立春から数えて88日目が八十八夜と呼ばれ、2025(令和7)年は5月1日になる。 八十八夜の日に摘んだお茶を飲むと長生きできるとの伝承が各地に残っており、関連した記念日も設けられている。『緑茶の日』5月頃は茶摘みの最盛期を迎えることで、日本茶業中央会が記念日を制定している。『新茶の日』静岡県の山啓製茶(株)が記念日を制定している。 僕はカフェインとポリフェノールはコーヒーから摂ることにしているから、茶は全く飲まない。その上 抹茶は大嫌いだから、今流行りの抹茶入りの食品は逆に腹が立つほどだ。そして、お茶関係で最も腹が立つのが 茶毒蛾(チャドクガ)だ。 名前の通りの茶の木の他に、ツバキやサザンカなどのツバキ科の葉を好んで食す毒蛾だ。ちょうどこれからの5月から6月頃と8月から9月頃の 年に2回も発生する。体中が毒針毛で覆われて、卵も毛虫も蛾もすべてに毒があるので素手で触ると酷い目にあう。幼虫の体に生えている長さ0.1〜0.2mmほどの毒針毛中にはプロテアーゼ、エステラーゼ、ヒスタミン等が含まれていて、 毒針毛は大変抜け易く運悪く風下に居るだけで被害に遭うという。毒針毛の表面には小さなトゲがあり皮膚に付くと抜けにくい厄介な構造になっている。幼虫の脱皮殻や、殺虫剤散布後の死骸にも注意が必要だから恐ろしい。チャドクガを見つけただけで毒に汚染されていると考えた方が良いのだ。【正しい対処のしかた】『さわらずに衣服についた毒針毛をガムテープを貼って丁寧に除去する。洗濯機などでの水洗いは効果がなく、「洗濯槽を介して他の衣料品に毒毛針を拡散させる」ので避ける。チャドクガの毒成分は、たんぱく質で熱に弱いので、「50℃以上のお湯」で洗濯したり、スチームアイロンをかける。皮膚に触れた直後であれば、セロテープやガムテープなどを皮膚に張り付けて毒の毛を除去し、石鹸を泡立てて勢いよく流水で時間をかけて洗い流すと毒毛を除去できる。すぐに医療機関でステロイド外用薬・抗ヒスタミン薬軟膏の処方を受け塗る。蚊に刺されたときに使用する「市販のクール系のぬり薬は、効果がなく症状を悪化させることがある」。』 あなたもチャドクガの被害にあったなら、茶を嫌いになり、世の中から 茶、椿、山茶花 が消えて無くなれば良いと思うだろう。奴等は小さな毒毒モンスターなのだ。 |