1791年5月3日に ポーランド王国でヨーロッパ初(アメリカに次いで世界で2番目)の近代的成文の憲法が成立したそうなので、5月3日はポーランドの憲法記念日だ。そして偶然に、1947年の5月3日に日本国憲法も施行されたから、日本も憲法記念日になっている。だから5月3日は両国共に仲良く休日になっているのだ。これですこし親近感を抱いたので、ポーランドのことを知りたくなった。 ポーランドの国土はドイツと同じくらいなのに、人口は4千万人に届いていない(ドイツも減少中だが約8500万人はいる)。ポーランドの人口が少ない大きな理由は若者の国外流出にあるそうだ。 ポーランドは欧州有数の移民送り出し国で、1922年末時点で約224万人の国民が国外で居住しているそうだ。人口減少が問題ならイギリスやドイツのように移民を受け入れるのも手だろうと思うが、国境を接するウクライナの避難民を どの国よりも多く受け入れているのに、中東などからベラルーシ経由で入国しようとする「不法移民」に対しては流入を阻止するため国境に壁を築いている。トゥスク首相は今年の1月に「ポーランドは移民を一人も受け入れない」と明言しているそうだ。 ポーランドでは、朝7時から仕事を始め、午後3時が定時という会社が多いそうで、特別な用がない限り残業がなく定時に終わり自宅に帰るそうだ。役所関係も3時に閉まるという。早朝から活動するポーランド人は、朝ごはん、第2の朝ごはん、お昼ご飯、夕ご飯と 普通4回の食事をとるという。第2の朝ごはんは、10時~12時頃に職場や学校に持参した小さいお弁当(サンドイッチ、フルーツ等が多い)を短時間に食べるそうで、お昼ご飯は、午後3時過ぎに家族が皆帰宅してから一緒に食べるらしい。だから昼飯が一日の食事の中で一番重要なようだ。そのかわり、晩御飯は軽くサンドイッチ等で済ませるらしい。話を聞く限り日本的に考えると、朝飯、昼飯、夕飯、夜食という感じかもしれない。教育制度は、6歳から幼稚園(就学前教育)に始まり、8年間の小学校、3年間の中学校、3年間の高等学校(普通学校)または5年間の専門高校(専門高校)、3年間の職業学校を経て、その後大学に進学するシステムだという。小学校では日本の折り紙も習うようだ。学校生活期間が長いから、引きこもりには辛いかも知れない。ポーランドで流行りの日本アニメは・進撃の巨人・ジョジョの奇妙な冒険・狼と香辛料・トーキョー グールー・フタバ・ワンピース・NARUTO・デスノート・ドラゴンボールだという。 そしてポーランドの民間伝承に登場するドラゴンは、ヴァヴェルという名の竜で、伝説には多くの異聞も有るようだがポーランド年代記(1200年頃)によるとこんな話だ。【クラク王の治世の頃に王都クラクフに怪物が発生した。(ラテン語原文では竜と言わず、ホロファグス「丸呑みせし者」と呼んでいる) ホロファグスは洞窟にひそむ、非道かつ最も巨怪な怪物で、毎週ごとに牛の生贄を欲し、怠ると人間を食らった。怪物を倒そうとクラク王は二人の王子に討伐を命ずるが直接対決してもかなわないと思い、牛皮に硫黄を詰めたものを生贄牛の代わりに与えてフォロファグスに食わせると、発火して死んだ。弟の王子は兄王子を殺し、その罪を怪物になすりつけた。しかしその犯罪は暴露され町の人々によって弟は都外追放となった。その後、末娘のヴァンダが王座を継いだ。】 竜の洞窟はヴァヴェル城の丘で見ることができ、入り口には竜の彫刻が立っているそうだ。きっと竜の伝説と相続争いの話はどこの国にもあるのだろう。…ポーランドのじょうおうさま って…イイネ |