オートジャイロ
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説明
オートジャイロという航空機がある。オートジャイロの機構は、ライト兄弟の初飛行から8年後の 1911(明治44)年に特許を所得したそうだ。これはヘリコプターが開発される50年も前のことだという。 オートジャイロ(autogyro / autogiro)とは、前進することによる風の力で回転翼を回転させて揚力を得る航空機をいう。ヘリコプターとプロペラ機の中間的な見た目をしているが、回転翼は自由に回るから 前方からの風で風車のように回転するだけである。そのため垂直離陸も ホバリングもできないが、 強い向かい風などの気象条件がそろえば ほぼヘリコプターと同様に垂直離着陸が可能だという。オートジャイロは飛行機よりも短い滑走で離着陸できるし、飛行速度を落としても失速しないから安全である。もし飛行中に失速したりエンジンが停まったとしても、降下すると気流がローターに当たって揚力を発するので、いきなり墜落するようなことがないらしい。ただし、燃費が悪いことと 飛行時の騒音が大きいのが欠点だという。 1941(昭和16)年5月26日、国産オートジャイロの原型機が世田谷区二子玉川の飛行場で初試験飛行をしたそうだ。これは旧陸軍航空本部が、米国から輸入した 破損状態の「ケレット KD-1」というオートジャイロを技術本部が譲り受け、萱場製作所(現KYB)で復元修理したものだ。この機体を手本にして 翌1942年には萱場と神戸製鋼所が「カ号一型観測機」として国産化し、弾着観測や潜水艦の探索と攻撃などに使用している。これは日本で実戦配備された唯一のオートジャイロだそうである。 
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