フィリピンでは勝手に 電柱から自宅に配線して電気を盗む者たちが横行していた。日本は電柱に昇るだけでも、電気主任技術者の資格(国家資格)が必要なので、一般の人が昇ると電気事業法違反となる。しかし、罰せられるとあるが 罰則が不明だ。勝手にポスターを貼るだけでも法に触れるから電気を盗むとどうなるのだろうか? 1890年(明治23年)の5月28日に、日本で初めて警視庁から東京麹町界隈を限定とした電柱広告が許可されたそうだ。それで全国電柱広告連合会が2022(令和4)年に『電柱広告の日』という記念日をつくり、認定されている。記念日を通して、業界が一丸となって活動し 電柱広告の知名度を上げ、モチベーションを高めて事業促進を図ることを目的としているそうだ。電柱広告は、電柱にお店までの誘導案内を兼ねた広告などを掲示して、地域密着する便利で安価な屋外広告として親しまれているらしい。 しかし「電柱は東京電力やNTTの所有物」だから 不動産業者などが勝手に広告物を貼ることは犯罪になる。 屋外広告物法やそれを受けた全国各地の屋外広告物条例、道路法、軽犯罪法などの法令に違反して、その場合には、30万円以下の罰金や、5万円以下の過料を科せられ犯罪者となるようだし、あいつは悪徳業者だと後ろ指を指されて会社の印象は悪くなる。勝手に電柱広告をすると、逆に私は悪徳業者だと自ら宣伝することになる訳だ。 宣伝するなら正規にするべきなのだ。いま「電柱広告の日」制定記念祭を実施しているようで、期間中に電柱広告を申し込むと看板製作費が割引になるらしい(興味ある方は電柱広告連合会の公式アカウントへ接続すると良い)。 電柱はおよそ30m間隔で設置されているので、広告と同時に道案内の効果もあるようだ。… まぁ、正直 僕には広告なんてどうでも良いんだけど、この30m間隔は色々と役にたつ。いちばん便利な使い方は、ウインカーを出すタイミングの目安だ。右左折・Uターン時は〝交差点の30m手前〟と決められているから、電柱を目安にするとちょうど良いのだ。また、道路上の横断歩道手前に描かれてある2つ目の菱形(◇マーク)は横断歩道の30m手前だから、追越しも追抜きも禁止されている。それから都内の制限速度である時速40キロは、30メートルの車間距離を開けていれば急停止しても追突しない速度だという。30mは 普通車なら6台、大型バス等では3台分らしい。日本には30mのルールがあるのだ。僕は個人的には100フィートが約30mだから、欧米に倣って30mルールが出来たのではないかと思っているけど、みんな 電柱が30m以上の間隔だって知っているのだろうか。けっこう 皆さんは30mを適当に考えているような気がする。外免切り替えして運転している外人さんは30mルールなんてないのかも知れない。そう感じるのは僕だけだろうか? 電柱は道路と同じ灰色で目立たないけど、電柱に広告がついていると目立つから 見やすくなり助かるのだ。電柱広告は派手な色がいいねぇ。 |