完全オリジナル「時空の解放(序章)」
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序章

 

―轟く砲声、立ちのぼる水柱、炎を吹き上げる艦、声を張り上げる見張り員。

 

「戦艦ピサ、撃沈!」「戦艦レイピア、命中!傾きかけています!」「重巡ピューリ、駆逐艦リーク、戦闘不能!」

 

奮戦し続ける一隻の重巡洋艦。しかし…

 

「三番砲塔被弾、射撃不能!」

 

重巡洋艦を嘲笑うかのように砲撃し続ける敵戦艦。

 

「くっ…ここでやられるわけにはいかないわ!あと一隻…あと一隻だ!」

 

重巡洋艦は傷付き、直撃を受ければ無事では済まされない。

 

「これで決めるわ!魚雷、発射ー!!」

 

砲声と共に、目を覚ます一人の女子高生。

 

(夢…か)

 

目を覚まし、甲板に出ると一面に広がる海と青き空が広がっていた。

 

(風が気持ちいいー)

 

客船の甲板で潮風に当たりながら背伸びをする一人の少女。

 

名前は、高山和美。17歳の女子高生である。

 

2009年11月4日の秋に親といっしょに北海道旅行で、青森〜函館間の客船に乗って向かっていた。

 

久しぶりの旅行にわくわくしていた和美であったが、突如大きな爆発とともに船が揺れる。

 

突然の出来事にパニック状態に陥る乗客。

 

(なんで、こんなことに!)

 

心の奥で悔やみながらもライフジャケットを着ようとした次の瞬間、再び爆発とともに揺れて、船が一気に傾いた。

 

和美は海へ放り出され、意識がだんだん薄れてゆく。

 

(ここで死ぬなんていやなのに・・・)

 

心でそう思いながらも和美は意識を失いかけそうなときに、頭に響く声。

 

(助けて・・・―を助けて。)

 

それが何を意味するのか、今の彼女にはわからない。

 

説明
現在、執筆中のオリジナル小説です。ライトノベルにしようとしたら、仮想戦記になりそうです。でも気にしないで。
コメントくださいー。
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オリジナル 仮想戦記 戦記 

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