川坂烏有(こうさか うゆう)の改変供題2
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第二話・賢者の項(考)

 

 …実に川坂烏有は怒濤の様に考えていた。

 

 

 

まず、烏有空間とは何か?

 

 

 

一見ただの人間=存在でしかないが、存在の中の烏有の種族だけに入れる空間の事である。川坂家(こうさかけ)、題考者である。

 

…考えていたというのは当たり前の事だが、その上で烏有はその烏有空間に集まる、すべての思考に触り、さらに考えを深めていたのである。

 

 

 

…烏有空間、文献等にその名は出ないが、そもそも人間が入れる様な所ではない事。知ったとしてもどの様な形で載せれば良いのか?

 

 

 

すべては烏有と連動していて、人間の中にそんな巨大な空間があると、人々は悟らなかったし、知り得なかったのである。

 

 

 

…実に賢者のみが知り得る空間であり、シュタイナー等が唱えた様に、人体はミクロコスモスであった為に、大っぴらには言わないが、賢者は賢者のみで、共有していたのである。そんな賢者だけが知る神の領域こそが烏有空間だったのである。

 

 

 

さて、人は皆、集団で精神化を進め、星に成る。誰もが内部化を進めるので、腰は曲がり、背は低く成り、知識経験のみの精神世界へと旅立つ。

 

死とはその烏有空間との分裂であり、生ある所に烏有空間があるのであって、死人にはない。

 

烏有空間に思考はあり、一所に思考は集中している様でいて、実に色々な所を巡っているのである。

 

 

 

…烏有空間にて、思い出に夢想し、本に想像する。人間は形あるものを再現するものである。

 

 

    ・・・・・・・・・

…それは自分の手の届く範囲で。

説明
烏有の独舌。
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