【地方応援】くさなぎゆうや、害獣だがおいしいイノシシ肉を食べて応援【ジビエ】
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「今日は……和歌山だ」

只の日本人、今日は和歌山県を支援する。

 

今回も日本を応援する草薙悠弥である。

今回支援した県は――和歌山。

今回支援する業種は食品。

それも少し変わったものだ。

 

ジビエ。

 

猪肉である。

猪、獣害に悩まされる山の地からの支援要請でもあった。

 

猪や獣は畑を荒らす。

時折漁師、ハンターが時折獣を狩る。

ジビエの肉を有効活用したい。

そんな想いがあるようだった。

 

(仕留めた命を無駄にしない)

その気持ちは大事だと草薙は思う。

 

草薙も色々なものを色々な形で仕留める男。

共感するものはあった。

 

もったいない、精神は大事である。

 

(様々な食材が使われている)

 

ジビエ、猪肉。

トマト。

タマネギ等の野菜。

 

たくさんの人間が関わっている。

 

つまりこの支援を行う事で多くの人間が潤うという事だ。

 

(少々金がかかったが……支援だからな!)

 

それもまた良し。

 

「ガハハハハハハハハハ!」

 

 

「うむ!!出来た!!」

 

草薙はジビエのパイを暖めた。

ジビエはとても上手く調理されていた。

 

草薙は正直、ジビエのくさみなど殆ど気にしない。

だいたいのものは『美味い!』と食べる男であった。

だが、こうやってパイに包むのは中々いいアイディアである。

 

「肉をパイで包む!肉をパイで包む!!」

 

草薙は声に出した。

 

肉をパイで包む!!

 

いい響きだぞぉ!!

 

「食うぞ」

 

草薙はジビエで作られたパイを食った。

 

「美味い!!」

 

ジビエで作られたパイは美味かった。

 

肉がガッツリ入っている。

これはやはり猪肉だろう。

 

猪肉のガッツリ食感が口に入ってくる。

あふれる肉汁。

それにこれは……

(トマトか)

トマトが入っている。

日本の農家の皆さんが丹精込めて作ったトマト!

これが味に爽をもたらし、アクセントになる。

 

肉感たっぷりの猪肉!

そこにトマトがいいアクセントになっているのだ。

トマトの他にも椎茸など様々なものがはいっている。

 

そしてとても柔らかい。

とろけるような柔らかさ。

つやつやとした脂。少しさわっただけでツヤツヤとした脂が

手に乗る。だがそれが「脂だな」という感じがした。

美味い、そして肉のパイなのにどこか爽やかさがあった。

 

(いいな)

 

よく考えて調理されている。

 

草薙は感心した。

 

畑を荒らす猪を仕留め、その肉で作った猪肉料理。

ジビエのパイ。

その味は

 

「美味い!」

 

そして、この支援が和歌山で働く人達の助けになる。

 

「――良かった」

 

――支援して良かった。

草薙は思った。

 

支援は多くの人間に影響をもたらすだろう。

猪を狩る漁師、ハンター。

猪を料理する料理人

トマトなど、ジビエ料理を彩る食品を作る農家、生産者。

(まぁ、微々たるもんだがな)

 

ささやかな金額、ささやかな支援。

だが――

 

「――それもまた良し」

 

(頑張れよ、和歌山!)

(頑張れよ、ジビエ料理!)

(頑張れよ、関わる多くの日本人!)

 

草薙悠弥は日本を応援。

ジビエ料理、和歌山の人を応援したのであった。

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イノシシ 草薙 草薙悠弥 食べて応援 和歌山 地方応援 日本応援  ジビエ 

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