一つの世界の扉を叩く。

雲ひとつない空。

遥か遠く、雷光がちらりと地平を裂いた。

――その時だった。

「ッ……！」

振り返るとそこには、一体の魔獣。

異形の獣が、静寂を切り裂く咆哮とともに飛びかかってきた！

「来るか……！」

瞬間、男は身を低く構え、構えた。

（攻撃するか）

だが足りない。

一撃でこいつを倒す必要がある――その時だった。

# 閃き：閃撃墜

――新たなる技が、記憶の底より呼び覚まされる！

雷のように脳裏を貫いた感覚。

まるで誰かが、自分の腕に“撃ち方”を教え込んだ感覚――否、自分の中に、“元からあった”。

「閃いた……！」

稲妻のごとく拳を振るった。

蒼い光が一閃、獣を貫き――散った。

彼はしばし静かに拳を見つめていた。

「閃いた……！新しい技……新しい法」

これはもともと自分の中に眠っていたものでもある。

だがどちらでもいい。ともあれ「使えるようになった」これが大事だ。

遠雷がまた一つ、空に刻まれた。

まるでそれが、世界が草薙という存在の“起動”を告げる合図のように。

「まだまだ強くなれる。

いや、“思い出していく”んだ。これから、何度でも――」

風は、彼を導く。

数多の技と、数多の出会いと、そして数多の――戦いへと。

閃きが最強の礎となる。

色んな戦闘経験が力になるぞ！

〜要約〜

敵との交戦中、突発的に新しい技（法）を使えるように

なるかもしれない……！

〜