【獣機特警K-9IIG】大追走(3・完)【交流】
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ついに暴かれた巨大な陰謀。

旧宇宙港のハンガーでは小規模都市を消滅できるほどの反物質砲が作られていたというのである。

この知らせを聞いたK-9隊のクオン、イシス、ジョニー、ミライの4人はハンガーへの突入を試みることとなったのである。

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ハンガーの内部では何やら、カーキ色の戦闘服を着た屈強な面々が立っている。

バイソン型ファンガーの男性、テラナー型ロボットの女性、クロコダイル型レプターの男性、ハゲタカ型バーディアンの男性……。

その中にはリーダー格と思われるジャッカル型ロボットの女性が指示を出していたようだ。

 

「サツは撒いたな?」

「ああ、ロケット砲にビビって逃げていきやがったぜ」

「……よし。早いとこ完成させるよ。こいつがあれば一儲けできるってわけだ」

「おう!」

 

本腰を入れて反物質砲の組み立てを再開しようとしたその時だ!

 

「警察だ!大人しくしろ!!」

 

クオンたちが突入してきたのだ!!

 

「なにっ!?てめえらさっき撒いたはずだぞ!?」

「反物質砲を違法に製造しているとの情報があるんだ。何のためにこんなものを作っているんだ!?」

クオンが吠える。

するとリーダーの女は答えた。

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「決まってるだろ?……カネさ」

「金だと!?」

「そう。反物質砲は惑星制圧兵器であり都市を消すのに好適な武器だ。そいつを欲しがっている武装勢力……特に革命分子や傭兵稼業には高値で売れるんだよ」

「な……!?」

 

女はさらに続ける。

「これで億万長者も夢じゃないってんだ。……あんたたちみたいなのに邪魔されちゃこちとら商売あがったりなんだよ」

 

そんな女の言葉に、イシスとミライが食らいつく。

「そのために、多くの人命を犠牲にしてもいいっていうの!?」

「そうだそうだ!あんたらはテロリストの片棒担いでるだけじゃないか!!」

「ふふふ、なんとでも言いな。どっちみちアシがついちまうと面倒だ。消えてもらうよ!!」

 

女の合図で次々に武器を構える構成員たち。

 

「ひるむな!戦闘配置だ!!」

 

応戦の構えをとるK-9隊。

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まずはミライとイシスに向かってワニ男とハゲタカ男が襲い掛かる!

 

「体格の違いってやつを教えてやるぜ!」

「一瞬でお陀仏にしてやらあ!!」

 

しかしミライは素早い身のこなしで攻撃をかわすと、ソニックブレードを振りぬく!

「そこっ!!」

「なっ!?俺の銃が!!」

「くそぉ!」

 

「遅いのよ!!」

「ぐわっ!!」

イシスの警杖がワニ男の頭にヒット!

 

しかし、その様子を遠巻きに見ていたバイソン男。

「ふん、奴らが距離をとったすきにまとめて木っ端みじんにしてやるぜ」

 

イシスとミライがワニ男とハゲタカ男から離れた一瞬のスキをついて、

バイソン男はイシス、ミライにめがけてロケットランチャーを撃とうとする。

だが……。

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銃弾がロケットランチャーをかすめる!

「ぐわぁ!!」

内部のロケット弾が起爆した!咄嗟に手を離したためバイソン男は右腕にやけどを負った程度で済んだようだが、

それでもダメージは大きい。

 

「させるかよ。そんな攻撃に負ける俺達だと思ってんのか?」

「て、てめえ……!」

 

さて、クオンはというとテラナー型ロボの女とジャッカル型ロボの女を相手に格闘戦を繰り広げていた!

 

「狂ってる!お前たちは狂ってるぞ!!」

「ふん、狂ってると言われようがあたしらだって商売でやってんだよ!!」

「そうさ!せっかくのビジネスチャンスを台無しにしてくれちゃって!調子に乗るんじゃないよ!!」

レーザーナイフで切りかかる二人の女に応戦するクオンは、握りしめていたスタンロッドの出力を上げソニックダガーモードに切り替える!

さらにサイトアーマーからももう一振りのロッドを取り出す。二刀流だ!!

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「たあっ!!」

「ぐわっ!……てめえ!よくもあたしの顔に傷を!!」

「……アタイもだ!左腕を斬り落とされた!!」

 

ジャッカルロボ女の頬には切り傷が付き、金属の内部フレームがのぞく。

一方のテラナー型ロボ女はというと、左腕を上腕部で斬り落とされ、ちぎれた配線が火花を散らしていた。

 

「おい!まずはこいつをどうにかしろ!!」

ジャッカルロボ女はほかの男たちを呼び戻そうとするが……。

 

「無駄だよ、周りをよく見てみな」

クオンの言葉に辺りを見回すと、男衆三人は激しい戦闘の末に倒れ、気を失っていた。

「な、なんだと……そんなことが!?」

「遅い!!」

「「ぎゃあっ!!」」

スタンロッドを腹部に食らい、その場に倒れこむ女二人。

 

「く、くそぉ……制御システムがやられたぁ……た、立てないっ……」

「ち、力が……入らない……!!」

「これで勝敗は決したな。大量破壊兵器密造罪、ならびにテロ防止法違反の罪で全員逮捕だ!」

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かくして、密造組織の構成員は末端も含めて全員逮捕され、件の反物質砲も完成することなくそのまま現地解体された。

ファンガルド星、いや、宇宙の平和がこうして守られたのである。

 

だが、決して油断してはならない!

平和を乱す悪はまだまだいるのだ!!

説明
■出演
クオン:https://www.tinami.com/view/551025
ジョニー:https://www.tinami.com/view/552054
イシス:https://www.tinami.com/view/1054889
ミライ:https://www.tinami.com/view/568457
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コメント
ハードアクションこそ本懐と思いたい!(古淵工機)
お疲れ様でした! 獣機特警K-9UG(c獣映)にも脚本家が複数いて、アクション色の強いK回、ギャグ色の強いN回とファンの間で言われているとかいないとかw(Ν)
タグ
【獣機特警K-9IIG】 【K-9IIG】戦闘 【K-9IIG】交流 【K-9IIG】K-9隊 【K-9IIG】 

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