真・恋姫無双アナザーストーリー 雪蓮√ 今傍に行きます 第4.3話 SideStory 03
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真・恋姫無双アナザーストーリー 雪蓮√ 

今傍に行きます 第4.3話 SideStory 03

 

 

 

【雪蓮の夢】

 

お昼休み中、食事を食べ終わった私は教室でのんびりしていた

 

「雪蓮〜」

 

その静寂を打ち破る悪魔の声が聞こえてきた

 

「なによ優未、ちょっとだらけ過ぎよ」

 

「だって〜暇なんだもん、あ〜あ、なんか面白いことないかな〜」

 

「あんたが言うとろくでもないことが起きるから止めて欲しいんだけど」

 

「またまた〜結構楽しんでるくせに♪」

 

「どこをどう見たら楽しんでるように見えるのよ、まったく、はぁ〜」

 

(今はそれ所じゃないってのに)

 

「お!お!お困りですか?お困りなんですね!この優未様になんでも話してみなさ〜い」

 

優未は水を得た魚のように目を輝かせて私を見てきた

 

「いやよ、なんで優未に話さないといけないのよ、それに対した事じゃないわよ」

 

(しまった、私としたことが優未に餌を与えたようなものじゃない)

 

「もう転校して1ヶ月近くになるってのに私のこと解ってないな〜そんな面白そうなことほっておくわけないじゃん!」

 

「はぁ〜、迂闊だったわ、でもダメよ、言えないものは言えないの」

 

(こんな悩み優未になんて話せるわけないじゃない……)

 

「いいじゃないの、話せば少しは楽になるもんよ」

 

「そうね、でもあんたには話せないわね」

 

「えーなんでよー」

 

優未は私の机に顎と手を乗せて口を尖がらせていた

 

「……随分食いつくわね優未」

 

「だってー雪蓮が悩んでるなんて雪蓮らしくなーい」

 

「失礼ね私だって悩みの一つや二つあるわよ」

 

「なら教えてよ〜」

 

「しつこいわよ」

 

「ぶーいいもん、北郷君に言いつけてやる!」

 

優未はつい1ヶ月ほど前に知り合った一刀の名前を出してきてびっくりした

 

「な、なんでそこで一刀が出てくるのよ!」

 

「へーんだ、北郷君とは友達になってたまに愚痴聞いてもらってるんだもーん」

 

「な!まさか私のこと言ってるんじゃないでしょうね!」

 

「悩みを明かさない雪蓮には教えませーん♪」

 

「くっ、なんて卑怯な子!」

 

(迂闊だったわ、まさか一刀といつの間にか知り合いになっているなんて……私も近いうちに一刀に会って優未にどんなこと言われたか聞かないといけないわね)

 

「ふっふっふ、ならおとなしく教えなさーい♪」

 

「対した事じゃないって言ってるでしょうに」

 

「それでも聞きたい聞きたい聞きたい〜」

 

「あ〜もう、うるさいわね、わかった、わかりました!教えるわよ」

 

「ほんと?やった!」

 

「はぁ〜なんでこんな友達持っちゃったのかしら」

 

「なに言ってんのよ!ベストフレンドじゃない!私たち♪」

 

「どこがよ、優未が絡むといつもろくなことがないのよ」

 

「まあまあ、今はそんな事いいから、で?悩みってなになに?」

 

「ほんと、対したことじゃないのよ、ただ、ここ最近同じ様な夢が続いてるってだけよ」

 

「ふ〜ん、たとえば?」

 

「たとえば?そうね……私がお酒を飲んでる所に一人の男性が近づいてきて話してるとか」

 

「雪蓮がお酒なんて飲むなんて不良だ〜」

 

「だから夢の話だって言ってるでしょ」

 

「冗談だって、他にはないの?」

 

「他には?これは、あんまり話したくはないんだけど……」

 

私は優未にここ最近見た夢を話し出した

 

「ふむふむ、それがここ最近続いていると」

 

「続いてるって言っても毎日見てるわけじゃないのよ?確かにここに引っ越してきて1週間は同じ夢を見続けたけど、それからは週に2・3回程度にはなったわ」

 

「でもそれって、共通したところあるよね」

 

「共通した所?」

 

私は今の話で共通した部分などあっただろうかと首をかしげた

 

「あったじゃない、たった一人の男性だけが声も姿すらわからないってところが共通してるじゃない」

 

「!そう言えばそうね……」

 

(確かに、男性だけがいつもあやふやだったわね……あれは誰なのかしらとても大切な人に感じるんだけど)

 

「そんなに悩まんでもいいんじゃない?ただの夢なんでしょ?」

 

「そうなんだけど、なんか忘れちゃいけない様な気がするのよね……」

 

(そう、忘れちゃいけないとても大切な思い出のような……)

 

「まあまあ、気楽に行こうよ気楽にね♪」

 

優未が左肩を叩こうとした時だった

 

(パシンッ!)

 

「え?」

 

優未の手は私の手によって叩かれていた

 

「あ……ごめん、昔っから左肩に触れようとするとなぜか反射的に叩いちゃうのよね、あはははは……」

 

「夢よりこっちの方が重症なんじゃないの?」

 

「うん、まあそうなんだけどね、誰が触ろうとしてもダメなのよ、何かのトラウマなのかしらね」

 

「誰が触ってもって、親も?」

 

「うん……あ!でも意識してれば平気なのよ、無意識の時に触られるとね……」

 

「そうなんだ……」

 

(これはやっぱりあの時の傷が原因なのかな?卑弥呼様に報告したほうがいいわよね……嫌だけど)

 

-キーンコーンカーンコーン

 

「あ!ほら昼休みも終わりよ、ほらほら!優未も次の授業の準備しないと!」

 

「う、うん」

 

私は半ば無理やりに話を終わらせ優未を席に着かせた

 

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「優未帰るわよ」

 

放課後になり私は優未の席に向った

 

「ごめーん、私よる所があるから先に帰ってて」

 

「また、一刀の所じゃないでしょうね」

 

私は廊下を歩きながら優未に聞いた

 

「あはは〜、だったらよかったんだけどね〜」

 

「そう、ならいいわ」

 

「おやおや?ヤキモチですか?」

 

「な!違うわよ、また愚痴に付き合わされる一刀が可哀想と思っただけよ」

 

「ほんとにそれだけ?実は北郷君のことが、痛っ!」

 

「なにくだらないこと言ってるのよ、殴るわよ」

 

「もう殴ってるじゃないのよ〜痛〜いたんこぶが出来ちゃった〜雪蓮撫でて〜」

 

「いやよ、自業自得でしょ」

 

「うぅ〜、ひ〜ど〜い〜……はぁ、とりあえず用事済ませてこないといけないからいくね〜」

 

「随分と嫌そうね」

 

「まあね、会いたくはないんだけど会わないといけないから」

 

「まあ、がんばりなさい」

 

「う〜、それじゃね〜」

 

優未は肩を落としとぼとぼ歩いていった

 

「ほんとに嫌なのね」

 

私は苦笑いを浮かべながら優未を見送った

 

「あれ?雪蓮、こんな所でなにしてるんだ?」

 

「え?あ、一刀」

 

声をかけられ後ろを振り返ると一刀が道着で立ち軽く肩で息をしていた

 

「部活中?」

 

「自己鍛錬かな、部活の先輩たちは、進路相談とかで今日は部活自体ないから」

 

「一刀って剣術バカ?」

 

「ははは、それはちょっと酷いな」

 

一刀は頭をかきながら苦笑いを浮かべていた

 

「雪蓮はこんな所でなにしてたの?」

 

「今ここで優未と……」

 

(そうよ、丁度いいわここで優未のこと聞かないと)

 

「雪蓮?」

 

「一刀ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

 

「え、なにかな、わかる事なら答えるけど」

 

「そ、なら簡単だから問題ないわ、優未と度々会ってるの?」

 

「え?優未さん?前の休日の時に会っただけで学校では会ってないけど」

 

「あら、そうなの?」

 

(それはそうと、いつの間に『さん』になってるのよ)

 

「うん」

 

「それじゃ、愚痴なんて聞いてる?」

 

「愚痴?聞いたことないけど」

 

「そう、ならいいわ」

 

(優未……明日はお仕置きね)

 

(ブルブル!)

 

『い、今の寒気は……嫌な予感が明日学校休もうかな〜は、ははは〜』

 

優未は両肩を抱きしめながら苦笑いをしていた

 

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「はぁ〜、優未にも困ったものね」

 

「なにか優未さんと何かあったの?」

 

「まぁ、色々とね、一緒に居ると疲れるのよ」

 

「ははは、それは大変そうだね、俺でよかったらいつでも相談に乗るよ、役に立つかはわからないけどね」

 

「でもいいの?自己鍛錬中なんじゃないの?」

 

「別にかまわないよ、雪蓮みたいな綺麗な人に頼られるのはうれしいからね」

 

「ありがとう、それじゃ、お言葉に甘えて聞いてもらおうかな」

 

私は頬を赤らめ一刀に微笑んだ、それから優未のこと、夢のことを話した

 

「そんなことがあったんだ」

 

私たちは学園のテラスで話していた

 

「ええ、楽しい夢もあるんだけどそれでも、必ずいつも一緒に居る男性の顔や声がわからないの」

 

「でも羨ましいな」

 

「え?」

 

「その男の人はきっと幸せだったんだろうね」

 

「どうしてそう思うの?」

 

「だって無茶な注文されても文句も言わず笑っていたんでしょ?」

 

「ええ、多分、顔はわからないけどしぐさでなんとなく」

 

「それに、嫌いな人にそこまでしないと思うよ?」

 

(言われてみればそうよね、わざわざ付き合う必要もないものね)

 

「夢に出てくる女の人って雪蓮見たいなんだよね、俺なら喜んじゃうかもな」

 

「っ!え?そ、それって……え!?」

 

(た、確かに夢の中の女性は私に似てるけどってどうして私が恥ずかしがってるのよ!)

 

「し、雪蓮?」

 

「な、なんでも!なんでもないのよ!」

 

私は両手をばたばたと振りなんでもないとアピールした

 

「?そう、ならいいけど」

 

「そ、それじゃ私帰るわね!一刀も鍛錬がんばってね!……あっ」

 

「危ない雪蓮!」

 

私は椅子から立ち上がったが歩き出した時に躓いてしまった

 

「あつつ……大丈夫か雪蓮」

 

「え、ええ、だいじょ、ぶ」

 

私は目を疑った誰が触っても拒絶していた左肩を一刀が支えていたのだ

 

「どうかしたの雪蓮?まさかどこか怪我でも!?た、大変だ早く保健室行かないと!」

 

一刀は大慌てで私を抱きかかえ保健室へと連れて行こうとした

 

「だ、大丈夫だから!ちょっとびっくりしただけだから!」

 

「ほんと?本当に大丈夫なんだね?」

 

「ええ、大丈夫よ、それより降ろしてくれると嬉しいんだけど」

 

「え、あ!ご、ごめん!」

 

「あ、あの一刀一つ頼みがあるんだけど」

 

「なに?俺に出来ることなら」

 

「左肩にふれてほしいんだけど」

 

「?そんなことでいいの?」

 

「ええ、お願い」

 

「わかった」

 

私は左肩に触れようとしている一刀に一瞬身構えた

 

「さわったけど」

 

「……」

 

(意識して抑えてみても嫌な感じがまったくしない、お母さんや優未がさわってもダメだったのになんで?)

 

「あ、あの雪蓮?」

 

「え?ああ、ごめんなさいもういいわよ」

 

「それで左肩になにかあるの?」

 

「ええ、実は……」

 

私は一刀に左肩に関することを話した

 

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「そうだったんだ、だからあんな事いったんだね」

 

「ええ、これのせいで結構友達に嫌な思いさせちゃってるからね」

 

「あはは、でも事情がわかればみんなそんなこと思わないんじゃないかな」

 

「そうだといいんだけどね」

 

「大丈夫だよ、雪蓮はみんなに人気があるみたいだし、そんなことないって」

 

「あ〜確かにそうかもしれないんだけど、殆どが女子からなのよね〜」

 

「え、そうなの?俺のクラスじゃ結構噂になってたよ美人が転校してきたって」

 

「まあ、実際は男子にもあるっぽいけど、その女子が男子を近づかせないのよね」

 

その光景を思い出し苦笑いをした

 

『男子が天音様に近づくんじゃないわよ!穢れるでしょ!』

 

(もう、笑うしかないわよ)

 

「そうなんだ、それじゃ道理で及川も近づかないわけだ」

 

「及川君って一刀のお友達の?」

 

「友達って言うか腐れ縁みたいなもんかな」

 

「へーまるで私と雪蓮みたいね」

 

「「え?」」

 

テラスの入り口に優未が立っていた

 

「上から雪蓮が見えたから来て見たんだけど……お邪魔だったかしら?にしし♪」

 

「そんなことないよ、ね、雪蓮」

 

「え、ええ」

 

(私はちょっと残念だったかしら……)

 

「そう?なら私も相席しよーっと」

 

(あやー相変わらず女心のわからない北郷君ですね、かという私も便乗して座っちゃったりしてるけどね)

 

「ちょっとなんでそんなに一刀の近くに座ってるのよ」

 

「え?そうかな?どう思う北郷君」

 

「ど、どうと言われても……」

 

「あんたはこっちに来なさい!」

 

「えーやだー北郷君の隣が……そうですね〜雪蓮の隣がいいよね〜」

 

「ええ、そうね、ワタシノトナリニスワリナサイ」

 

「し、雪蓮?俺は別にかまわないよ?」

 

「ほんと!?」

 

「優未?」

 

「え、あ、あははは、私は雪蓮の隣がいいな、是非隣に座らせてください!」

 

「ええ、そうしなさい」

 

「と、所でどんな話を二人でしてたの?北郷君!」

 

「え?ああ、優未さんのこととかかな」

 

「私のこと?やだなー北郷君もしかして私に興味あるの?それならそうと……痛っ!」

 

「違うわよ、私があんたに対しての苦労話を聞いてもらってたのよ」

 

「いたた……もう!頭ばかり叩かないでよね!馬鹿になっちゃうでしょ雪蓮!」

 

「大丈夫よあんたなら、そんなことより、優未?あんた私に謝ることあるわよね」

 

「謝る事?なんかあったっけ?」

 

「一刀から聞いたわよ、優未、休日に一度会ったきり会って無いそうね」

 

「あ……もしかして、ばれちゃった?」

 

「もしかしなくてもそうよ、どうしてくれようかしら?」

 

「ひー雪蓮が指鳴らしてるー助けてー北郷君!」

 

「え、お、俺!?」

 

「あら、優未のこと助けるの?助けるなら……」

 

「どうぞ、お好きなように」

 

「うわーん!北郷君が見捨てたー」

 

「自業自得、よ!」

 

「痛っーーーーーーーーー!」

 

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「今日はこれで許してあげるわ」

 

「うぅ〜まだ頭がズキズキする〜」

 

優未の頭に見事なたんこぶの塔が出来ていた

 

「ひ、冷やすものもらってこようか?」

 

「ありがとう、北郷く〜ん」

 

一刀は食堂内に入っていった

 

「一刀は甘いわよ」

 

「そこが北郷君のいいところよ」

 

そんな一刀を私と優未は見ていた

 

「そうだ優未、私の左肩にふれてくれないかしら」

 

「?別にいいけど嫌なんじゃないの?」

 

「一つ確認したいことがあるのよ」

 

「別にいいけど……ふれたよ?」

 

「……ありがとう」

 

(やっぱりダメ……ふれられてるだけで嫌な気分になってくる……なんで一刀だけ……)

 

「どうかしたの?」

 

「実は……」

 

「ふ〜ん、北郷君がふれてるのは大丈夫なんだ」

 

「ええ、なんでかよくわからないのよ」

 

「う〜ん……」

 

(それって、やっぱ北郷君が他の誰よりも特別だからってことかな〜なんだか妬けちゃうな〜)

 

「お待たせ、氷水貰って来たよ」

 

「ありがと〜北郷君、お礼にほっぺにちゅってしてあげようか?」

 

「うぇぇええ!?」

 

「ゆ、優未!?」

 

「にゃはは、冗談だよ冗談」

 

(本当は冗談じゃなかったりして)

 

「はあ、冗談でもそんなこと言っちゃダメだよ、好きな人にしてあげないと」

 

「好きな人か〜そんな人現れるのかな〜」

 

「きっとそのうち出会えるよ、優未さんは可愛いからね」

 

「そ、そうかな〜えへへ」

 

(そんなこと言われたの初めてだよ、照れちゃうな)

 

「むー私はどうなのよ一刀」

 

「雪蓮だって、きっと素敵な人に出会えるよ」

 

「そう言うことじゃなくて!はぁ、もういいわ」

 

(この鈍感!)

 

私は溜息を一つついた

 

「随分話し込んじゃったわね、そろそろ帰らないと」

 

「あ、本当だもうこんな時間」

 

「え、そんなに時間経ってたの!早く着替えないと顧問の先生に部室閉められちゃうよ!」

 

一刀は立ち上がりテラスから走り出した

 

「あ、雪蓮!また相談したいことがあったらいつでも相談にのるから!優未さんも!」

 

それだけを言い残し一刀は居なくなった

 

「また相談にのってくれるって良かったね雪蓮♪」

 

「か、からかわないの!あんたこそ、一刀に変な相談するんじゃないわよ!」

 

「それはどうかな〜」

 

「こ、こら待ちなさい!優未!」

 

「へへーんだ、やだよー!それじゃね雪蓮〜」

 

「こら〜〜〜〜〜!」

 

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翌朝、クラスに着いたらなにやら騒がしかった

 

「おはよう、なにかあったの?」

 

「天音様!本当ですか!」

 

「な、なにが?」

 

挨拶と同時に複数人の女子に囲まれた

 

「天音様が殿方に抱き抱えられていたということです!」

 

「しかも、その殿方は2年の北郷一刀様というではありませんか!」

 

「な、なんでそれを!?」

 

「や、やっぱり本当だったのですね!」

 

「い、いやあれはね!」

 

私は何とか誤解を解こうとしたら

 

「北郷様はとても紳士なかたです、きっとお似合いのお二人になられますわ!」

 

「え、えぇぇぇえええ!?」

 

(ど、どうしてそういう方向になるの!?)

 

「天音様!私たち応援させていただきますわ!」

 

「そうです!天音様には北郷様がお似合いですわ!」

 

「わたくしもそう思いますわ、それに北郷様のあの微笑を見てしまうと心が洗われるようですわ」

 

私を囲っていたクラスメートは思い思いに一刀の微笑みを思い浮かべたのか一様に惚けた顔をしていた

 

「おっはよ〜って、なにこれ?どうしたの雪蓮」

 

「あ、あははははなんだろうね……」

 

私はもう苦笑いを浮かべるしかなかった

 

「ん?」

 

その後、学校中にこのことは広まった

 

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「ぬわぁ〜んですって〜〜私のご主人様が!雪蓮ちゃんと付き合うですとぅえ〜〜〜〜〜!」

 

一人理事長室でハンカチを咥え身悶えている変体が居た

 

「きーくやしい!でもいいの!私には及川ちゃんが居るのだから、うふ♪」

 

「っ!(ゾクゾクゾク)」

 

「どうした及川急に周りを見出して」

 

「今、恐ろしい殺気を感じ取ったねん、なんやごっつ寒気が」

 

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葉月「ども〜今回は雪蓮シナリオをお送りしました、如何だったでしょうか」

 

雪蓮「日曜日中に掲載するって約束じゃなかったっけ?」

 

葉月「おっと、痛い所を突いてきますね、色々悩んで書いているうちに時間が過ぎていたのですよ」

 

雪蓮「私としては書いてくれたからそれだけで許してあげるわ」

 

葉月「なんと寛大なお心使い」

 

雪蓮「でしょでしょ?ならもっと一刀にアタックするような話にしないさいよ」

 

葉月「それとこれとは別のお話ですよ、物事には順序というものが」

 

雪蓮「私そんなの興味な〜い、早く一刀とラブラブした〜い」

 

葉月「そのようなことを言われましても……冥琳さん助けてください」

 

冥琳「はぁ、雪蓮あまり葉月を困らせるな」

 

雪蓮「あら冥琳、私の為に来てくれたの?」

 

冥琳「葉月が困っていると聞いてな」

 

葉月「ありがとうございます、冥琳さん」

 

冥琳「うむ」

 

雪蓮「そんなこと言っちゃて〜早く物語が進めば冥琳に会えるのかも知れないのよ?」

 

冥琳「なに?それはどういうことだ葉月」

 

葉月「え!?そこで私にふるんですか!?確かにラストは呉に戻るようにしようかなと考えていますが、出るかどうかは未定ですよ!」

 

冥琳「はぁ、葉月よそれは、この公の場で言ってよかったのか?」

 

葉月「え?……あ……」

 

雪蓮「あはは!葉月ってお間抜けさーん」

 

葉月「む、むむむ!いいのです!どうせ7・8話で終わらせるような話じゃありませんから!なんせ戻り方だって考えていませんから!」

 

冥琳「開き直られてもな、これ以上墓穴を掘らないようにこの話は終わりだ、いいな雪蓮」

 

雪蓮「は〜い♪あ〜面白かった」

 

葉月「酷い……こうなったら一刀と優未を引き合わせてやる……」

 

雪蓮「あらあら、聞き捨てならないわね、そんな事させないわよ?」

 

葉月「私が作者だから好きなようにやるんだい!」

 

優未「いいこといった!葉月!あんたはいいこといったよ!」

 

雪蓮「現れたわね、泥棒ネコ!」

 

優未「ふっふっふ、北郷君は渡さないわよ!」

 

雪蓮「私だって一刀をあんたなんかに渡さないんだから!」

 

雪蓮・優未「むむむむむ!」

 

葉月「では、お二人がにらみ合っているうちに冥琳さん締めをお願いします」

 

冥琳「よかろう、では、皆のもの次回も楽しみにしていてくれ、それと葉月の言ったことは半分が本当だどちらが真実かは楽しみに待っていてくれ」

 

葉月「それでは皆さん」

 

冥琳「また会おう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪蓮「私よ!」

 

優未「私だったら!」

 

雪蓮「私に決まってるでしょ!」

 

優未「私よ!私に決まってるわ!」

 

葉月「まだやってたんですか……」

 

冥琳「はぁ〜似たもの同士だな」

 

雪蓮・優未「似てない!」

 

葉月・冥琳「はぁ〜〜」

説明
雪蓮シナリオになります
一日前にアップした『蜀のクリスマス』は年明けに誰でも見れるように変えます
年明けのアップは元旦になにか上げられたらなと思っています
次は魏か呉かお楽しみください
では、本シナリオをお楽しみください
2009/12/29:誤字修正
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コメント
シュレディンガーの猫誰にでも優しくする事はええ事やん。あと一刀は紳士やから。(ポンチキ)
一刀は紳士やから。つかCOMBAT02ってアホやなw一刀の事種馬って馬鹿にする時点で精神異常者やなw(ポンチキ)
一刀は鈍感紳士w(ブックマン)
いかん・・・優未さんの声が脳内で水橋かおりさんで固定されてしまったw(まーくん)
一刀が紳士・・・はぁ!?・・・・・・・いや・・・・種馬でしょ。(COMBAT02)
ふむ、一刀は紳士なのか?まぁ、誰にでも優しくはあるが・・・・・?(シュレディンガーの猫)
1p:それど頃 → それどころ?。 それにしても一刀も相変わらずの鈍感ぶりで・・・。及川はもう、ご愁傷様としか・・・orz(Nyao)
中々に面白い展開になってきましたね。ふむ、少々ネタバレが出てきましたが…どせなら冥琳も出てきて欲しいですね、この世界に(MiTi)
誤字報告8pにて『焼け』ちゃだめだよ『妬け』ならいいが(MiTi)
天秤にかけたら優未を見捨てるなんてちょっと一刀にあるまじき行為か!!及川、逃げて!(逃げられるとは思えませんがw) 御報告 1p:それど頃じゃない/それ所じゃない 3p:雪蓮見たいな/みたいな(意図的? 同3p:立ち上がった歩き出したけど/立ち上がり歩き出したけど ではないでしょうか?(自由人)
……及川。 (出雲猫)
逃げろ、及川!お前の後ろに、妖怪g(だぁぁれが、この世を悪に染めてキモイ妖怪ですってーー!!)ぎにゃああ!!(ほわちゃーなマリア)
及川・・・・・南無w(nayuki78)
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