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〇1944年1月14日、海軍のワークス中尉とフォーラー二等軍医が交霊会に列席すると同月19日に彼らは地元の警官たちを連れてきて、交霊会の最中だったダンカンは地元(スコットランド)の警察官に逮捕さる。 逮捕後、ダンカンの罪状は何度か代わり、最終的には魔術・魔法などを修練したり使ったりするものは有罪だという、「魔術法」によって裁判を受けることになった。この裁判記録は、「The Trial of Mrs. Duncan(ダンカン夫人の裁判)」として、翌年、出版されている。

 

※ダンカンは、9か月の間実刑を言い渡される。

 

〇そして、1956年11月、警察は再びダンカンに目をつけた。彼らは捜査令状もなしに個人宅のドアをノックし、踏み込むとキャビネットに向かい、ダンカンをつかまえフラッシュライトで写真を撮った。この際、家中が捜索されたが、トリックにつながるものは何も見つからなかった。彼女は意識を失ったまま放置され、呼ばれた医師によると深いショック状態にあったという。

 

〇ダンカンの娘は、このとき彼女の胸と腹部には受け皿ほどの火傷の跡があったといっている。そしてそれから5週間後に亡くなってしまうのだ。死因の一つは、この警察の強引な捜査にあったといわれている。

 

〇歴史の一時期にだけ現れて、不幸の中に消えていった。エクトプラズム型の霊媒たち。その名誉がこれから少しでも挽回されていくことを、筆者は祈っている。

 

〜〜〜ムー、2024年、3月号「エクトプラズム心霊事件の謎」文中より〜〜〜〜

 

 

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