棲星怪獣 ジャミラ
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説明
1986年4月26日のソ連邦ウクライナ共和国(現ウクライナ)で、人類史上最悪と言われるチェルノブイリ原子力発電所事故が起きた。原子炉(4号炉)が炉心溶融(メルトダウン)ののち再臨界によって爆発、火災とともに大量の放射性物質が飛散し、現場にいた多くの作業員などが急性放射線障害によって死亡したのだ。また周辺地域の住人にも放射線被ばくによる甲状腺がんに罹患するなど、深刻な健康被害をもたらしている。基準量以上のセシウム137で汚染された周辺の面積は、ロシアが5万9900平方キロメートル(国土面積の0.3%)、ウクライナが4万1900平方キロメートル(同6.9%)、ベラルーシが4万6450平方キロメートル(同23.3%)だったが、ベラルーシは国土が小さい分だけ深刻な状況だったようだ。事故によって設定された半径30キロメートルの立入禁止区域は、39年経た現在も放射線レベルが高い状態が続いているそうで、人の定住や居住が制限されている。しかしこの立入禁止区域内で、2020年2月に調査に行った科学者に発見されたのは、大量に生き延びている黒かびの一種だ。ほとんどの生命体にとって、致死量に達している放射線レベルに、このカビは適応していたのだ。さらにこのカビが放射線を「食べる」みたいに適応しているという。植物が太陽で光合成をするように、放射線でエネルギーを作り出しているそうだ。そして黒カビにメラニンが含まれていることが判明し、そのメラニンが、放射線を吸収し利用可能なエネルギーに変換していることを発見したのだ。この仕組みが、非常に高い放射線量の場所での生育を可能にしているという。きっと生命はどんなに過酷な環境でも生き延びる方法を模索するのだろう。黒カビなら強い放射線の降り注ぐ宇宙空間でも生きてゆけそうだ。ゴジラはビキニ環礁の放射線で変異して最強の生物になった。生物は環境に合わせて変異してゆくのだ。虫や魚も変異して怪獣になる。そして人もそうだ。過酷な環境で怪獣に変貌したジャミラは、ウルトラマンと戦えるほど強かった。
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