【獣機特警K-9UG】カーチェイス(後編)【交流】 |
下の道に降り、さっきとは反対の方向に走行中のベティ・スピアGT-R。
ミライ「確かこの辺だったと思うんだけど…」
タツヤ「あ! あれじゃない? 潰れた黒のハイエイシターに、横にパトカーもいる!」
ミライ「ホントだ! 行ってみよう!」
そこでは、シャイオとニュウの二人が、運転席の熊男と助手席の熊男の頭に.44マグナムを突き付けていた。
ミライ「お疲れ様ですシャイオさんにニュウさん」
シャイオ「あ、ミライちゃんにタツヤ君じゃない」
タツヤ「いついらっしゃったんですか?」
ニュウ「さっきね。高速道路から車が落ちてきたって通報があって、駆けつけてみれば指名手配中の黒のハイエイシターだったの」
ミライ「それ、私たちが高速道路で追跡中だったんです」
シャイオ「あーそうだったんだ」
運転手の男「ううっ、酷い目に遭ったやで…」
助手席の男「何が起こったの…? ウィ〜ヒック!」
ミライ「あ、コイツらまだ生きてる」
タツヤ「しぶといね。ゴキブリ並みの生命力だ」
シャイオ「ほら、立ちなさい! 立たんかこの!!」
ニュウ「少しでも変な真似をしたら容赦なく撃つ!!」
ズルッ。
シャイオ「ぎゃー、頭が取れたあ!!」
ニュウ「違うわ。よく見て、熊ヘッドが取れただけよ」
シャイオ「ホントだ。中身は豚!」
ニュウ「ひょっとしてこっちも」
スポッ。
ニュウ「やっぱり中身は豚かよ!」
シャイオ「人騒がせにも程があるわ!」
ググーッ×2
引き金半引きにするシャイオとニュウ。
ミライ「まあまあお二人とも落ち着いて下さい。コイツら、もう抵抗する力は残ってないでしょうし」
シャイオ「でもねえ」
タツヤ「あ、見てミライさん!」
ミライ「どうしたの? あっ!!」
黒ハイエイシターの後部に山積みされていたもの──それはミライとタツヤがあれ程欲しがっていたカンプラであった。
ミライ「コイツらが買い占めてたんだ!!」
タツヤ「僕たち欲しくても買えなかったのに!!」
ミライ、タツヤ「おどりゃーーー!!!!」
ドカッ! バキッ! グシャッ!!
ドカッ! バキッ! グシャッ!!
ドカッ! バキッ! グシャアッ!!!!
運転手の男「ギャーッやでー!!」
助手席の男「ギャーッ!! ウィ〜ヒック!!」
シャイオ、ニュウ「ちょ、ちょっと、二人とも落ち着いてー!!」
・・・・・・
TVニュースのアナウンサー「逮捕されたのはいずれも豚型ファンガーの無職 犯 瀉豚容疑者と、自称作業員の吐 瀉豚の二人です」
翌日、ラミナ署署長室。
エルザ「犯と吐の逮捕、大変ご苦労であった。君たちには署長賞の賞金を出すことにしよう」
ミライ、タツヤ「ありがとうございます!!」
ミライ「ちょっと気になることがあるのですが」
エルザ「何だ?」
ミライ「黒ハイエイシターに積まれていたカンプラの山、やはりあれは万引きか何かでしょうか?」
エルザ「いや、あれに関してはちゃんと金を払ったもののようだ」
ミライ「へえー意外ー」
タツヤ「でもあれはお一人様1個だったはず。どうしてあんなにたくさん持ってたんですか?」
エルザ「店員の話によれば、反社会的勢力と酔っぱらいに脅されて断れきれなかったそうだ。犯と吐は転売で儲けようと画策していたようだ」
ミライ、タツヤ「あー…」
タツヤ「でも塀の中だったら転売も出来ないね!w」
ミライ「うん! ざまぁだね!w そしてあの熊スーツですが、やはり正体がバレるのを防ぐために?」
エルザ「実は、警察でも初めてアイツらが豚だったという事実を知ってな。身バレを防ぐ目的だったと思いきや、自分が豚ではなく熊だと本気で主張しているそうだ。全く困ったもんだよ」
ミライ、タツヤ「うわ、なにそれ!」
エルザ「私の話は以上だ。あ、そうだ。副署長からも話があるそうだから寄って行きなさい」
ミライ、タツヤ「はいっ!」
廊下。
ミライ「賞金だってさ! これでカンプラが買えるね!」
タツヤ「でもどこにも売ってないよ。せっかく買えるチャンスなのにね…」
ミライ「あ、そっか…。あの豚ども絶対に許さん! おっと、副署長室副署長室」
副署長室。
ツトム「犯と吐の逮捕、ご苦労だったね」
ミライ、タツヤ「いえ、とんでもありません!」
ツトム「署長賞が出るそうじゃないか。では、副署長賞はこれだ! はい、1個ずつね」
ツトムが差し出したのは、カンプラ!
ミライとタツヤがあれ程欲しがっていたあれである。
ミライ「カンプラ!!」
タツヤ「どこで買われたのですか!? 今どこを探してもないのに!」
ツトム「私の古い知り合いに玩具問屋の社長がいてね、無理して2個だけ分けてもらったんだ。誰にも言うなよw」
ミライ、タツヤ「はいっ!!」
廊下。
ホクホク顔の二人。
タツヤ「思わぬところでカンプラゲットだね!」
ミライ「うん! でも賞金浮いちゃった」
タツヤ「またオタクビルに行こうよ。今度はレイナちゃんを誘ってもいい?」
ミライ「もちろん! じゃあ彼女にも言っといて」
タツヤ「うん!」
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説明 | ||
タツヤ君は子供、ミライさんは女性ですが、二人共フレームが頑強な軍用のものなので、蹴られるとめっちゃ痛いです。 タツヤ https://www.tinami.com/view/621878 ミライ https://www.tinami.com/view/568457 シャイオ https://www.tinami.com/view/952414 ニュウ https://www.tinami.com/view/954917 エルザ https://www.tinami.com/view/551405 ツトム https://www.tinami.com/view/556169 ベティ・スピアGT-R https://www.tinami.com/view/405113 (名前のみ) レイナ https://www.tinami.com/view/556297 |
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