真・恋姫無双紅竜王伝激闘編H〜乙女恋愛談議〜
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孫策率いる呉軍は、仇敵袁術を撃破してその居城・寿春城から曹魏の本拠地・許昌城を窺っている。

しかし、その行軍は現在停止している。孫策軍と対峙している織田軍でも屈指の名将の一人である張遼。彼女が許昌の南の抑えとして孫策軍を足止めしているのがその原因だ。そして、張遼が足止めをしている間に戻ってきたのだ。

張遼の上司、漢の大将軍・織田舞人率いる北伐軍がその任を終えて。

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寿春城の中庭に設けられた、談話に使われる小さな建物で呉軍総帥・孫策と彼女の親友である周喩は茶を片手に楽しげに談話をしていた。ちなみに軍議で孫家の居城・建業城への帰還が決定しており、兵たちはすでに帰還の準備をほぼ終えている。

軍の首脳たる2人は久しぶりにそろって仕事がなくなったので、部下の勧めでゆっくりと寛いでいるという訳だ。

「ねー冥琳?子供って欲しいと思う?」

「・・・唐突な質問だな」

数年来の付き合いだが、周喩は未だにこの親友がたまに何を意図しているのか全く分からない時がある。

「そうだな・・・はっきり言ってよく解らん。ただ―――」

「ただ?」

「恋い慕う男の子は、欲しいとは思うな」

優雅な仕草で茶を体に流し込む。そう呟いた彼女の脳裏には、人生でただ一人彼女が慕った長い紅の髪を靡かせる男の顔が写っていた。

「ねぇ冥琳。やっぱり私たちが嫁ぐ相手がいるとしたら―――誰がいると思う?」

悪戯っぽい笑みを浮かべる孫策に、「何を分かり切った事を」と言いたげに周喩は告げる。

「織田殿しかいないだろう?」

「そうよねー!やっぱり子供を産むなら、相手はやっぱり舞人よね!」

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2人の乙女の恋愛談議は、日が沈むまで続いたという・・・

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「ふえっくしゅい!」

「?どうしたんですか、舞人さん?」

「いや・・・誰かが噂してんのかな?」

「はぁ・・・?」

 

説明
激闘編9弾です。乙女たちの恋愛談議(?)が花開きます。
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ロックオン?(ブックマン)
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