川坂烏有(こうさか うゆう)の改変供題6 |
魔理沙の項(考)
烏有空間の思考から読み取るに。
…魔理沙には暗い過去があった…
烏有総合図書室。
烏有総合機関の中にある思考版アカシックレコードである。
それそのもの、烏有総合機関は幻想入りしており、外の世界から題考者が烏有総合図書室へ知識を求めて、訪ねて来る事も多い。機関には川坂家の裏の人間が暮らしているので、必然的にそれらの住人がそれぞれに、機関内の維持・管理を行っている。
機関内の烏有総合図書室には、それぞれの無名有名関係なく、表の人間がしただけの思考が本に収められており、特に烏有総合図書室の維持管理者は川坂基(こうさかもとい)という人物である。例外なく、題考者であり、苗字通り、題考者一族である。
維持管理者兼司書である基は思考本(しこうぼん)の作成をする程度の能力。
烏有総合図書室の維持管理者である基は好きに時間軸別に各言語の思考を読み取る事が出来た。彼女は多言語を知っており、日本語以外に英語、ヘブライ語、ラテン語、シナ(China)語、ハングル語にアラビア語等、三十か国語程を解し、言語それぞれのコーナーを作り、思考本を列(つら)ねていた。
そこを訪ねて、烏有は”魔理沙”の思考を見て聞く事が出来た。その本の題名は「”霧雨魔理沙”総合思考本 幼少期の記述」。分厚い本で”魔理沙”という少女の人生の重厚さを、一目見ただけで感じ取る事が出来た。
…本を開き、過去を手繰ってみると、「(私は戸惑っていた。温厚なはずの父が"魔法"と聞いただけで、あんなに豹変するとは。)魔理沙はこの時、人間の恐ろしさを見たせいで、いつの間に手を組んで神に祈っていた。
−−−−気持ちが幾分か落ち着いて、神に祈り終わった頃−−−−
(私は落ち着いたと自己判断した。私は教会に通っており、神に祈る癖がついていたのであったから、心貧しき者の様に自然に周りの環境から逸脱して、祈っていたのだ)
(中略)
(私はこれからは神ではなく、龍神さまにこそ、祈ろう。森の魔女(会ったその時に、彼女は魔理沙に名前は名乗らなかったが、アリス・マーガトロイドの事である)から龍神さまの事を聞いた。何でも、この幻想郷を造られた偉大な方なのだと言う。父は龍神さまについて何も言わないが、それは無知ゆえなのだ。神と親の保護を抜け出て、どんな知識も知りたいし、色々な事を考えたい。ああ、私は何と愚かだったのだろう。この広い幻想郷を廻(めぐ)りもせず、世界を知った気に成っていたのだから。よし、人里を出て、一旗挙げよう。普通の魔法使いと成り、幻想郷を廻ろう)」
そこまで読んで、烏有は手を止めて、そして、魔理沙の烏有空間はどんなものだろう?と幻想し、思慮した。
よし!と烏有はその先を考えて行動を始めるのだった。
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