維新によって明治14年(1881年)に、警視庁が再設置されたことに伴い、警察と消防の事務は一切警視庁に移管されたそうだ。消防組は府県知事の管掌として全国的に統一されたらしい。(1948年3月7日に自治体消防制度が発足するまでの約70年間にわたり、わが国の消防は警察機構の中に属することとなったそうだ。)昭和14年(1939年)に明治以来の消防組は解消し、「警防団」として全国一斉に発足され、従来の消防業務に加え防空の任務を担い終戦をむかえた。日本の消防業務は自治体消防制度が発足するまで警察の仕事だったわけだ。 明治維新後、現在の東京の歴史をさかのぼると東京府(現在の東京都庁)、司法省警保寮(現在の警察庁)、東京警視庁(現在の警視庁)などと所管が次々に変わっている。 1948年(昭和23年)3月7日、戦後の新憲法に合わせて警察制度も改正された。 国が統括してきた悪名高い国家権力としての警察権を分散する形で、警察組織が「国家地方警察」と「自治体警察」(1954年昭和29年消滅)の2つに分けられた。そして同時に「消防組織法」も施行され、消防は警察から独立し、市町村による消防制度(自治体消防制度)を確立した。消防と警察を分離したのは、戦後アメリカから強い要望があったからだという。だから3月7日は警察と消防両方の記念日なのだ。 |