ヒッポリト星人
[全2ページ] -1ページ目-
最初 1 2 最後
説明
7月18日は光化学スモッグの日だ。2024年(令和6年)の4月〜10月の間に光化学スモッグ注意報が発令された日数は15日だったそうで、過去10年間の平均発令日数7.3日を上回ったそうだ。 しかし、気がつくと東京の空気はずいぶんきれいになったものだ。日本で光化学スモッグの被害が初めて明らかになったのは、1970年(昭和45年)7月18日で、環七通り付近にある杉並区の中学と高校の生徒43名が 体育の授業中のグランドで 目やのどの痛みなどを訴えたことから問題になった。後の東京都の調査によってその原因は光化学オキシダントだと判明したので、7月18日は光化学スモッグの日となったそうだ。光化学スモッグのピークは1973年(昭和48年)で、1年間に光化学スモッグが発生した日は328日に達し、1975年までは250日を超えていたらしい。その後光化学スモッグを減らす努力をして、1980年代からは100 - 200日前後を推移するようになったようだが、100日以下の年もあれば200日を超える年もあるようだ。2010年以降はずいぶん減少して50 - 100日前後を推移しているらしい。年毎に変動が激しいのは天候の影響が大きい(有害物質は紫外線を受けて光化学反応を起こすから)からだという。気温が高く日照時間が多い年は延べ日数も増えるそうだ。だが減少したからと安心してはいられない。光化学スモッグがピークだったころに都会で暮らしていた子供たちは今の50〜70才だと思うが、その方々はたっぷりと光化学スモッグを吸い込んでいるはずなのだ。世界保健機構(WHO)によると、大気汚染が子どもの肺の機能を低下させ、成長を遅らせることを示唆していて、運動機能の低下も懸念されているそうだ。特にぜんそくなどの呼吸器疾患、心臓病、アレルギー疾患などの既往があると、症状が重症化する可能性があるという。 光化学スモッグがピークだった時代の仮面ライダーV3では、 光化学スモッグを使って悪の秘密結社デストロンが世界征服を企んでいた。また同時期にウルトラ怪獣のヒッポリト星人は、東京の光化学スモッグに200mの虚像を映し出し、ウルトラマンAの引き渡しを人類に宣告していた。その頃の僕は、カストロールの燃えた匂いが好きで、天気の良いよく晴れた日は 2ストバイクのマフラーから出る白い排気ガスを嗅いでいた。たぶんオキシダントをかなり吸い込んでしまったと思う。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
23 23 0
タグ
レゴ SP 

新人さんの作品一覧

PC版
MY メニュー
コレクションに追加|支援済み


携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com