フランスのルイ・パスツールは、1885年に開発した狂犬病ワクチンを人間に接種し、初めて効果が認められて有名になったそうだ。だが初めてのワクチン開発は、それより85年前の 1796年に イギリスでエドワード・ジェンナーが開発した 雌牛からとった 牛痘 を使った天然痘ワクチンだといわれている。ジェンナーは「ワクチンの接種の起源」という論文を1801年に発表している。(伊達政宗が右目を失明した原因は天然痘だと言われている)。 1885年の7月6日、パスツール博士が 狂犬病のワクチンの研究を進めていたところへ、狂犬病の犬に2日前に咬まれたという9歳のマイスター君を連れた父親が来たそうだ。マイスター君は11日間の治療の間に13回もワクチンを注射して命が助かったそうだ。この成功に続き、15歳の羊飼いジャン・バプティスト・ジュピユ君の治療にも成功したという。 このパスツールの研究を元に、より安全性の高いワクチンの開発研究が進んだので、 7月6日をワクチンの日としたそうだ。しかし個人的にはワクチンの日にするなら、天然痘のエドワード・ジェンナーの方が良い気がする。7月6日は 狂犬病の日の方が似合いそうだと感じた。未知のウィルスとの闘いは永遠に続いてゆくのだろう。そして無知な僕はパソコンのウィルスと闘うのだ。 |