真†チェンジで無双・翠⇔蒲公英編
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『世間一般の…』

 

俺は一つ思っていることがある…

 

今は”不幸の日”によって蜀の将達が入れ替わっている。

そして目の前にいる二人、翠と蒲公英も例外ではない。

現時点では翠の中身は蒲公英、蒲公英の中身は翠となっている。

これは間違いない。

 

間違いないんだが…

 

翠「も〜、お姉さまってば。可愛いんだから〜」

 

蒲「か、からかうんじゃない///」

 

…世間一般の観点からも、この光景、間違っていないんじゃないか?

 

年齢的にも、その武に関しても、翠は蒲公英の従姉である。

が、女としてかなり初心である。

年齢的に幼く、未だ発展途上の武ではあるが、

蒲公英は翠よりもませている。

 

初心であるが故に、ませた蒲公英にからかわれる。

その光景はもはや俺も含め将達にとって当たり前の光景であった。

 

が、今は年上の身体の翠(中身蒲公英)が年下の初心な蒲公英(中身翠)をからかい、

それに対して顔を真っ赤にしながら蒲公英が翠に反抗してくる。(見た目)

 

世間一般では…

姉は妹よりも経験豊富で、特に色恋沙汰に関しては、姉の体験談なり何なりを聞き、

それを恥ずかしそうに聞いて顔を赤らめ、そんな妹をからかい可愛がる。

で、可愛がられることには喜ぶがからかわれてることに不満を持って反抗してくる。

…これが世間の内の大半の姉妹像だろう。

 

俺は思う…入れ替わったことによって、その姉妹像に違和感がなかった。

むしろ正しいものになった!

 

ただ…

 

翠「お姉さま〜♪」

 

問題があるとしたらここだ…

見た目、年上である翠が彼女より幼い蒲公英のことを「お姉さま」と呼ぶ。

この点だけはどうしても違和感が…

 

ちょっと脳内で試してみよう。

 

一刀's脳内

 

翠「ふふふ〜、こんなに顔を赤くしちゃって。可愛いなぁたんぽぽは♪」

 

蒲「か、からかわないでよ!お姉さま〜!///」

 

脳内out

 

…あれ?意外と違和感が無い?

 

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『蒲公英 in 翠』

 

俺は今困っている…

 

目の前にいるのは翠の身体をした蒲公英。

普段は仲良さげに接してくるが、特定の時顔を真っ赤にして、

 

翠「こんのエロエロ魔神!///」

 

と、下手をすれば突き飛ばしてくる彼女が、今では…

 

翠「ご主人様のエッチィ♪」

 

と、むしろ嬉々として抱きつき、耳元で息を吹きかけながら絡んでくる。

これは…予想外なほどに破壊力が…

 

蒲公英は、常に自分の周囲の出来事いろんなことを楽しもうとする性格と、

ませた所があることから、星を星姉さまと呼び師と仰ぎ、

星の知識と技を得て、性格も影響され(元からかもしれないが…)、

人が恥ずかしがる所を突いてからかい、

言動・行動をもって誘惑し、魅了してくる。

 

たんぽぽの姿のままであったのなら、「ませてて可愛いなぁ」と、

ちょびっとドッキリしながらも微笑ましく思えて、

丁度良い高さにある頭を撫でてやることで回避できる。だが…

 

今のたんぽぽは…

腰まで届く長く艶やかでしなやかに流れるポニーテールロングヘアーを持ち、

桃香や愛紗に及びそうなたおやかな双丘を持ち、

背は、何というか顎を上げさせたら接吻するのに絶妙な背の高さを持ち、

チョット動けば見えちゃうようなけしからんミニスカをはいている…

 

マドゥイ…ヒデューにまずい…俺の理性が…

 

男を刺激し魅了してくる知識・言動・行動。それらを遺憾なく発揮させる魅惑的な肢体…

 

翠「あれ〜?ご主人様、ここスゴイことになってるよ」

 

こ、これ以上されたら…

 

翠「ムフフ〜、もう。エッチなんだからぁご主人様ったら〜…したい?///」

 

これ以上されたら俺の理性が…

 

翠「ご主人様がしたいなら…いいよ?///」

 

リ、理性が…

 

翠「せっかくお姉さまの身体だし、いつもなら恥ずかしがってしてくれない事もしてあげちゃうよ?///」

 

リセイが…

 

翠「む〜。今はお姉さまじゃなくてたんぽぽだからってことなら気にしなくてもいいんだよ?

  だって、お姉さまもたんぽぽもご主人様のこと大好きだし!

  してくれたらお姉さまのことをかわいいとか思ってくれてるってお姉さまも喜ぶよ。

  だから…ね♪」(顔を赤らめながらもパッチリウインク

 

…プツン…ルパ○ダーイブ!

 

翠「キャーーーーーーー!///」

 

その後、一刀の部屋から蒲公英の意で、

翠の喜声と奇声と喘ぎ声が響き渡った…

 

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『翠 in 蒲公英』

 

俺は今非常に萌えている…いわゆる妹萌えと言うやつだ…

 

目の前にいるのは蒲公英の身体をした翠。

従姉妹仲がよく一緒にいるときが多く、大体は従姉の0.25歩後ろを歩いている。

で、俺の反応や恥ずかしがる翠を見、こ〜軽く押して俺に押し寄せたりしてからかったり、

従姉よりも積極的に俺に抱きついてきてくれたりする。が…

 

今は初心な性格の外見蒲公英、中身翠。

ちょっと試しにいつも蒲公英がしてくるみたいにしてみないかとからかってみると…

 

蒲「っぶ、ば、バカ!そ、そ、そんな恥ずかしいこと出来るわけ無いだろ!///」

 

と、慌てふためきちょびっと男口調で恥ずかしそうに身をよじる妹体型…

ヤッヴァイ…なんかグッと来た…新たなタイプの妹キャラにグッと来た!

 

俺の周りにいる妹キャラは…

@璃々ちゃんや鈴々、美以達はこう無邪気、天心万欄って言葉がピッタリな可愛さ。

A朱里や雛里は上二人みたいには恥ずかしくて、でも内では悶々としてる保護欲を引き立てられる可愛さ。

B音々音は…蹴ってくるツンデレ…でいいのかな?素直になれないところがまた可愛いけどね。

で…普段の蒲公英は、俺に懐いてくれるおませさんな妹って感じ。

 

そして今、俺の目の前にいる身体蒲公英中身翠は…

{(ちょっと違うが)@+A+B}÷3=蒲公英(中身翠)

うん、こんな感じだ。

つまり、俺が何を言いたいかというと…完璧だ!

 

ちょっと分かりやすい性格、それに伴う行動、時折見せる恥らう姿、

恥ずかしがりあたふたしながらも、限界を超えない限り俺の傍から離れることは無いそのしぐさ、

そして、抱きしめながら頭を撫でるのに最適ともいえる体格…

 

も〜耐えられん、我慢できん!やっちゃうもんね!!

 

と言う訳で…ナデナデギュー

 

蒲「っちょ!ななななな何すんだよ、ご主人様!///」

 

本気で暴れたら直ぐにでも抜け出せるのに、

これは俺の自惚れかも知れないが、心の底では俺のことを想ってくれて、

加えてこの状態を密かに喜んでいるために力を要れずに叩く程度の抵抗。

 

う〜ん、可愛いねぇ…ナッデナッデムギュー

 

蒲「や…やぁ、やめろって…ご主人様///」

 

口ではそういいながらも、身体のほうは力が抜けて俺にもたれかかっていて。

 

っく〜、マジ可愛いなぁ!ナデリコナデリコムッギュー

 

蒲「あ、う…ぅぁあ…///」

 

もはやまともに喋れないくらいに興奮して、顔を真っ赤にしながら、

完全に力を抜いて俺にされるがままに…

 

ヤッヴァイ、俺の頭の中もだんだんと…

 

翠「あー!お姉さま、いいなぁ。

  ねぇねぇ、ご主人様。たんぽぽもたんぽぽも!」

 

と、割り込んでくる翠の身体をした蒲公英。

…あぶなかった…もしたんぽぽがいなかったら今頃…

 

まぁ、それはともかくリクエストされたからには答えないとね♪

たんぽぽの身体なら、両腕で抱きしめ片手は肩に、もう片方で撫でる形だが、

翠の身体だと抱きしめる場合胸の下に片手が来てもう片方の肘が肩に置かれて撫でる形になる。

まぁ、形はともかく、早速ナッデナッデムギュー

 

僅かに顔を赤くしながら気持ちよさそうにしてくれる翠(中身蒲公英)

 

蒲「ちょ、た、たんぽぽにばっか構ってるんじゃねぇよ!///」

 

…ここで自分に構ってくれずに他の女に構っているところで、

嫉妬しながら自分をアピールするとは…完璧だ!!

 

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『着せ替え人形、着せるはたんぽぽ、着せられるは翠』

 

俺は今、目の前の彼女から一時も、一瞬でも目を離せずにいる…

 

始まりはこの日の仕事が一段落したときだった。

 

翠「ごっ主人様〜!」

 

書類をまとめてトントンと二度ほど机に当てそろえ終えた正にその時。

元気な声と共に扉が開き俺に向けて飛び込んでくる翠の姿が。

今はたんぽぽだと分かっていても、普段絶対にしてこない行動にはギャップを感じずにはいられない。

 

「どうしたんだ、たんぽぽ?」

 

翠「ねぇ、ご主人様。これから暇?」

 

「仕事は今終わったところだけど、何かあるのか?」

 

翠「うん!ちょっと付き合って欲しいの。それじゃ、行こう!」

 

「って、ちょっ、ぅおわ!?」

 

と、何処に何しに行くのか問う暇も、俺の返事も聞かずにたんぽぽは俺を連れ出した。

 

そしてやって来たのは服屋。

以前俺がアイデアを見せ、針子を総動員してあっという間にゴスロリ服を作り出した服屋だ。

ゴスロリ服を売り出して以降、天の衣装を作り出した店として名が売れ、

今では豪邸一軒ほどの広さを持ち、針子の人数も倍以上になった。

製作速度も、俺が発案した足踏み式ミシンにより格段に上がってる。

まぁ、それはともかく…

 

「で、服屋に連れてきて何をしたいんだ?」

 

これで何処に行くのかが分かった。ならもう一つの問い、何をしたいか?

 

翠「もぅ、ご主人様ったら。服屋に着たからにはやることといったら決まってるでしょ♪」

 

「服を買いたいのか?」

 

屋、つまりはそれを売っている場所に来たらそれを買うのが当たり前。そう思って答えた。が、

 

翠「違うよ〜。買うんじゃなくて、作るの」

 

「作るって、服をだよな」

 

翠「もっちろん!実は前からお店のおじさんに頼まれてたんだ。

  ご主人様と一緒に意匠を考えて欲しいって」

 

「ふむふむ」

 

翠「暇なときいつでもいいから来てくれって頼まれてたの」

 

「なるほど」

 

まぁ、そういうことならいっか。別に特別用事があるわけじゃないし。

 

「そういうことなら。それで、たんぽぽはどんな服がいいんだ」

 

翠「あ〜、そうじゃなくてね。たんぽぽのじゃなくてお姉さまの服を考えて欲しいの」

 

「翠の?そういうことなら翠も呼んだ方がいいんじゃないか?」

 

アイデアを考え、作ってもらったからには本人の感想が必要だ。

と思ったが…

 

翠「そう思ったけど…お姉さまってば、折角ご主人さまが考えてくれた意匠の服、

  その場じゃ恥ずかしがってきてくれないでしょ?」

 

「まぁ、翠の性格じゃな」

 

翠「ご主人様の前でも自分からじゃ着てくれないし…それじゃぁ服屋の人にも失礼だよ。

  折角お姉さまのために作ってくれたのに、それを着てるところを見れないなんて」

 

「…そうだな」

 

結局、たんぽぽに勧められてやっと着てくれたけど、

逆に言えばたんぽぽが、つまりは口実がなければ着てくれなかった。

作者にとって、その作品を喜んでくれる姿こそが一番の喜びだしな。

 

翠「で…今はたんぽぽの身体ってお姉さまのものでしょ?

  なら、お姉さまの為に考えて作った服を私が着れば、作った服を着たお姉さまを見れるってわけ」

 

「おいおい…本人の了承も無いのにそんなことしていいのか?」

 

翠「いいのいいの〜♪お姉さまの為にもなるし、たんぽぽの為にもなるし、お店の人の為にもなるし、

  いいこと尽くめじゃん!」

 

「だから翠本人の…はぁ」

 

もう、何を言っても無駄っぽいな。何気に店員も期待を込めた視線でこっち見てるし…

 

「そんじゃ、考えますか」

 

翠「流っ石ご主人様!」

 

こうして意匠の考案会、服の作成会、完成品の品評会が開催された…

 

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〜まずは王道〜

 

翠「へぇ〜、これが月と詠が着てる服なんだ」

 

「うん、似合ってるぞたんぽぽ」

 

店「ええ。今や蜀の侍女服として広まっていますが、やはり将軍様方が着ると違いますね」

 

「だろ!(よし!いつか絶対皆にメイド服を着てもらおう)」

 

〜活発な所を強調して〜

 

翠「ご主人様、これすっごく動きやすいね!」

 

「ああ。俺のいた世界では運動用に作られた服だからな」

 

店「なるほど。確かに、布の面積こそ少ないですが、その分身体を存分に動かせますね」

 

「うんうん!(まさか…真ん中に”すい”って書かれた体操服にブルマがここまで似合うとは…)」

 

〜清楚な所を強調して〜

 

翠「ふ〜ん、色は二色だけなのに、なんだかいい感じ♪」

 

店「何やら神々しさを感じますな」

 

「元々この服を着てる人たちは神や自然、森羅万象に語りかけ祈ることを生業にしてるからな。

 (髪を下ろせば巫女に、ポニテで槍を持ちながらなら戦巫女に…いいねぇ)」

 

翠「ねぇねぇご主人様」(チョイチョイ

 

「ん?」

 

翠「むっふっふ〜」(シュルリ

 

「ブッファ!?(た、たんぽぽ…翠の巫女姿でチラリとポロリは…は、反則だ…鼻血が…)」

 

〜清楚な所を強調してpt.2〜

 

翠「今度は黒一色なんだ」

 

店「ふむ…こちらも何やら神々しさを感じますが…同職で?」

 

「こっちは神に身を捧げて祈る立場でね。巫女とはちょっと違うかな?

 (露出もそれほど無いし、こういうシスター服なら翠も着てくれるかな?)」

 

翠「ねぇねぇご主人様」(チョイチョイ

 

「ん?」

 

翠「むっふっふ〜」(スラリ

 

「ブッファ!?(うぅお…俺がアレンジしたスリットとニーソックスが作り出す生足の絶対領域…き、強烈だ…)」

 

〜華やかさを強調して〜

 

翠「ふわ〜、ご主人様。これすごいふわふわして綺麗だね」

 

店「身体を回転するたびにたなびき流れるこの裾の動きなんか特に良いですな」

 

「そ。身体の動きに連動して動くから、人と服が互いに引き立てあうんだよ。

 (赤一色のフラメンコ用のドレス…フラメンコの知識が無いのが恨めしい…綺麗だろうなぁ)」

 

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考えては作り、作っては試着し、試着しては評価し…これを繰り返して、いつの間にか辺りはすっかり茜空。

 

俺とたんぽぽは、店主店員に別れを告げた後、二着一組の山ほどの服を抱えて城に帰った。

スポーツバック二つ分の包みを両肩で背負う俺に対して、

翠の身体のたんぽぽは、俺の持つ包み×4程の大きさのを一つ肩で抱えてる。

実際俺よりも翠達の方が力があるとは分かっててもちょっとへこむな〜。

 

と、廊下を歩きながら考えてると前から誰かが走ってくる。

 

蒲「ご主人様、たんぽぽ!一体今まで何処に行ってたんだよ?」

 

走ってきたのは翠だった。

 

「何処って…仕事が終わってからたんぽぽに声掛けられてね。それから今までずっと服屋にいたんだ」

 

蒲「服屋〜?服見て買うだけでこんなに時間が掛かるのか、

  って、まさか二人が抱えてるものって全部…服?」

 

「いや、見て買うんじゃなくて、考えて作って試着して作った服もらって帰ってこの時間になった」

 

蒲「…はぁ?」

 

俺の答えに翠は呆けてしまった。そこを後ろから迫ったたんぽぽに捕まった。

 

翠「ちょうどいいや。ねぇご主人様、今からお姉さまにも着てもらおう?」

 

「う〜ん、そうだな。寸法とか違ったら作り直しに行かなきゃだしな」

 

蒲「着るって…その作ってきたって言う服を?」

 

「「うん」」

 

蒲「その服って…ご主人様が考えた服なんだよな?」

 

「「うん」」

 

蒲「着るって…どれを?」

 

「「う〜ん…全部?」」

 

数秒間の沈黙。やがて…

 

蒲「それじゃぁ、また明日な」

 

と、さりげなく立ち去ろうとするけど、

そうは問屋のたんぽぽが許さない。

 

翠「それじゃ、ご主人様の部屋にいこー!」

 

蒲「離せ、離せーーーーー!!」

 

翠の首根っこを掴み抱えてたんぽぽは歩き出した。

肩越しで翠が暴れてもアウト・オブ・ガンチュウ。

う〜ん、さすがはたんぽぽ。

 

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俺の部屋に着くまで暴れ続けたが、結局たんぽぽから逃げ出せず、部屋に放り込まれた。

 

翠「さぁって、お姉さま、着てもらうよ!」

 

蒲「も、もう着てきたんだから私はいいだろ!?///」

 

翠「ダメだよ、お姉さまー。この服を着たお姉さまの姿は見てもらえたけど、

  たんぽぽのは見てもたって無いんだから」

 

蒲「ン?待て待て!てことは何か?

  私の身体がこの服を着てるところ、ご主人様は見てるってのか!?」

 

「うん♪」「ああ」

 

蒲「ちっくちょー!何てことをーー!!」

 

たんぽぽと同時に頷くと、翠は恐らく羞恥の余り、俺に飛び掛ってくる。

が、寸でのところでたんぽぽに押さえられた。

 

翠「暴れない暴れない♪てなわけで…ご主人様、

  たんぽぽが押さえておくから着替えさせちゃって♪」

 

「ああ、わかった」

 

蒲「何が、ってわけなんだ!離せ、離せーーーー!!///」

 

包みの中から適当に一着取り出して、それを着せようと、

翠の服に手を…伸ばした所で俺は動きを止めた。

 

特に何も考えずに着替えさせようとしてたけど、客観的にその光景を見てみると…

 

嫌がり暴れる少女…

 

それを押さえつける、少女よりも年上の女性…

 

押さえられ自由を奪われている少女の衣服を、

 

無理やり剥ぎ取って着せ替えようとする俺…

 

って!まるっきり危ない奴じゃないか!!

 

そのことを言って押さえ役と着せ替え役を代わって貰った。

 

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一人だけ着替え、見られるのがイヤだという意見を聞き、

たんぽぽも一緒に着替えることになった。

 

一着着るごとに、俺はものすごく感動した。

 

メイド服、ブルマ、巫女服、シスター服、ドレス、etc…

それらの服をおそろいで着こなす二人…

その姿で誘惑してくるたんぽぽに対して、

顔を真っ赤にしながら間に入ってくる翠…

 

抑えろ、抑えるんだ俺!

サイズは問題なかったから、このまま貰えるって分かっても、

新作の服をその日の内に汚すなんて愚行、許されん!

 

蒲「う〜ん、ちょっと地味さが入ってるこれならまだマシかな」

 

翠「お姉さまは”シスター服”が気に入ったんだ。

  でも〜、どうせならこういうことして♪」(スラリ

 

蒲「うぅわぁ!なななななな、何すんだよ!離せたんぽぽ!///」(シュルリ

 

今は翠がシスター服、たんぽぽが巫女服を着てるんだが、

シスター服のオプションのスリットの部分をたんぽぽが捲り、

それに抵抗しようとして白い長襦袢が開かれ緋色袴がずり下げられる。

 

ぬぅおぉぉおおお!なんというチラリズムの連発!?

 

気付いたとき、俺は既にル○ンダイブで二人に飛び掛っていた…

 

 

 

翌朝、俺は白く汚れた服を着た翠とたんぽぽの間で目を覚ました…

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『翠ちゃんの憂鬱』

 

俺は今、心配している…

 

不幸の日で皆が入れ替わってから数日が立ったある日。

俺は、何やら落ち込んでいる翠を見かけた。

 

「どうしたんだ、翠?」

 

問いかけてみても、返って来たのは、

 

「…あぁ、ご主人様。別に…なんでも無いよ…」

 

と、態度から、言葉からして明らかに何かありますって感じだが、

翠の上にある雨雲が余りにも濃く、降り注ぐ雨の勢いが激しかったんで、

とりあえずこの場は一人にしておくことにした。

 

それから暫く様子を見ていたんだが…

 

〜手合わせ鍛錬において〜

 

「てりゃてりゃー!お姉様、いつもより動きが遅いよ!」

 

「くっ、元はたんぽぽの身体だろ!くっそ〜、なんだか動きにくい!」

 

自身の身体に追い詰められ、

 

「そらそら!翠よ、いつもよりへばるのが早いのではないか?」

 

「ちっくしょ〜!身体が言うこときかねぇ!」

 

今はたんぽぽの身体で、自分の身体との差異を痛感し、

 

「ほらほら、翠ちゃん。矢は真直ぐにしか飛んでこないとは限らないわよ!」

 

「何でそんなおもちゃに苦戦するんだー!?」

 

あまつさえ、キューピットの弓矢を操る紫苑(外見璃々ちゃん)に苦戦してる…

 

〜内政面関係において〜

 

「出来ましたか?」

 

「う〜っが〜!こんな難しいの、私が出来るわけ無いだろ!」

 

「はわわ!ご、ごめんなさ〜い!つい普段たんぽぽさんに手伝って貰ってるのと同じ基準でお願いしてました」

 

「なっ!たんぽぽ、こんなのができるのか!?」

 

改めて従妹と自分の頭の出来の差を突きつけられていた…

 

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あれから数日たって…

また例のオープンカフェの一席で黄昏ている翠を発見。

 

「や、翠。またここで会ったな」

 

「…あぁ、ご主人様」

 

「最近良くここに来るのか?」

 

「…ほっといてくれよ」

 

向かい側の席に座りながら問いかけたら、

プイッと若干拗ねながら俺から目を背けた。

 

このまま気が晴れるのを待っても良いけど、

多分暫く機嫌は直らないだろうから…

ここはダイレクトに行こう。

 

「…気にしてるのか?今の状況を」

 

図星だったらしく、身体がごく僅かにだがビクッと跳ねた。

 

「武において皆に一歩及ばないことに…

 言い方悪いけど、智においてたんぽぽに劣っていたことに」

 

「…そうだよ…今の私は皆よりも弱いよ…」

 

開き直って、って感じじゃないな。明らかに落ち込んでる。

 

「別にそこまで落ち込むことは無いだろ。

 確かに、今はたんぽぽの身体になって衰えた所はあるけど、

 それは仕方無いことだし、今の状態がずっと続くって分けでも無いし」

 

「でも…今の入れ替わったこの状態。詠の不幸の日に偶然起こったことで、

 その後直そうと思っても直らなかったんだぜ。このまま直らなかったら、私は…」

 

不安を露に訴えかけてくる翠を何とか落ち着かせようとする。

 

「翠は…確かに今はたんぽぽの身体だけど、武では俺より強…

 って、余り褒めることになってないな…

 といにかく、そんじょそこらの兵より遥かに強いじゃないか」

 

「…敵兵に勝てても、敵将に負けるようじゃダメだろ…」

 

「う…」

 

た、確かに…

 

「で、でも焔耶にはいつも勝っじ」

 

「それはたんぽぽの戦い方なら、だろ。

 私の戦い方は、どっちかっつうと焔耶の戦い方のほうが似てるし…

 それを今の身体でやったら…」

 

…ゐゃばい…非常にヤヴァイ…なんだか、元気付けるつもりが更に落ち込ませてる。

…ここは無理に具体例を挙げるんじゃなくて、もっと直球で行ったほうがいいな。

 

「フゥー…なんだか翠らしくないな」

 

「…どういうことだよ」

 

「そうやって弱気になってる所。言い方悪いけど、

 翠の身体の時でも負けるときは負けるだろう。

 でも、その時の翠はちょっと悔しがっても、直ぐ後には持ち直して、

 むしろそれを糧に腕を上げようとするじゃないか。

 でも…今の翠は、確かにたんぽぽの身体になってからは負け越しが続いて…諦めてしまってる」

 

「…でも」

 

「それだ。でもなんて言葉が出てる時点でダメだ。

 諦めなかったら絶対に叶うって分けじゃないけど…

 少なくとも諦めたら、もうその時点で終わりだ。

 そのままなら今の翠はずっとそのままだよ」

 

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力説する俺を、翠がキョトンと見つめ返してくる。

まぁ、普段の俺じゃ言わないようなことを言ってる自覚はあるけどね。

 

「力が足りないなら鍛えてつければいい。

 技が無いなら他の人のを見るなり考えるなりして覚えればいい。

 頭が足りないなら勉強すればいい。

 言葉にするのは簡単で、実際やるとなるとかなり大変だけど…

 翠ならやれるって、それだけの力が、その心があるって俺は信じてるよ」

 

翠の頭を撫でながら、俺が出来る最大の笑みを見せる。

何秒か、翠は俺の顔を見、やがて、なんだか笑いをこらえながら下を向いた。

 

「ったく、格好つけちゃって…そういうこと言うならまずご主人様が実行しろよな」

 

「う…お、俺は良いんだって。適材適所って言うだろ?

 武では皆に敵わなくても、内政面で頑張ってるんだから」

 

「あはは」

 

口からは笑い声がこぼれてるけど、俺は下に向けた顔の、

彼女の頬から一滴の水滴が落ちるのを見逃さなかった。

でも、それを指摘することはしない。

 

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暫く頭を撫でていると、気が晴れたのか、

涙を誤魔化すように勢い良く顔を上げ、音を立てて両頬を張った。

 

「ウッシ!そんじゃ早速特訓だ!ご主人様、ありがとうな」

 

「礼を言われるようなことじゃないよ。でも、良かったよ。

 翠が元気になってくれて」

 

「あ、あぁ…じ、じゃあ私は行くよ!」

 

「ん、ここは払っておくよ」

 

勢い良く席から立った翠は城に向かって走り、出そうとしたところでピタッと止まった。

その場にたって何やら呟いてる。

 

「翠、どうしたんだ?」

 

「…ご、ご主人様。チョット目を瞑ってくれ…」

 

「?ん、わかった」

 

言われたとおりに目を瞑る。

視界が暗転して十数秒。何をされるのかな〜っと思っているところで、

肩に手を置かれたのを感じた。

 

誰かは考えるまでも無いけど、何をされるのか気になって、

手を置かれた方のほうを向きながら目を開けてみる。

 

視界に入ったのは…目を閉じたどアップのたんぽぽの顔。

そして…唇には彼女の感触。つまり、俺は今…翠とキスしてる!?

 

数秒して、唇の感触に気付き目を開き、俺と視界が交差すること0.5秒。

翠は俺を押し飛ばしつつ数m飛び退いた。

突然の力に、座ってる状態で踏ん張ることが出来ず、

俺は椅子と一緒に地面に倒れた。

背中と後頭部に痛みが走るけど、それ以上に、俺は翠の行動に驚いていた。

 

「す、翠?今のは…」

 

「〜!…れ、礼の代わりだよ!う〜〜頬にするつもりだったのに…

 さては狙ってたな、このエロエロ魔人!///」

 

「い、いや…翠がこんなことしてくれるとは思ってなくて…」

 

「っ/// と、とにかく、ありがとうな!///」

 

言いながら振り返るや、砂煙を上げながら城に向けて走り去ってしまった。

 

後に残された俺の頭の中では、

”翠がキスした。翠にキスされた。翠が自分から俺にキスしてくれた”

ということがリフレインしていた。

 

その後、俺は心の中で叫んだ…

妹キャラの翠…Good MOE!!

 

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チェンジシリーズ『翠 ⇔ 蒲公英 編』いかがでしたでしょうか?

 

なんというか、一刀の種馬っぷりを遺憾なく出してしまいましたwww

 

それにしても、実際この二人が入れ替わったらどうなるんでしょうね?

 

この話はあくまで作者の主観ですから、読者の皆さんがどう感じるかは分かりませんが。

 

 

足踏み式ミシンに関しては…まぁ、真桜がいなくてもこれくらいならできるでしょう。

 

ドリルの他にも眼鏡やらブラにパンTなんてものがあるんだから、これくらいならできるでしょう。

 

 

さて、今後の予定ですが…

 

ショタ一刀シリーズでは【超距離障害物競走】(鈴々・季衣・流琉・思春・明命)の共通話編が、

 

チェンジシリーズでは『紫苑 ⇔ 璃々 編』が一番進んでいます。

 

確定情報では無いので、今後どうなるかは分かりませんが、お楽しみに。

 

ではこの辺で…

説明
予告どおり、翠⇔蒲公英編です。
もはや決まり文句となってますが、
今回もキャラ崩壊前提、作者の主観です。

それでも良いという方、どうぞ!
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コメント
ギャップがいいですね。(ブックマン)
蒲公英の身体の翠、翠の身体の蒲公英・・・・・・すげぇ迫力ww(デルタ)
シンさん あくまで妹キャラの中で、ですので…詠は若干妹には届いていないのが作者の主観(MiTi)
ツンデレは音々音だけでなく詠もいるぞ(シン)
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真†恋姫無双 チェンジシリーズ 一刀  蒲公英 

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