黒のエ□グランダ車内。

熊男「へッへッへ、今回も上手く行ったやでｗ　全く、真面目に働くのが馬鹿らしくなってくるやでｗ　…ん？」

熊男「何やあれ、馬が尻向けて道に止まっとるやで？　オラオラァー、邪魔や、どかんかいワレやでー！！」

ビッビッビーーー！！

熊男「あれは騎馬警官やで！　そういうことならやで」

ギャアアアン！！

熊男「往生せいややでワレー！！」

熊男は力いっぱいアクセルを踏み込んだ。

が。

パッカーン！！！

熊男「やでー！？」

星華の後ろ足で全力で蹴られた黒のエ□グランダは、高速で後ろ回転しながら50メートル飛ばされ、仰向けの状態で止まった。

熊男「いててててやで。クソッ、何やねんあの馬やで。（ガチャガチャガチャ）クソッ、ドアが開かへんやで！」

とそこに。

ディプシー「フンフンフ～ン♪」

熊男「おい、そこの姉ちゃんやで」

ディプシー「姉ちゃんとはわたくしのことでしょうか？」

熊男「自分しかいてへんやで。ドアが開かへんねん、助けてくれやで」

ディプシー「まあ、それは大変ですわね。ドアを開ければいいんですか？」

熊男「せや、開けてくれやで」

ディプシー「分かりました」

バキッ！！

熊男「うわ、この姉ちゃん、いとも簡単にドアを引きちぎりやがったやで。まあええ、とにかく礼を言うやで」

ディプシー「どういたしまして」（にっこり）

熊男「ついでにもう一働きしてもらうやで！」

チャッ。

熊男は銃を取り出し、ディプシーのこめかみに突きつけた。

ディプシー「な、何を！？」

熊男「聞こえるかおまわりー！　こいつの命が惜しかったら今すぐ逃走用の車と10億円を用意しろやでー！！」

知駿「卑怯だぞ！！」

熊男「変なことするとホンマに撃つやでー！　アメリカ仕込のワシの銃の腕をなめんなやでー！！」

ディプシー「……」

熊男「姉ちゃん、自分は人質や。大人しくしとけややで」

ディプシー「助けてくれた相手に銃をつけて人質とかありえませんわ。このゴミがー！！」

バッチーン！！

熊男「やでー！？」

ディプシーに全力で平手打ちされた熊男は、高速で錐揉み前回転しながら50メートル飛ばされた。

熊（？）男「うーん…やで」（ガクッ）

星華「おかえりーｗ」

知駿「あ、こいつ熊じゃないわ！　熊の着ぐるみのヘッドが取れてる！」

星華「中身は豚だったのね。どう見ても反社会的勢力のハゲ！」

知駿「逮捕だこの豚ァー！！」

ガチャ！　ガチャ！

フィーア（TVニュース）「窃盗、殺人未遂、道路交通法違反、銃刀法違反の現行犯で逮捕されたのは、A市の無職、豚型セリアンスロゥピィの犯 瀉豚容疑者です。警察では犯容疑者の逮捕に協力した女性を表彰する方向で検討しているとのことです」

翌朝、雪天小学校3年1組の教室。

和美「おはよ、唯ちゃん！」

雪歩「オッス唯！」

唯「二人ともおはよ！」

和美「昨夜のニュース見たわよ。災難だったわね」

雪歩「やたらとパトカーが来てたのはそれだったんだな」

唯「そ」

和美「それにしても黒のエ□グランダボロッボロだったわねｗ」

雪歩「だなｗ　ありゃあ間違いなく廃車だｗ」

唯「うん！　ざまあｗｗｗって感じｗ」