万国郵便連合が1874年(明治7月)に設立され、日本は1877(明治10)年2月19日に加盟した。それにちなんで2月19日は『万国郵便連合"加盟記念日"』と長ったらしい名の記念日に制定されている。日本は 独立国としては世界で23番目、アジアでは初 の加盟国となり、 加盟によって 地球上のほぼすべての地域から固定料金に近い価格帯で郵便物を送ることができるようになったそうだ。そのお陰で 国際郵便と 国内郵便 を同等の郵便物として扱えるようになったという。万国郵便連合は1948年に国連の専門機関となり、現在は192ヶ国と地域が加盟しているらしい。 日本の郵便記号の「〒」には起源が諸説ある。@アルファベットの「T」にする予定だったが、「T」は国際郵便では “郵便料金不足の印” として万国共通に使用されていたため、「T」が良くないとわかって、あわてて「〒」に訂正したという説。A日本郵船のファンネルマークが横二本で、同社の社員から これは日本を意味するものだから、この下に縦棒をつけて「〒」とした説。B郵政省が出来るまでは、逓信省(テイシンショウ)という省庁が郵便や電信を取り扱っていたので、逓信省(テイシンショウ)の頭の「テ」の文字を取って図案化した(逓信省の逓信とは取り次いで音信を通ずる事という意味で宿駅から宿駅へ荷物を送る逓信と電信の文字を組み合わせたもの)という説。いずれにしても〒は日本でしか通用しないから気を付けなくてはならない。 さて、国際的な郵便連合に加盟しているから便利だという事と、信用できるという事は別に考えた方が良い。フィリピンへ荷物を送ると、中味を抜かれて盗まれることが頻繁にある。日本では銀行の貸金庫に預けた金品でさえ盗まれるのだから、郵便物を盗むのは簡単なのだ。万国郵便連合は "UPU" というが、決まったマークはない。万国共通郵便マークとしては料金未納記号として “T” が使われているだけである。 世界の至るところに詐欺師と泥棒はいる。絶対確実に何かを届けるならメモ書き1枚であっても自分で渡すか、盗まない善良なロボットの方が良いかも知れない。 |