山梨県大月の山火事は雨で鎮火した。笛吹市の山火事は2週間かかって鎮火したが、消火活動に680人以上を動員し、ヘリはのべ20機が出動したそうだ。 岩手県大船渡市の山火事は発生から1週間たち、初のまとまった雪と雨が6日まで降り続く見込みらしく助けられた。お蔭で火の勢いは弱まり、数か所から白い煙があがっているものの さらなる延焼は押さえられ鎮火しそうだ。地上では2000人態勢での消火活動が行われているらしい。 3月1日(土)から7日(金)までの一週間、春の火災予防運動を実施中だが、どんなに用心しても火事は起こりうる。科学が発達した現代でも、鎮火させる力は雨にかなわないようだ。火消しの最後は神頼みになるのだ。 世界的な有名な雨の神といえばバアルがいる。嵐の神、治水の神、豊穣の神として すでにその名は紀元前3千年期初頭の中近東の文献に登場している。だが日本は八百万の神の国だ。バアルに頼らなくても、雨の神や水の神は沢山いる。高?神(たかおかみのかみ)は、日本書紀に記されている水神様だ。山峰の雨を司どるのが、淤加美神(おかみのかみ),弥都波能売神(みづはのめのかみ)で、谷の雨の神様というと 闇淤加美神(くらおかみのかみ),闇御津羽神くらみつはのかみ,さらに雨乞いのときの水の女神 弥都波能売神(ミツハノメノカミ)や、大国主命の孫である多伎都比古命(タキツヒコノミコト)もいる。そして、バアル並み最強の建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)は暴風雨、嵐の神様でもある。一方、退治されたオロチも古代においては、蛇の水神、山神であり、雨・水をつかさどる神とされていたそうだ。 |