日常的に塩分・糖分・脂質を多く摂っていると、血管への負担が大きくなり、実年齢よりも血管年齢が高くなりやすい(動脈硬化)状態となる。ファーストフードやインスタント食品とかスイーツやスナック菓子などの食事が習慣化しているほど、血管年齢を高めてしまい脳梗塞や心筋梗塞が発症しやすくなるという。近年は血管が詰まる一番の原因はトランス脂肪酸の摂りすぎと言われている。トランス脂肪酸が多く含まれている食品TOP10は 1、『マーガリン』2、『ショートニング』3、外食の『フライドポテト』4、市販の『焼き菓子クッキーやクラッカー、ドーナツ』5、市販の電子レンジ用『ポップコーン』6、一部の『インスタントラーメンのスープや調味料』7、『冷凍ピザの生地やトッピング』8、『ケーキやパイのフィリング』9、市販の『ビスケット類』10、『菓子パン』だそうだ。「トランス脂肪酸は、化学的に変化させた脂肪酸の一種で、自然界ではごく少量しか存在しない」ものが、人工的に作り出されることで多くの食品に含まれるようになったという。WHO(世界保健機関)は、工業的に生産されたトランス脂肪酸の過剰摂取により、年間約27万人以上の人が早期に死亡している可能性があると述べている。トランス脂肪酸が死亡の原因としては、悪玉コレステロールを増加させて、肥満させる。そして心筋梗塞など心疾患を発症させることまでは 現在はっきりと分かっているそうだ。2018年5月に世界保健機関(WHO)が2023年までに食生活における人工的なトランス脂肪酸を全廃することを宣言した。 これを受け、アメリカやカナダなどの国は、2018年から禁止している。WHOは目標基準として、トランス脂肪酸の摂取を総エネルギー摂取量の1%未満に抑えるよう提示している。日本人のトランス脂肪酸の摂取量は平均値で総エネルギー摂取量の0.3%であることが分かっているらしく、平成24年3月の影響評価では通常の食生活で健康への影響は小さいと考えているそうだ。トランス脂肪酸の摂取が多い方から上位5%の人でも、男性が0.70%、女性が0.75%となり、WHOの勧告基準を下回ってるため、日本は禁止しないのだそうだ。しかし健康を害する物は美味しい。だから政府の言うことを鵜のみにせずに、自己防衛した方が良いだろう。海外から美味しいもの目当てに多くの観光客が来訪している。日本人だけが人工的なトランス脂肪酸を食べているわけではない。このまま使い続けていて良いのだろうか?アイスランド人やデンマーク人は普段からトランス脂肪酸を多く摂っているらしいから、外国人から訴えられない事を祈ろう。 ・2024 年 11 月 14 日 トランス脂肪酸が原因の心血管疾患に関係する脂質はコレステロールだけではないと研究の結果で明らかになった。ソーク研究所の科学者らはマウスの脂肪処理を追跡し、特定の食事性脂肪が動脈硬化性心血管疾患の発症を促進することを発見したのだ。興味あるかたは、press@salk.eduソーク生物学研究所: |