・さらばだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春蘭「華琳様あああああああああああああああ!!!!!」

 

そして、孟徳一の忠臣が駆けつける

 

春蘭「申し訳ありません華琳様、私がいの一番に駆け付けなければならぬところを!!!」

 

秋蘭「いや、姉者は何進と戦っていただろう」

 

彩香「ええ、何進を相手に出来るのは今のところ春蘭だけです、仕方ありません」

 

春蘭「そんなもの言い訳でしかありません、曹孟徳一の家臣が主を危険な目に合わせるなど許されざることです!!!」

 

あの闘気の斬撃があれば傾などあっという間に倒せるのではと思うであろうが、あの技は発動までに一瞬の溜めが必要である

 

そこを見抜かれていたようで、傾の方から間合いを詰め鞭の結界で技を発動させてもらえず、足止めを食らっていた

 

涼州騎馬隊が曹操軍を突き破るのを見届けた傾は、高笑いを上げながら撤退していき、春蘭は指を咥えてその後姿を見送るしかなかった

 

春蘭「か、華琳様ぁ・・・・・ひっぐ・・・・・私はぁ・・・・・うっぐ、悔しゅうございますぅ・・・・・あの何進の・・・・・笑い声が、頭から離れませんぅ〜〜・・・・・」

 

桂花「それは私も同じよ、今回の事はあの矢の射程を見誤った私の落ち度よ・・・・・」

 

秋蘭「そうであるな、あれさえなければこのようなことには・・・・・」

 

お互いの邪魔をしないよう諸侯の間隔を開けていたのも裏目に出てしまった

 

その間隔を助走に利用され、騎馬隊の勢いを付けさせる結果となった

 

距離が離れていたこともあり、今回の件は完全に自分達の失態である

 

他の誰かに責任を問うことも、言い訳も一切出来ない

 

華琳「止めなさい、全ての責任は私にあるわ、様々な情報を入手していたにも拘らず、そこに至らなかった私が一番責められるべきよ・・・・・」

 

春蘭「それでも、悔しゅうございますぅ・・・・・この日の為に・・・・・ひっく・・・・・準備してきたというのにぃ・・・・・」

 

彩香「それ以上自分を責めるものではありません、春蘭・・・・・しかし華琳、このままでは拙いです・・・・・」

 

秋蘭「はい、この一戦で我らの兵の半分は持っていかれました・・・・・」

 

散々に食い散らかされた曹操軍は凄惨たる有様であった

 

精鋭虎豹騎も大多数が死傷し、一般兵に至っては死屍累々で半壊状態であるのは否めなかった

 

彩香「こうなっては、もはや一刀君に頼るほかありません」

 

華琳「なっ、彩香!!?この私にこれ以上の恥をかかせる気なの!!?」

 

桂花「正気ですか、彩香様!!?あんな奴に借りを作るなんて死んでもご免です!!」

 

彩香「ではどうするというのです、外によい案がありますか?」

 

秋蘭「私とて気持ちは同じだ、だがこのままでは我らはまともな行軍など出来はしない、ここは恥を承知で北郷に縋るしかない」

 

桂花「うう・・・・・うぅ・・・・・」

 

彩香「華琳、この借りは今後数倍にして返せばいいのです、一刀君にも、涼州連合にも・・・・・ご決断ください」

 

華琳「・・・・・分かったわ、此度の失態は我が覇道に残る汚点として呑み込みましょう・・・・・一刀に遣いを出しなさい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

傾「いやぁ〜〜〜、あ奴らの泣きっ面ときたら、思い出すだけでも笑いが堪え切れんわ、はっはっは〜〜〜〜♪♪♪」

 

楼杏「傾様、品格が疑われますのでそこまでにしてくださいませ・・・・・」

 

翠「すまない、曹操を討ち損じた・・・・・」

 

蒲公英「うん、あとちょっとだったのに・・・・・」

 

葵「ま、そこまで望んじゃいなかったからな、あそこまでやれば十分だ」

 

今回の作戦は、各個撃破で曹操軍を狙ったものであった

 

一部の隙もない曹操軍に対して、傾と涼州騎馬隊だけでは不安があったため恋にも手を貸してもらうことになった

 

かなりの距離があったため、恋の矢が届くかが気がかりであったが杞憂であった様だ

 

騎馬隊の突撃に意識を向けさせ、一瞬の隙を作り出しそこに槍の様な矢を打ち込む

 

陣形が乱れた曹操軍は成す術もなく騎馬隊の突撃を受けるしかない、これが今回の作戦の概要である

 

音々音「しかし、もう同じ手は使えませんぞ、恋殿の矢は使い切ってしまいましたからな」

 

恋「(コクッ)・・・・・あれが最後」

 

風鈴「牽制用に少しは残しておきたかったけど、葵さんを逃がす為に使わざるを得なかったわ」

 

鶸「それじゃあこれからは、恋さんも私達と一緒に出陣するんですね」

 

蒼「恋さんが一緒に来てくれるのは凄く心強いけど・・・・・また、一刀さんを悲しませることになりそうだね・・・・・」

 

これにて虎牢関第二陣は、曹操軍があらゆる意味で手痛い傷を負い、終局に至った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、お久しぶりです

 

月に2,3話の投稿を目標にしていましたが、遅れてしまい申し訳ありません

 

何故に遅れてしまったかと言いますと、戦国恋姫EX壱 奥州の独眼竜編をプレイしていたためです

 

前にも言ったと思いますが、自分は戦国恋姫の方が面白いです

 

独眼竜編も楽しくプレイさせていただきました、どのキャラも大変魅力的で、誰が一番か選べませんね

 

龍巳の中二言語は思わず何回も繰り返し聞き入ってしまいました

 

しかも中身が梨晏というのがまたツボにハマりましたね

 

今後も戦国恋姫には一層期待していきます、今の作品を書き終えたら本気で戦国恋姫の作品も書いてみたいですね・・・・・モチベーションがその時まで残っていたらの話ですが

 

では、鎮魂の修羅、もうしばらくお付き合いください・・・・・待て、次回

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哀傷の修羅
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コメント
自分もつい最近プレイしましたが新キャラの中で一番好きなのは鳳蝶(あげは)とちい子が好きです!寿水の鮭のシーンでの剣丞と詩乃と空の顔は笑いました(特に空)(恋姫大好き)
朱里の沈黙には理由がある筈だ。まさか、ただ気まずいというだけではあるまい……一方の曹操軍、結局一刀に頼ることになりましたか。一刀は断らないでしょうが、ここで一刀クオリティ発動して貸し借り無し、というのは流石に周囲に示しがつかないような。色々、気付く様子も出始めたようですが……どうなるかな。(Jack Tlam)
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鎮魂の修羅 恋姫英雄譚 恋姫無双 恋姫†無双 北郷一刀 ファンタジー 

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