人造人間キカイダーを知っているだろうか?1972年に 仮面ライダーに続いて放映された石森正太郎先生原作の 特撮テレビドラマだ。身体の半分と心が不完全なロボットで、悪と戦いながら真の人間を目指す話だったと思う。(ピノキオのオマージュらしいと聞いた。似たような話で当時「はやく人間になりたい」という妖怪人間のアニメもあった。) キカイダーの主人公はクラシックギターをストラップで後ろに背負い、サイドカーに乗って登場する。変身すると左右比対称の姿に変わり、サイドカーも側車の位置が日本向きの左側から右側通行向きの右側に変化してサイドマシンとなる。日本よりも、なぜかハワイで 長期間人気があったそうだ。そういえば、主人公がキカイダーになる 変身前のファッションは、小林旭さん(ギターを持った渡り鳥1959年日活 )や、エルビス・プレスリーに似ていた気がする。世界で初めてテレビで衛生中継されたコンサートは、プレスリーの『アロハ・フロム・ハワイ』だそうで、世界40ヵ国で15億人が視聴したといわれている。このコンサートは 日本でキカイダーがTV放映された翌年の、1973年に ホノルルで開かれた。ハワイのキカイダーは、その翌年1974年に放映されたから、プレスリーの人気は絶対にキカイダーに影響してると思う。 2002年にハワイ州知事によって4月12日が「ジェネレーション・キカイダー・デイ」に制定され、2007年にはマウイ島市長(マウイ郡長)によって 5月19日が「キカイダー・ブラザーズ・デイ」に制定されている。2014年に『キカイダー REBOOT』が公開された時は、ハワイの週末興行収入は第1位になったそうだ。 キカイダーの世界には「良心回路」というものが有り、ロボットなどが悪事を働けないようになっているらしい。電子頭脳(AI)が不完全な「良心回路」を持つ人造人間キカイダーが、今後 現実世界のAI開発にどう繋がるのか 僕には不明だが、サイドカー(サイドマシーン)は とにかくかっこよかった。キカイダーのサイドカーはKawasaki 500SS Mach III がベースらしい。仮面ライダーのサイクロン号はSUZUKI T200だったようなので、かなりパワーアップしている。マッハシリーズは空冷2サイクル3気筒の珍しい単車で、3気筒だからマフラーも3本付いていて 右側に2本と左側に1本の非対称だった。2ストだから加速が物凄くて、『じゃじゃ馬マッハ』と呼ばれていたんだよん。 |