不細工な妖精
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説明
異世界物という漫画ジャンルが人気らしい。どのお話にもコボルトやゴブリンが登場していて、作者が別々なのに 申し合わせたように魔物の容姿が似ている。全てのキャラクターは空想上の産物だから 同じ姿にする必要は無いはずなのに 漫画家に想像力が足りないのか?ゴブリンとコボルトの意味を調べてみると、日本語だと小鬼とか 屋敷に住み着いたイタズラ好きの妖精や邪な妖精と書いてある。妖精のイメージはピーターパンのティンカーベルだったんだけど、不細工な妖精もあるんだねぇ。ドイツ圏のコボルトは英語で訳すときにゴブリンとなることもあり、犬の妖精なんてことは書いていない。犬以外の容姿も多かったが1990年ごろのファンタジーからコボルトは犬っぽい容姿が定着していったようだ。西洋の妖精は日本の妖怪だが イタズラ好きの妖怪とは まるで座敷わらしではないか。日本人だから贔屓目に見るのかもしれないが、座敷わらしの方が愛嬌があって好きだ。僕らに小鬼/妖精の視覚的イメージを刷り込ませたのは ハリーポッターの映画なのかも知れない。漫画に出てくるゴブリンはハリーポッターのトビーによく似ている。トビーはゴブリンではないというが、そもそも屋敷に住まう小鬼とイタズラ好きの妖精の区別が曖昧だ。ヨーロッパの国によって呼び名が違うだけで 元々はみんな同じようなものらしいのだ。結局 みんな座敷わらしなのだ。だから 厳密にいうとゴブリンとコボルトを別に登場させるのはおかしいし、さらに唐突に北欧神話のフェンリルだけ登場させるのはもっとおかしい。でも日本人はこれで良いのだ。八百万の神の神社も 仏の寺もどちらも拝み、天皇を慕い、お盆がくると供え物をして線香に火をつけしんみりと手を合わせるのにハロウィーンで大騒ぎをする。教会で結婚式をしてお寺で葬式をする。ギリシア神話の神々で星占いをして、キリストのクリスマスを楽しむ。 日本人は神も悪魔も関係無い無節操さが素晴らしいのだ。 すべてを受け入れて(消化吸収する)新しい文化にまで高めてしまうのが 日本人の素晴らしいところなのだろう。だから日本的には ゴプリンは小さいくせに鼻と耳が大きくて、コボルトは犬っぽい連中で良いのだ。そのうち 日本の漫画に定着した容姿は 吸血鬼のように世界の規準になるのだろうな。
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