恋姫英雄譚 鎮魂の修羅49
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一刀「うぅ・・・・・ぐぅぅ・・・・・」

 

呻き声を上げながら、重たい瞼を上げると、そこはいつもと変わらない自分の執務室だった

 

寝台に横になっている様だが、体が鉛の様に重く身をよじるだけで精一杯である

 

それでも横を振り向くと、見知った美女達が心配そうに自分の顔を覗き込んでいた

 

菖蒲「一刀様、起きられましたか!!?」

 

氷環「ああ、良かった、隊長様ぁ・・・・・」

 

炉青「あに様ぁ、このままずっと起きないんじゃないかと思ったどす・・・・・」

 

一刀「菖蒲、氷環、炉青・・・・・三人とも、生きている・・・・・」

 

最後に記憶に残っているのは、この三人が今まさに殺されそうになっている瞬間であったため、無事な三人を見て涙が滲んでくる

 

もしや、これまでの出来事は全て悪い夢だったのでは

 

それが一番いい事であるため、そうであってほしいと願っていると

 

麗春「おお、一刀よ、目が覚めたか!!」

 

一刀「れ、麗春・・・・・どうして、麗春がここに・・・・・」

 

いきなり、ここに居るはずのない人物が入室してきて、呆気に取られる

 

麗春「四日も眠りこけよって、心配したぞ!!」

 

一刀「四日・・・・・って、あれからどうなったんだ・・・・・」

 

あれだけの事が全てリアルな悪夢だった、なんてことは流石にあり得ない

 

蝗害から袁紹軍侵略まで、ほぼ休み無しで対応していたため、四日間眠りこけたというのも納得がいく

 

麗春「ああ、袁紹軍は我等曹操軍が黙らせた、だがその後、烏丸の蛮族共がな・・・・・」

 

説明によるとこうだった

 

幽州に進行した袁紹軍を背後から急襲する形で、曹操軍が撃破

 

麗羽を筆頭に、斗詩、猪々子、悠も捕まり、今は幽州の牢に監禁されている

 

その後、烏丸の民族が幽州に攻め入って来たというのだ

 

幽州の国庫を使い蝗害からある程度回復したと思っていたが、烏丸全ての胃袋を満たすには足りなかったのだ

 

なにせ8日もの間、袁紹軍に足止めをされてしまったため、その間に再び飢餓が烏丸を襲い始めた

 

飢えに耐え切れなくなった烏丸は幽州に略奪に入り、曹操軍がこれを殲滅し今に至る

 

その数は凄まじく、幽州全体が戦場と化し、家屋は壊され多くの民草が家を追われることとなった

 

一刀「そ、そんな・・・・・そんな・・・・・」

 

説明に、絶望感しか募ってこない

 

これまでやって来たことが、全て崩れ去った瞬間であった

 

まさに悪夢である

 

華琳「一刀、起きたかしら・・・・・」

 

桂花「まったく、いつまで寝ているのよ、華琳様をお待たせするなんて、不届き千万・・・・・」

 

その時、覇王と王座の才が入室し、声をかけるも

 

一刀「菖蒲、今すぐ北郷隊を集めるんだ!!!」

 

菖蒲「え、か、一刀様!!??」

 

一刀「直ぐに幽州復興に入るぞ!!!」

 

その声は耳に入っておらず、飛び起きた一刀は指示を下す

 

一刀「氷環と炉青も手伝え、俺も・・・・・う、うぅ!」

 

麗春「おい一刀、病み上がりで無茶をするな!!」

 

氷環「まだ横になっていてくださいませ!!」

 

炉青「そんな体で何が出来るんどすか!!?」

 

寝台から起き上がようとするも、足がもつれ床に倒れ伏してしまう

 

なにせ烏丸の一件から22日間休み無しだったのだ

 

四日間眠り通しだったとはいえ、その疲労は簡単に抜けるものではない

 

一刀「そんなこと、言っている場合じゃない、このままじゃ取り返しのつかないことに・・・・・」

 

華琳「・・・・・・・・・・」

 

桂花「・・・・・・・・・・」

 

這い蹲ってでも足掻く一刀を見て、この二人は痛々しくなっていた

 

一刀「烏丸には俺が使者として行く、もう一度友好関係を「いい加減にしなさい、一刀!!!」・・・・・」

 

怒鳴り声がした方向を見て、ようやく一刀は華琳と桂花の存在に気付いた

 

華琳「見苦しいわよ、一刀、潔く負けを認めなさい!!!」

 

桂花「そうよ、いつまでそんな戯言を言っているつもりなの!!!?」

 

一刀「華琳、桂花まで・・・・・」

 

華琳「ここじゃ具合が悪いわね・・・・・いい機会だから、あなたには言いたいことを全て言わせてもらうわ、付いて来なさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月「あ、一刀さん!」

 

詠「大丈夫なの!?」

 

傾「おお、一刀よ、目覚めたか♪」

 

瑞姫「んもう、一刀君が呑気に寝ている間、私達大変だったんだからね・・・・・」

 

楼杏「瑞姫様、そのようなことは言うものではありません」

 

風鈴「はい、一番大変だったのは一刀君なのですから・・・・・」

 

彩香「まだ、自力では歩けませんか・・・・・」

 

春蘭「まあ、あれだけの激闘の後ではな・・・・・」

 

秋蘭「ああ、あの軍勢相手に八日持ちこたえただけでも感嘆に値するからな・・・・・」

 

風「・・・・・お兄さん」

 

稟「一刀殿・・・・・」

 

季衣「兄ちゃん・・・・・」

 

流琉「・・・・・兄様」

 

天和「・・・・・一刀ぉ」

 

地和「うぅ、凄く声を掛けづらいわ・・・・・」

 

人和「一刀さん・・・・・」

 

影和「・・・・・・・・・・」

 

連れてこられたのは玉座の間で、そこには主だった者達が勢揃いしていた

 

氷環と炉青に肩を貸してもらいながら入って来た一刀を、一同は憂わしげに見ていた

 

そして、力なく床に座り込んだ一刀に華琳は向き合う

 

華琳「さて、一刀、詳しい話はあなたが寝ている間に全て聞かせてもらったわ・・・・・よくぞこの厳しい難局にここまで対処出来たものね、大したものよ・・・・・しかし、最後の詰めが甘かったようね」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

その通り、全ては自分の詰めの甘さが招いたものだ

 

余りの正論に何も反論できない

 

華琳「連れてきなさい」

 

凪「はっ!」

 

麗羽「んん〜〜〜〜!!んふぅ〜〜〜〜〜〜!!!」

 

凪に連れてこられたのは、縄で拘束され、猿轡をはめられた麗羽だった

 

この期に及んで騒ぎ立てているが、猿轡をしていても何を言っているのか大体分かる

 

沙和「さっさと来るなの〜!」

 

斗詩「・・・・・・・・・・」

 

猪々子「・・・・・・・・・・」

 

悠「・・・・・・・・・・」

 

沙和に連れてこられたこの三人は、縄で縛られてはいるが猿轡ははめられていなかった

 

そのような事をしなくても、斗詩と猪々子は神妙な面持ちで、悠は何かを悟ったようで何も喋らなかった

 

張譲「んんんん、んんん〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

 

真桜「だーーー、暴れんなや、無駄に重いんやから!!」

 

更に、相変わらず袋詰め状態の張譲が猿轡をはめられ、真桜に運ばれていた

 

そして、ぞんざいにその場に放り棄てられた

 

麗羽「んうんう、んううう〜〜〜〜〜〜!!!??」

 

張譲「うううううん、うううんんん〜〜〜〜〜!!!」

 

その姿を見た麗羽と、麗羽を見た張譲

 

猿轡で何を言い合っているのか分からないが、割愛である

 

華琳「凪、轡を」

 

凪「はっ」

 

そして、華琳の指示を受け凪は麗羽の猿轡を解いた

 

麗羽「ぷはぁっ!!・・・・・ちょっと華琳さん、この私にこの扱いは何ですの、それにこのお方をどなたと心得ていますの!!!??」

 

華琳「もちろん知っているわ、十常侍筆頭、張譲よ」

 

麗羽「分かっているなら、丁重に扱いなさい!!!」

 

華琳「まだ分からないの?どこまでも道化が似合うわね、袁紹」

 

麗羽「な・・・・・」

 

どうして、真名で呼ばないのか

 

自分達は、幼い時からの付き合いで、好敵手として日々切磋琢磨し合っていた間柄のはずなのに

 

今の華琳の自分を見る目は、好敵手を見る目ではなく、只の下らないものを見る目である

 

空丹「・・・・・・・・・・」

 

白湯「・・・・・・・・・・」

 

黄「・・・・・・・・・・」

 

張譲「んん!!!??んんんんんんんんんんんん!!!!!」

 

そして、この三人が入って来た途端、芋虫が暴れだす

 

華琳「うるさい虫ね・・・・・真桜、黙らせなさい」

 

真桜「ほいな・・・・・どりゃっっ!!!」

 

ボグッ!!!

 

張譲「んぐうぅっっっっ!!!!!」

 

強烈な蹴りを鳩尾に入れられ、再び張譲は意識を失った

 

麗羽「なあっ、張譲さんになんてことを!!??それより・・・・・ああ、陛下、劉協様ぁ、よくぞご無事で♪」

 

張譲もであるが、それ以上に空丹と白湯の姿を見て麗羽は目を輝かせる

 

麗羽「この天を語る不届き者に攫われて、さぞ心苦しかったでしょうに」

 

華琳「まだそのような事を言っているの?本当におめでたいわね・・・・・」

 

麗羽「お黙りなさい!!!ささ、陛下、劉協様、この様な汚らわしい場所など、お二人にはふさわしくありませんわ、この袁本初と共に洛陽へ帰りましょう♪」

 

白湯「違うの、袁紹・・・・・」

 

麗羽「は?違うとは、何が・・・・・」

 

空丹「私達を攫ったのは、この張譲なのよ・・・・・」

 

麗羽「・・・・・・・・・・は?」

 

この言葉に、麗羽の輝いていた目はあっという間に濁る

 

麗羽「いえしかし、張譲さんは確かにこの北郷一刀が陛下と劉協様を攫ったと・・・・・」

 

白湯「そんなの、真っ赤な嘘なの・・・・・」

 

空丹「ええ、自分のしたことを、全部月と一刀に擦り付けたのよ、この男は・・・・・」

 

黄「このお方の言は全て虚言です、董卓が暴君であることも、それどころか一刀さんと董卓は主上様と劉協様を救おうと必死でした・・・・・」

 

華琳「その通り、貴様は張譲の掌で見事に道化を演じ、お二人を救おうとしていた一刀と董卓をひたすらに妨害していただけという事よ」

 

斗詩「(ああ、やっぱり、そうだったんだ・・・・・)」

 

猪々子「(あ〜〜〜あ、こりゃ、あたいの命運もここまでかな・・・・・)」

 

悠「(ま、ここで死んでも一刀の為になったと思えば、あたしの存在にも多少の意味はあったと言えるか)」

 

自分達の今後が明瞭に見え、三人は覚悟を決めた表情となった

 

麗羽「こ、こんな・・・・・こんな・・・・・」

 

華琳「は、何を言っているの?申し開きがあるならはっきりと・・・・・」

 

麗羽「こんな馬鹿な事があってたまりますか!!!!!」

 

しかし、そんな三人とは対照的に、麗羽は往生際が悪かった

 

麗羽「あなた方、私を嵌めようと示し合わせていたのでしょう!!!!!」

 

黄「な!!!?主上様の御前でそのような暴言・・・・・主上様の言を偽りと申すか、袁紹!!!」

 

麗羽「やかましいですわ!!!!!この様な事、認めてなるものですか!!!!!」

 

華琳「・・・・・・・・・・」

 

何としても自分の非を認めようとしない麗羽に、華琳の目は更に下らないものを見るそれへと変わる

 

麗羽「陰謀ですわ、横暴ですわ!!!!!この張譲が全て・・・・・」

 

縄から抜け出そうと必死で藻掻き、気絶している張譲を罵倒しようとした

 

その時

 

真直「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ!!!」

 

息を切らし、真直が玉座の間に駆け込んできた

 

麗羽「おお、真直さん、来て下さったのですわね♪♪♪ささ、この袁本初にあなたの華麗なる策を・・・・・」

 

まさに、天の助けが来たと言わんばかりに嬉々とする麗羽

 

この危機的状況を脱する為に、どのような策を授けてくれるのか

 

その様な能天気な妄想に浸っているのを他所に

 

真直「一刀!!!」

 

麗羽「・・・・・は?」

 

袁紹軍の誇る頭脳は、自分の前を素通りし天の御遣いの元へと駆け寄る

 

真直「一刀ぉ・・・・・ごめんなさい、本当にごめんなさい・・・・・」

 

そして、彼に抱き付き啜り泣き始めた

 

麗羽「あ、ああ・・・・・ぁぁ・・・・・」

 

この光景に、麗羽の心は完全に折れてしまった

 

空丹や白湯の言葉より、長年見知った自分の側近が完全に自分を見限った

 

その事実の方がより深く心を抉り抜き、空虚感の余り、その場で項垂れてしまった

 

華琳「自分で牢にぶち込んだくせに、よくもいけしゃあしゃあとそのような物言いが出来るものね・・・・・言っておきますが、騙されただの、自分は被害者だのといった言葉は聞き入れないと知れ、人の言葉を本当か嘘か、その真理を見抜く、これも器の一部であるというのは為政者である貴様なら分かるはずよね?」

 

麗羽「・・・・・・・・・・」

 

華琳「もし分からないというなら・・・・・袁紹、貴様は最初から王を名乗る資格などなかったということよ」

 

麗羽「私はただ、朝廷の威厳を示そうと・・・・・」

 

華琳「なら貴様は、朝廷の威厳を示すどころか、自ら朝廷に止めを刺したという事ね」

 

麗羽「・・・・・・・・・・」

 

華琳「せっかくの秀逸な頭脳や武も、貴様の元では宝の持ち腐れにしかならないわ・・・・・もっとも、それはこっちも同じことですけど」

 

そして麗羽から向き直り、華琳は一刀の正面に立つ

 

華琳「言ってあげましょうか、一刀、あなたの失敗の最大の原因を・・・・・それは、この張譲を生かしてしまったことよ、自分の手を汚す覚悟もないから、あなたはこいつらに舐められっ放しとなったのよ、それは立派な甘えというものよ」

 

一刀「それは、そんなやり方じゃ後も同じことが・・・・・」

 

華琳「それが甘えだと言っているのよ!!!仮にあなたが一滴の血も流すことなく事を成し遂げたとしても、後の世の人間があなたのやり方を常に模範とする保証などどこにあるというの!!!?」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

華琳「あなたは十常侍を・・・・・いいえ、人間そのものを甘く見過ぎよ、こいつらはこれまで何人もの文官を蹴落とし、数えきれない汚職に手を染めてきたのですからね、そんな人間が今更まともに戻れると思っているの?あなたはお綺麗が過ぎるのよ」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

華琳「人に迷惑をかけるのはいけない?人を殺してはいけない?戦争をしてはいけない?・・・・・ええ正しいですとも、貴方の言っていることは正しいわ、この上なく正しい、誰よりも正しい、ムカつくぐらいに正しいわよ!!・・・・・けどね、正しいからと言って、それら全てがまかり通るとは限らないのが世の中なのは、聡明なあなたなら分かるはずよね?」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

華琳「それとも、この期に及んでまだ戦争反対だの、平和がどうのこうのと言うのであれば・・・・・っ」

 

大鎌、絶の切っ先を一刀の首筋に付き付ける

 

華琳「もう見るに堪えないわ、せめてもの情けよ、ここで引導を渡してあげる」

 

氷環「な、なんのつもりですか!!?」

 

炉青「恩を仇で返すつもりどすか!!?」

 

華琳「黙りなさい!!!あなた達も分かっているはずよ、このままではこの男の為にならないと!!!」

 

氷環「・・・・・・・・・・」

 

炉青「・・・・・・・・・・」

 

この言葉にも一理あるため、二人も黙り込むしかなかった

 

麗春「〜〜〜〜〜〜〜っ!(すまん、一刀、ここは私も心を鬼にするぞ!!)」

 

これからの一刀の事を考えると、これも必要な事であると分かっているため、麗春も口を挟まなかった

 

華琳「言っておきますが、私は何もあなたのしてきたこと全てを否定しているわけではないわ、私の知っている男というものは、自分の言動にすらもまともに責任を取らない、そんな下らない生き物が大半だったわ、そういう輩に限って、人のすることになんだかんだケチをつけて、結局自分自身は何一つしないのですからね・・・・・この袁紹の様に」

 

麗羽「・・・・・・・・・・」

 

華琳「その点、あなたは違ったわ、あなたはそのような口先だけの輩と違い、具体的な代替案を提示しそれを実現しようと努力していた、これは褒められるべきことよ」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

それが何だというのだ

 

自分の言動に責任を持つのは、誰であったとしても求められることである

 

そのようなものは基本中の基本、だから自分は己の言葉に責任を持つ為に全てを行動で示してきた

 

だが、それら全ては結果が伴ってこそである

 

具体的な代替案?実現しようと努力?そんなものに何の説得力があるというのだ?

 

実現しない案など寝言と同じである、実現してこそ、それにようやく価値は表れるのだ

 

華琳「震えて、不安がって、考えるふりをして、反対や文句を言うだけなら、幼子にだって出来るのですからね・・・・・だから私は、あなたに真名を預けたままにしておいたのよ、あなたが取るに足らない、そこらの下らない男共と同じ人間だったなら、私はとっくにあなたとの縁を切りその首を落としていたわ」

 

それなら自分とて、その下らない男共と同じである

 

結果を、成果を示した者だけが褒められるに値するのだ

 

華琳「あなたの言動は確かに荒唐無稽ではあった・・・・・しかし、あなたの思いや信念は本物だったわ・・・・・であれば、私に協力なさい、あなたの力をこの覇王曹孟徳に捧げなさい、私があなたの望む太平の世というものを見せてあげるわ」

 

そんなもの、全て無価値

 

世界平和など夢のまた夢

 

華琳「・・・・・一刀、聞いているの?」

 

桂花「ちょっと、華琳様が大事な話をしていらっしゃるのに、上の空を決め込んでいるんじゃないでしょうね!!?」

 

一刀「・・・・・聞いている、しっかりとな」

 

華琳「・・・・・・・・・・」

 

桂花「・・・・・・・・・・」

 

俯き気味だった一刀は、しっかりと二人の目を見る

 

その目つきに、二人はゾクリと背中に冷たいものが流れるのを感じた

 

声も、これまで聞いてきた若々しくも精錬されたものではなく、渋くもドスの利いた鋭利なものへと変わっていた

 

一刀「それで、こんな主を裏切った、不忠者の俺に何をして欲しいんだ?」

 

華琳「裏切り?不忠者?・・・・・それは朝廷の事を指すのかしら?」

 

一刀「違う、白蓮・・・・・公孫?のことだ」

 

華琳「聞いた話と違うわね、公孫?はあなたが逃がしたのではないの?」

 

桂花「そうよ、主を危険から遠ざけることの、何処が裏切りで不忠だというの?」

 

一刀「それで主を危機に陥らせていたら、世話ない話だ」

 

華琳「・・・・・確かに、それは尤もな話、その件については後で話すとしましょう」

 

そしてようやく、華琳は一刀の首から大鎌を引いた

 

華琳「では逆に問いましょう、あなたはこれから何をどうしたいの?」

 

一刀「それについては、俺とお前だけで話したい、他の奴は出て行ってくれ」

 

桂花「なっ、そんなこと出来るわけないじゃない!!あんたと華琳様を二人きりにしたら、あっという間に華琳様は妊娠させられて「分かったわ」・・・・・か、華琳様!!?」

 

華琳「桂花、あなたもそろそろこの北郷一刀という人間を理解しなさい、この男がそのような稚拙な理由で、この曹孟徳と一対一で話たがると思うの?」

 

桂花「・・・・・・・・・・」

 

華琳「他の者も退室なさい、これは覇王と天の御遣いの話・・・・・盗み聞きも決して許さないと知れ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、華琳と一刀の二人を残し、他全員が玉座の間から退室する

 

皇室の出である空丹、白湯、二人に仕える黄も、これは口を挟める雰囲気ではないと悟り、空気を読んだ

 

しかし、聞くなと言われれば、逆に聞きたくなるのが人間の性

 

春蘭「(お、おい、拙いだろう、華琳様は聞くなと言われたんだぞ!)」

 

桂花「(もしもというのがあるでしょう、華琳様に何かあってからじゃ遅いのよ!)」

 

春蘭「(それは、そうではあるが・・・・・)」

 

秋蘭「(いくら何でも心配が過ぎるのではないか?)」

 

複数の将達が玉座の間を閉める扉に耳を押し当て、全神経を聴覚に注ぎ込んでいた

 

桂花「(例え後でお叱りを受けたとしても、それも甘んじて受け止める、これも家臣の務めよ!)」

 

季衣「(ちょっと桂花、暫く黙ってて!)」

 

流琉「(はい、こっちが話していると聞こえません)」

 

桂花「(わ、悪かったわ・・・・・)」

 

バレないよう、ひそひそ声で会話をするも玉座の間の音をなかなか聞き取ることが出来ない

 

会話らしいものは聞こえてくるが、内容はほとんど分からない

 

瑞姫「(うぅ〜〜ん、全然聞こえないわね)」

 

傾「(余もこういったことは慣れているが、かなり小声で話をしている様だな)」

 

菖蒲「(はい、これでは聞き取れません)」

 

麗春「(一刀よ、私にも話せない事とは何なのだ?)」

 

桂花「(ふん、あの全身精液男の事よ、どうせ協力する見返りに碌でもない要求を突き付けるに決まっているわ!)」

 

氷環「(そのような事、あるわけがありませんわ)」

 

炉青「(はいな、逆に曹操があに様にとんでもない要求をしそうどす)」

 

どうやら、こっちを見越してなるべく声を殺して話をしている様である

 

それほどまでに人に聞かれたくない重大な話をしているのであろうが、そう思うと余計に聞きたくなってくる

 

しかし、どんなに耳を尖らせてもどうにもはっきりとした内容は聞こえてこない

 

じれったい気持ちが一同を支配してくると

 

華琳「な、なんですって!!!??」

 

玉座の間から、突然華琳の驚きの声が響いてきた

 

桂花「(ほら見なさい、やっぱり碌でもない要求をしているのよ!!)」

 

直ぐに何を要求したのか、徹底的に尋問をして吐かせようと決意する

 

しかし

 

華琳「あ、あなた・・・・・正気なの!!?」

 

桂花「(・・・・・え?)」

 

「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」

 

要求どころか、かえって華琳が一刀の身を案ずるかのような

 

そんな雰囲気を孕んだ声が聞こえてきた

 

そして、暫く経ち

 

華琳「あなた達、盗み聞きは許さないと言ったはずよね・・・・・」

 

春蘭「わあああ、かかか華琳様、申し訳ありません、私は桂花を止めようと!!」

 

桂花「ちょっと、あんたも同調していた癖に私だけのせいにしないでくれる!!?」

 

内側から華琳が扉を開け、一同を睨み付けてきた

 

華琳「・・・・・秋蘭?」

 

秋蘭「大丈夫です、あれでは会話の内容は誰にも聞こえません」

 

華琳「ならいいわ・・・・・今後、こう言ったことは無いようにしなさい」

 

春蘭「は、はい・・・・・」

 

桂花「申し訳ありません・・・・・」

 

彩香「華琳、一刀君とは何を」

 

華琳「これは私と一刀の密約よ、今後この件に関しての質問はしないように」

 

彩香「・・・・・分かりました」

 

華琳「陛下、劉協様、今度はお二方です、今後についてお話しをしましょう」

 

空丹「分かったわ・・・・・一刀、本当にごめんなさい・・・・・」

 

白湯「白、一刀になんて言ったらいいんだろう・・・・・」

 

黄「申し訳ありません、本当に申し訳ありません・・・・・一刀さん・・・・・」

 

そして、空丹、白湯、黄、家臣達を引き連れ華琳はその場を去っていく

 

それに続き、一刀が玉座の間から出てきた

 

菖蒲「あ、一刀様!」

 

氷環「隊長様、一体何を話されたのですか!?」

 

炉青「曹操に、何を言われたんどすか!?」

 

麗春「そうだ、ぜひ聞かせてくれ!」

 

一刀「話すわけがないだろう、何の為に二人で話したと思っているんだ」

 

「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」

 

それはそうであるが、どうにも気になってしょうがない

 

あの華琳の驚き用を考えれば、何か重大な事があったことは想像に難くないが

 

一刀「一つだけ言えるのは、俺は華琳の覇道に付き従う確約をした」

 

菖蒲「ええ!!!??」

 

氷環「ほ、本気で仰っているのですか!!!??」

 

炉青「そんなの、あに様には苦痛なだけじゃないどすか!!!」

 

麗春「おお、一刀よ、とうとう決心してくれたか♪♪」

 

一刀「ああ、今までの俺は、只の青臭い餓鬼でしかなかった・・・・・すまなかったな、お前達、これまで俺の無駄で幼稚な駄々に付き合わせてしまって」

 

「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」

 

深々と頭を下げてくる一刀に一同は複雑な気持ちとなってくる

 

自分達は、少なからず一刀の目指す理想に共感していた

 

しかし、それを彼自身が全否定するような物言いをしているのである

 

一体どんな言葉を掛ければいいか、分からなかった

 

一刀「それでだが、少し頭の中を整理したい・・・・・暫く一人にしてくれ」

 

そして、一同を残し一刀は一人でその場を去っていった

 

菖蒲「一刀様・・・・・」

 

氷環「隊長様ぁ・・・・・」

 

炉青「あに、様・・・・・」

 

傾「一刀の奴、大丈夫か・・・・・」

 

瑞姫「ええ、正直私も心配になって来たわ・・・・・」

 

風鈴「あの一刀君が、曹操さんの覇道に協力する・・・・・」

 

楼杏「とてつもない違和感しか出てこないわね・・・・・」

 

天和「あんな一刀、今まで見たこと無いよ・・・・・」

 

地和「うぅ〜、正直、今までで一番怖いかもしれないわ・・・・・」

 

人和「ええ、凄く近寄り難いわ・・・・・」

 

影和「まるで、別人になってしまわれた様です・・・・・」

 

麗春「一刀よ、お前の気持ち、私はどこまでも受け止めて見せるぞ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

一人きりになり、辿り着いたのは城壁であった

 

凸凹の間に座り込み、幽州の城下町を見下ろす

 

そこかしこに物が散乱し、大量の血痕が地面や壁を塗り染め、幽州の民と烏丸の民族の死体が無数に転がっていた

 

どうやら烏丸の民族が略奪に入るにあたり、放火して回ったようで、多くの家屋から煙が立ち上り、常に焦げ臭い臭いが鼻を突く

 

この光景を見て、自分のしてきたことは完全に骨折り損のくたびれ儲けであったと思った

 

幽州全土が戦場となったと聞いているため、この目に映る光景は氷山の一角でしかない

 

そう思うと自分のやって来たことは、本当に最初から無駄な事でしかなかったと思い知らされる

 

一刀「・・・・・風と稟か」

 

風「っ・・・・・やっぱり、お兄さんはお兄さんですね〜」

 

稟「星ですらも、一刀殿の後ろを取るのは難しかったのですからね、こればかりは私達では無理です」

 

後に二つの気配を感じ、それはかつて共に旅をした二人であると最初から分かっていた

 

一刀「俺を笑いに来たか?・・・・・いいぞ笑ってくれ、こんな無様で間抜けな俺を」

 

風「・・・・・・・・・・」

 

稟「・・・・・・・・・・」

 

目線を合わせず、背中で語ってくる一刀に二人は複雑な気持ちを隠せない

 

その背中は悲嘆に溢れ、今にも消えてしまいそうなほどに儚い

 

そんな彼が居た堪れなく、笑ってくれと言われても、とてもそのような事は出来ない

 

一刀「けどな、あと少しだったんだ・・・・・」

 

風「・・・・・お兄さん」

 

一刀「あと少しで、漢王朝は、この大陸は、この世界は「いい加減にしてください、一刀殿!!!」・・・・・」

 

風「・・・・・稟ちゃん」

 

普段の稟らしからぬ怒声に、風も神妙な気持ちとなった

 

稟「いつまでそのような事を言っているつもりですか、まるで世界の問題をたった一人で抱え込んでいるかのようなその物言い、自惚れも良い所です!!!」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

稟「一刀殿の気持ちは、この郭奉孝、よく分かります、あなたがどれだけこの大陸の為を思ってやっていたのかを!!・・・・・しかし、どうか受け入れてください、運命を、私達も受け入れて見せます、どのような過酷な乱世が待っていようとも!!」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

風「・・・・・お兄さん、風も稟ちゃんと同じ気持ちです、お兄さんは風達の事を思ってやってくれていたのは痛いほどよく分かります・・・・・しかし、戦争もまた政治の一部なのです、それが罪だというのであれば、風達は地獄なりなんなり行って見せます」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

風「争いを避けることが、必ずしも美しいとは限らないのです、例え泥にまみれ、血の海を泳ぐことになったとしても、それもまた人が歩んだ痕跡の一つなのです」

 

一刀「・・・・・分かった、どうやら未練たらたらだったらしいな・・・・・俺もいい加減、自分に決着を付けないとな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳「では、そのようにいたしましょう」

 

彩香「陛下と劉協様も、ご協力を賜りますようお願い申し上げます」

 

空丹「ええ、よろしく頼むわ・・・・・」

 

白湯「後の事は、お願いするの・・・・・」

 

黄「・・・・・・・・・・」

 

城の執務室から出てきた一同は、それぞれ異なる表情をしていた

 

華琳は、これからの事に思いを馳せ、覚悟の決まった凛々しい表情をしている

 

空丹と白湯は、自分達の不甲斐なさに悔しそうな表情をしている

 

だが、この中で一番悔しそうな顔をしているのは黄だった

 

いつもの黄なら漢王朝の威厳を示す為に、例え見栄であったとしても、文句を挟んでいたであろう

 

しかし、華琳の異色ともいえる王としてのオーラ、その勢いに圧倒され一言もそのような口は叩けなかった

 

情けない事に、黄も華琳のオーラに飲まれ、その魅力に引き込まれてしまったのだ

 

これほどのカリスマ性なら、この人間の元に自然と多くの人材が集まるのも納得がいく、納得させられてしまう

 

今の漢王朝の徳の無さを、思い知らされてしまったのだ

 

黄「(これで、漢王朝は終わりですね・・・・・)」

 

自分の代で皇室に幕が下りる

 

悔しくてたまらないが、それと同時にこれも時代の流れと悟らされた

 

それほどまでに、曹操孟徳という人間は魅力的なのだ

 

そして、揃って廊下を歩いていた時

 

稟「か、華琳様!!!」

 

華琳「稟、どうしたの?」

 

彩香「そのように血相を変えて、らしくありませんよ」

 

普段冷静な稟が慌てふためきながら走って来た

 

稟「華琳様、か、一刀殿が、一刀殿が・・・・・」

 

彩香「え!?一刀君が、どうしたのですか!?」

 

稟「とにかく来てください、一刀殿を止めて下さい!!!」

 

華琳「っ!!」

 

この稟の慌てように、何か重大な事があったと悟り、一同は飛び出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「北郷様、何をするのですか!!!??」

 

「お、おやめ下され、これまでの努力が無きものに!!!」

 

「誰か北郷様を止めてくれえええええええ!!!」

 

風「お兄さん、自分が何をしているか、分かっているんですか〜!!!??」

 

稟に案内されたのは、城の中庭であった

 

その中央に、まるで龍の様な巨大な火柱が上がっていた

 

多くの文官達が慌てふためき、風が一刀の腕を掴み何かを止めさせようと必死になっている

 

よく見てみると、火柱の中に一刀が多くの書簡や竹簡を放り込んでいた

 

「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」

 

その光景に一同は、一瞬あっけにとられた

 

稟「華琳様、一刀殿を止めて下さい!!!」

 

華琳「っ!!・・・・・一刀、何をしているの!!!?」

 

一刀「ああ、これか・・・・・今まで作った資料を処分しているだけだ」

 

風と稟と話した後、一刀は城の文官を集め、これまで作った資料をかき集めるよう指示した

 

文官達は不思議に思いながらも、一刀の指示に従い資料を中庭に集めた

 

すると突然、一刀はその資料の山に油をかけ、火を付けたのだ

 

突然の一刀のとち狂ったかのような行為に、文官達は大混乱に陥った

 

これらの資料を作るのに、どれだけの時間と労力がつぎ込まれていたか、それが分かる反応である

 

彩香「この様な事をするなど・・・・・一刀君、一体どうしてしまったんですか!!?」

 

桂花「ちょっと、あんた気でも狂ったの!!!??」

 

一刀「こんな下らないもの、この世には要らない」

 

風「下らなくありません、これはお兄さんの努力の結晶なのでしょう〜!!!?」

 

世が世なら、これらの資料は他に類を見ない宝の山なのだ

 

太平の世が来た暁には、この上なく役に立つものばかりである

 

一刀が大陸一周の旅で諸侯に配っていた資料があるが、それは政策上のほんの一部分に過ぎないのだ

 

これらの資料はその続き、どれだけ太平の世を長く持続するか、その方法が事細かに記載されたものだ

 

そんな後世に残すべき貴重な書物が、次々と無価値な灰と化していく

 

しかし

 

華琳「・・・・・皆、好きにさせなさい」

 

稟「か、華琳様!!?」

 

風「華琳様までそのような事を言うんですか〜!!!??」

 

この光景を、華琳は冷めた目で見ていた

 

華琳「それらは全て、天の知識によって作られたものなのでしょう・・・・・であれば、私達には過ぎたものよ」

 

「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」

 

理屈は分かるが、この様な光景を、文官の身である者達が見過ごせるわけもなかった

 

だが、そんな一同の焦りを他所に

 

「ああ、ああああ・・・・・」

 

「そんな、北郷様、どうして、このような・・・・・」

 

「一冊も残っていない、こんな、こんなこと・・・・・」

 

文官達の、悲しみの声が中庭に木霊する

 

天の知識を蓄えた資料は、只の一頁も残らず、全てがこの世から焼失したのだった

 

一刀「・・・・・これも要らないな」

 

なんと一刀は、聖フランチェスカ学園の制服も炎にくべてしまった

 

風「お、お兄さん・・・・・」

 

稟「一刀殿ぉ・・・・・」

 

天の御遣いの衣、この世に二つとないポリエステル製の服も灰と化していく

 

それらがきちんと燃えたことを確認し、もう興味が無くなったかのように、一刀は中庭を後にする

 

華琳「一刀、あなたは、本気で・・・・・」

 

横を通り過ぎていく一刀の姿に、華琳は哀愁の念が拭えなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、曹操軍に散々に蹴散らされた烏丸の民族は、漢帝国に全面降伏をし、その傘下に入ることとなる

 

全滅の憂き目は見なかったものの、殆んどは烏丸の民族としてやっていく希望が持てなくなり、漢帝国に吸収されていくこととなった

 

こうして、史実の通りに烏丸の民族は滅亡の道を歩むこととなったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、Seigouです

 

年が明けてかなり遅い投稿となってしまいましたが、皆さん、あけましておめでとうございます

 

年末年始というのは忙しいものですね、なかなかこの期間での投稿は難しいものです

 

さて、次回からは覇道編に突入です

 

ここから徐々に三国志の構図が出来上がっていくことでしょう

 

待て、次回・・・・・

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覚醒の修羅
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コメント
まさかとは思うが、自分が最低最悪の殺人鬼として世に名が残るようにしてくれって頼んだんじゃなかろうな。(烈堂)
覚醒か、闇落ちか。華琳が正気を疑って気遣うほどの何かということは、これまでの一刀からは考えられない、或いは覇道というある種の狂気を突き進む華琳でも考えられないような、有り得ざる方向に行くことになるのか……?(Jack Tlam)
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