まよひが(迷い家
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説明
1910(明治43)年6月14日、わずか350部の自費出版として世に出た『遠野物語』は、いまや複数の文庫に収録されて100年を超えた現代も読み継がれている。 遠野の言い伝えを語ってもらい、ただ書き記して編集しただけの本だが そのシンプルさがまた面白い。読者によって興味の引かれるところは違うだろうが、僕は遠野郷とアイヌのかかわりに思いを馳せた。 アイヌには人という意味があり、本州にも大勢のアイヌがいたそうで、17世紀から19世紀頃の間に北海道から渡海して本州北部に居住したアイヌ民族がいたらしい。遠野にもアイヌ由来と思われる地名が多く残されているようだ。以前は ただ座敷わらしだの 河童の話などに気をとられていたが、改めて見返すと 違う気付きがあるものだ。文字を持たぬアイヌ民族の伝承も面白いが、遠野物語はそれよりもずっと奥行きが深く素晴らしい。柳田国男が民俗学者であり 小説家ではないところからくる生々しさも また良いのかも知れない。6月14日は遠野物語の日になっている。遠野物語の日は、遠野市や関係者が遠野物語の文化を共有し、次世代に語り継いでいくための大切な機会となっているそうだ。
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