ベヒモスの日
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説明
世界ゾウの日というものが8月12日にある。2012年のこの日に、カナダの映画監督とタイの保護団体が設立したもので、「世界中でゾウの保護を呼びかける日」らしい。それとは別に 日本にも「象の日」が4月28日にあるからややこしい。 日本の象の日の方が古く、江戸時代の1729年(享保14年)4月28日に ベトナムから献上品として日本に贈られた象を、中御門天皇の御前で披露したことが由来 だという。しかしこの象は献上品ではなく、幕府が八代将軍徳川吉宗の要請により、長崎で通商を行なう清国商人に象1頭につき1万5百両ほどで、オスとメス1頭ずつの2頭を発注したという話もある。ベトナムから献上されたのか、幕府が高額で買ったのかは知らないが、とにかく享保13年6月13日(1728年7月19日)に、オス7歳とメス5歳の雌雄2頭が長崎港に到着した。メスの象は9月11日に長崎で死亡してしまうが、オスの方は長崎で越冬し、翌享保14年3月13日(1729年4月10日)に長崎から江戸に向かったそうだ。輸送手段が無く、370里(約1,480キロメートル)を象にずっと歩かせたという。途中の静岡県の引佐峠には、象が音を上げたという「象鳴き坂」の地名が今も残っているし、「天下の険」と呼ばれた箱根では、象はついに数日間寝込んでしまったそうだ。江戸までは74日間かけて、1日あたり3里から5里(約12〜20km)を進んだという。象の日というのは、日本で『象の虐待を始めた日』と言えるかも知れない。きっと保護団体が怒ることだろう。 さて、地上最大最強だというベヒモスのモデルは¨ゾウ¨もしくは¨カバ¨と言われているが、旧約聖書の「ヨブ記」においては以下のように記述されている。【見よ、ベヘモット(ベヒモス)を。お前を造ったわたしはこの獣をも造った。これは牛のように草を食べる。見よ、腰の力と腹筋の勢いを。尾は杉の枝のようにたわみ 腿の筋は固く絡み合っている。(略)彼がそてつの木の下や 浅瀬の葦の茂みに伏せるとそてつの影は彼を覆い 川辺の柳は彼を包む。】とある。ソテツ(蘇鉄)は乾燥に強い反面、多湿に弱い植物だという。根腐れするから、1 日最大 16 時間も川に半分浸かった状態で過ごすカバの生息圏では、ありえない植物なのだ。よって、 ベヒモスは象に違いない。もっと単純に考えても良い。聖書でも現実でもゾウは陸上で最大最強の生物なのだ。そして海で最大最強なレビィアタンはクジラだ。 そのベヒモスとレビィアタンを殺しているのは人間だ。
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