九尾の狐
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説明
僕が中学生の頃、冬の早朝に 新聞配達をしていると 新雪にキタキツネの足跡を見つけることが時々あった。物語ではすぐにキツネと触れあったり、心を通じあったりして仲良くなるが 現実では絶対にあり得ない。野性動物は 近寄ると敵対するし、僕らは小学生の頃から、キタキツネに触ってはいけないと教えられていた。咬むから危険だというより、エキノコックスという寄生虫がいるから危険なのだと教えられていたのだ。エキノコックスは1990年頃まではキタキツネの約20%くらいに寄生していたらしいが現在は40~60%に増えているらしい。因みに犬にも1~3%くらいは見つかっているそうだ。 エキノコックスはもう北海道だけの問題ではなくなってきている。1999年には青森県で出荷する豚のレバーから見つかっているし、2005年に埼玉県の犬、2014年は愛知県の野犬の糞から見つかっているそうだ。エキノコックスはキツネや犬の糞に含まれた卵がネズミの体内で孵化して幼虫になり、そのネズミがキツネや犬に食べられたりして体内で成虫になる。そしてキタキツネや犬の体内で卵を産み糞によって外に撒き散らされるのだそうだ。人はキツネや犬が撒き散らしたエキノコックスの卵が果実や山菜、殺菌していない川の水などに紛れて経口摂取してしまうらしい。卵は肉眼では発見できないというから、知らないうちに体内に侵入されてしまうようだ。むかしの漫画で7年たってから死ぬ技で「七年殺し」というのが流行ったことがあるが エキノコックスに寄生されると5~10年くらいで肝臓がだんだん腫れてきて 放置すると90%以上の人が死亡するらしい。肝臓病はB型C型肝炎だけではないのだ。ふれ合って モフモフと幸せな気持ちになるのはファンタジーの世界だけなのだ。愛らしさは危険を秘めている場合があるから注意した方が良い。だから結婚は もしかしたら命取りになるかも知れない。それは結婚という名の寄生かも知れないからだ。その場合は7年たつと だんだん尻尾が増えていき九尾の狐となり妖力を発揮するのだ。
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