絶滅した北極のペ
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説明
4月6日は北極の日と言われているけど、それは あやふやな話らしく、南極点に初めて到達したアムンゼンのようにはいかないようだ。北極点到達をすると360度が南になるから、コンパスは真ん中を指し下向きになるという。1909(明治42)年4月6日にアメリカのロバート・ピアリー隊が初めて北極点に達したことになっているようだが、その1年前にフレデリック・クック隊が北極点に立ったと主張しているそうなのだ。北極点は海の真ん中にあるから、南極と違って到達の証拠を残すことができない。だから どちらの主張も証拠が無いそうで、合衆国の有識者がピアリーを支持したというだけで北極の日となったらしいのだ。それに「世界で初めて北極点に到達」と言っても、彼らを北極点へ案内したイヌイットたちは昔から北極点に到達していただろうから、ずいぶん乱暴な話しだとも思う。 初めてと公式に認定されているのは、1969(昭和44)年にイギリスの探検家ウォリー・ハーバート隊で、北極点に『徒歩』で到達したことだ。それと1978(昭和53)年4月29日には日本人の植村直己が世界で初めて犬ぞり『単独』で北極点に到達している。  16世紀は「北極のペンギン」オオウミガラスが乱獲されていたそうだ。1844年には最後の一羽が捕らえられて剥製となり、絶滅してしまったという。だから4月6日をオオウミガラスの日にしようと言う人もいるが、オオウミガラス最期の日は6月3日だ。記録が残っているから間違いない。オオウミガラスの属名"Pinguinus"が表す通り、本来はこの鳥が「ペンギン」だったと言われている。ペンギンは北極のものだったのだ。古くからウェールズやブルターニュの人々はオオウミガラスを"Pen-gwyn"と呼んでいたそうで、古代ケルト語では「白い頭」を意味して、頭の白い斑点に由来した呼びかたらしい。またラテン語では"Pinguis"が「脂肪」を意味するので、呼称はこれに由来するという説もあるようだ。 オオウミガラスの肉や卵を食用にするため、また羽毛や脂肪を利用するために、少なくとも8世紀ごろから捕獲していたそうである。その後の大規模な乱獲によって、数百万羽いたとされるオオウミガラスが短期間のうちに数を減らしてしまったという。オオウミガラスには人間に対する恐怖心がなく、好奇心を持って自ら人間に近寄ってきたせいで 容易く捕獲できたと言われている。産卵は1年に1個だけで繁殖力が低かったことも絶滅に繋がったと考えられているようだ。北極にクマはいるけど、ペンギンはいない。
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