羽鉛筆不在の鉄道風景とその語らい(Glad we are in a calm place)
説明
(あるC.T.R.ウォッチャーの話)
「「C.T.R.(Colour-Trash Railway)に拠れば、
列車に電力を供給する羽鉛筆(※この記事 https://www.tinami.com/view/1017042 を参照)の不足が
続いており、
技術面での関係で
これ以上の増産が見込めない事から、
一部の線区では
当面の間、
電車を気動車に置き換えて
列車の本数を確保するとの事です―」
「...何故こっちを見るんだ?」
この駅で交換をしている気動車が
ホームの反対側に停車中の
"同僚"に言った。
「いや、今のラジオのニュースの事なんだけど、
どう思っているのかな...って」
「どう思うも何も
羽鉛筆の不足は大分前から
さんざん言われていて
今更何を...としか言いようがないな。
まぁ、当面の間はウチらも
この路線での運用が続くんじゃないか?
...願わくば、
ここの地域での運用が
末永く続いて貰いたいものだがな」

C.T.R.に於ける
ここ最近の色彩運搬列車の運用本数の増加、
さらには大都市周辺の列車やトラムの増発等で、
羽鉛筆の需要はさらに高まっているのだが、
その製法が非常に特殊で、
製造出来る魔法生物メーカーも
限られている事から、
冒頭のラジオのニュースでも伝えているように、
現時点に於いて
これ以上の増産が見込めず、
不足状態が深刻化してきている事から、
これまでなら羽鉛筆が運用を拒むような
寒冷・極寒地帯或いは
ハリケーンが年に何回も多発する地域にて
運用されてきた気動車の姿が、
比較的温暖な地域でも
見られるようになった。
C.T.R.でも最近は
ハイブリッド気動車や蓄電池車の
導入が始まっていたりするのだが、
それだけでは流石に
運用不足分を賄う事が出来ず、
国外で使われなくなった気動車を
新たに購入したり、
休車状態となっていたような車両も
修繕の上で運用に復帰させる等して、
列車本数を確保していると言う状態である。
ちなみに、且つては
寒冷・極寒地帯やハリケーン多発地帯でも
羽鉛筆の運用がなされていた事はあったのだが、
前者の方はある日、
羽鉛筆が凍結してしまい、
貨物列車を牽引していた機関車への
電力が供給出来なくなって、
猛吹雪の雪原の真ん中で
立ち往生してしまったと言う一件があった。
幸いにも乗員は
全員無事に救助されたのだが、
羽鉛筆達が寒冷・極寒地帯での運用を
一斉に拒むようになったのは
この一件が切っ掛けである。
後者の方は、
暴風警報発令時には
運行自体を取り止める事から、
羽鉛筆そのものへの影響こそないものの、
元々、風雨による路盤の土砂崩れ等が
度々発生するような地域と言う事もあり、
C.T.R.側としても貴重な羽鉛筆の損失は
避けたいと言う事から、
それらの地域での
羽鉛筆を用いた列車の運用を
一切取り止めにしたと言う経緯がある。
「この地域は本当に穏やかでいいな。
この間まで走ってた所は
夏場はまだいいんだが、
冬になれば
凍り付く位寒い上に、
猛吹雪で
前が見えないなんて事は
ザラだったからな」
「こっちだって
年中暑い上に、
どんなに警報が出れば
運転を取り止める...などとは言っても、
ハリケーンの影響を
いつどの方向から受けるか
分かったモンじゃなかったからな。
それに較べればここは楽園だな」

やがて、発車のベルが鳴り、
それぞれの目的地に向かう時刻となった。
「それじゃ、また後で」
「そうだな―
いつまで続くの判らないが、
穏やかなこの地での運用が
長く続けばいいものだな。
尤も、この駅の数メートル先に
「ワシのこの偉大な研究を邪魔する
忌々しい列車どもめ!
いつか魔法で
お前らの燃料を全部抜き取ってやる!」などと―
いや、違った、
「魔法でお前らの変速機を
全部動かせなくしてやる!」だったかな?
まぁ、どっちでもいいや良くないけど―
ウチらを睨みつけながら今日も息巻いてる
変な魔法使いも住んでいるから、
今の所実害や
実力行使こそされた事はないけど、
何かされないように
気を付けなよ」
「...この地域に居られる事の幸せを
折角噛み締めていた所だったのに、
ご丁寧にモノマネまで付けて
嫌な事を思い出させないでくれないかな」」

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Diesel trains have been operating more often in recent days
because of the lack of winged pencils to supply power
to the trains.

(※DeepL翻訳を使用・一部改変しております)
(DeepL translation used and partially modified)

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B5(182×257)サイズのケント紙に色鉛筆で描いたもの。

筑肥線の博多市内の旧線の
筑前高宮駅や鳥飼駅のような
交換駅と言う感じの絵を
描きたい...とふと思ったのが、
元々の切っ掛けだったのですが、
ケント紙による色鉛筆の描き心地や検証も
兼ねて描きました。
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C.T.R. C.T.W. アナログ Train 鉄道 気動車  station 色彩 色鉛筆 

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