黒士メイドと精〇シスター 第一話:精〇シスターとの初会
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一溟(アルミ(アウミ)) 入溟(ニュウム(ニュウメイ))

 

 私は一溟 入溟(アルミ ニュウム)。

 仲間内からは、親しげに溟(メイ)。外からは、距離をおいて一溟(アルミ・一が’ア’と読むのだよ)と。黒戦士メイド(黒士(こくし)メイド)である。

 

 私の外見と言えば、長い長い黒髪に、黒の服、メイド服で、エプロンだけが白、他の部位は黒に染められた繊維で作られているのだ。肌は肌色、瞳は銀系の水色、少しほっそりした、見た所、”普通の”メイドのようだった。(が、実は違う…)

 黒士(こくし)メイドの集団に所属済み、それと、私は”アルミ”か”メイ”と呼ばれているのだが、例外がつい最近あったのだ。

 

 この例外なるシスターの服が染められた色は(下品かも知れないものの、言ってみれば、「彼女流」に合わせてみれば)……濃くない精〇の色(の服)…つまる所、白であった。

 ちょうど、文字の黒と背景の白を反転、つまり、白シスターの白は普通のシスターの服を反転したものであり、文字の黒をシスター服として、黒を白に、白を黒にすれば、世界は、「闇の世界」、白シスターは「闇の世界」で白く、月のように輝いている。

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 彼女が、「夕闇ですわ♪よろしくお願いします。黒メイドちゃん?」と、呼ぶのは彼女である。

 

 続けて彼女は言う。

「私の服は禁欲しない男性の精〇の色ですから♪

 

…白いでしょう?

 

「彼」(当然、彼女の架空である)は我慢が出来なかったんです。この私に、ね?」

 

精〇シスター夕闇(白シスターと本編では呼ばれる):独り身。彼氏いない、当然、男もいない。いるわけがない!巨乳美人、闇シスター(アンチクリスト、逆さ十字の反キリスト教の教徒と思って問題なし)の集団の中の一人。黄金(こがね)色の肩にかかるくらいの中くらいの長さの髪が特徴。シスター服の胸の十字は逆さ十字になっている為、キリスト教徒から一瞬で見つかる。

 

 ”夕闇”と名乗った白シスターは紙に書いて、「(私の服の色は)精〇の色」私に渡して見せた。

 私は当然、その紙を捨てて、「やめて」と言おうとした。

 

「インパクトは大事ですからね。白いという事を強調させて頂きましたよ?」

 

「そ、そう。そういう事だったの…」

 

 私は吐き出しかけた言葉を飲み込んだ。気持ち良くはない。

 

「どうしました?黒メイドちゃん。気分悪いんですか?」

 

「まあ、そう、ね」

 

 彼女はわざとらしく「ああ!」と言う。

 

「精〇っていう言葉「は」良くなかったみたいですね?」

 

 ツッコミたいが、それだけではないと言う事をば。しかし、それはゆるされなかったと。

 

「…ま、私みたいな「美人」が言うと、余計、際立ってしまいますよーね?…ごめんなさいね、でも言わないでほしいとかはナシですよぉ」

 

「……まあ、そういうキャラだと思えば、そんなに悪くもないか…。ああ、勘違いしないでよ、言うのを、「いい」って後押ししているわけじゃないから、その人の自由だからね。自業自得って事」

 

「フフッ」

 

 彼女は、そう言った私に対して、ほほえましい種類の微笑をしてみせた。私は言い知れない親しみをその微笑に感じてしまった。愛のある微笑、彼女のそれは私の感覚(こころ)になじみやすかった。

 

「…なんか、あんまり警戒する必要はないようで、安心しました(良かった)♪アンチクリスト(反キリスト教徒)をやっていると、時々、正義感から(後で思い出したら「から」の後の「か?」が抜けている?いや、彼女は抜け目がなさそうだし、…まるで、心を…)ストーカーする人とか、女性でいましたからね(うんざり)。

…それはないようで良かったです。初対面で、精〇とか、言わないと、「人間は」分からないですからね?」

 

 アンチクリスト(闇シスターである)の信仰対象である”アンチキリスト”は「正義の書」とされていた事のあったあの『新約聖書』で悪魔扱いされているのだが。

 …それは、実際に会ってみないと分からない事だ。

 

「…その言葉は「精〇!」(白シスターが口を挟んで来た)……どうかと思うけど、見極めるのは、大事ね。後、「自業自得」って言ったら、気分を害するか、無視するタイプかと思っていたら、美人相応の事も言えるんだ?」

 

 私は、友人レベルで信用したのである。

 

「…ところで…黒メイドちゃんは、精〇側と卵〇側と、どちらがいいです?」

 

 勝手に、答えていいものと。内心、すっかり気をゆるした私は、好意的にとらえてしまって答える。

 

「どちらも嫌…『ですけど…卵〇側ですね?』」

 

「…あー、まともに受け取っても、何の準備もありませんよ、ねぇ?」

 

「……ちょっと、何て事言わせるの!!」

 

 その時、白シスターからと、言わされた感じがしたのであるから……。

説明
読み:こくしめいどとせい〇しすたー
副題:黒メイドと白シスター
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タグ
闇シスター 白シスター 黒戦士メイド 黒士メイド 黒メイド 精〇シスター 

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